ときの忘れもの掲示板

ときの忘れもの掲示板

新規書き込み
新しい記事から30件ずつ表示します。

01月07日(土) 16時02分40秒    ときの忘れもの亭主    Ay-O指示書

通りすがりさん、幸さん、Hさん、書き込みありがとう。
たかが(されど)色指定の指示書一つで皆さんの意見が飛び交う、さすがAY-O先生。
ジョン・ケージのたとえは面白いですね。
偶然ですが、ケージにほれ込んで彼の楽譜をもとにした版画作品をシルクスクリーンに刷ったのがAY-O先生の協働者・名人刷り師の岡部徳三さんでした。
私は、指示書が「作品」ではないとは言っていません。
どんな落書きであれ、メモであれ、そこに作家の魂が宿り、美があれば「作品」になります。

01月07日(土) 01時15分09秒    H    ケージの楽譜

現代音楽家ケージの楽譜と演奏に例えれば、楽譜は指示書、演奏は版画。ケージの演奏はすばらしい、でももし自筆の楽譜があれば、例え資料だとしても欲しい。

01月06日(金) 01時22分45秒    幸    指示書でも

コレクターとしては指示書であってもほしい。きっとそこには生のアイオーさんの表現があるはず。

01月05日(木) 01時18分22秒    通りすがり    ?

指示書ということは資料であっても作品ではない?

01月04日(水) 19時00分10秒    ときの忘れもの亭主    新年のご挨拶

新年おめでとうございます。
多事多難な2011年を乗り越え、本年が皆様にとって明るい一年になりますようお祈りいたします。
皆様の書き込みにはいつも感激しています。
亭主も初心を忘れずに、気のついたこと、忘れてはならないこと、等々を発信して行きたいと思います。
Ay-O先生の番号入り原稿は私どもにも一枚くらいは残っています。
通常、刷り師(そのほとんどは岡部さんと助田さん)への指示書として番号入り原稿が作成されます。
私どものような版元からの注文の場合、その原稿が版元に残る場合もあります。
大きな作品(1メートルを越すような)になると一枚続きではなく、何枚ものコピーをつなぎ合わせたものになります。
重要なのは、これは原画でもなければ、正確な意味での原稿でもないということです。
指示書であり、版の制作(一版づつ作っていく)の都合上、指示書の通りにはなりません。
このあたりのことは、ゆっくりご説明しないとご理解いただけないのですが、正月早々で年賀状の整理などに追われており、次回ということでお許しください。
ともあれ、本年もときの忘れものの掲示板をよろしくお願いいたします。

01月02日(月) 21時53分58秒    トオリスガリ    靉嘔原稿

おめでとうございます。靉嘔について年末書き込まれているようなので私の知りえる情報を。日本でも有数の版画
コレクターの自宅に友人が行かれた話を思い出しました。もう数十年前のことでしょうが、自宅で靉嘔氏の版画原稿が飾られているの見たそうです。虹色でなく数色の水彩の着色、そしてほんの一ミリの線にも色の指定番号があったそうで、ドローイングとしても十分成立していたそうです。そのコレクターのはなしではこれ1点しかない、原則原稿は靉嘔氏の手元にすべてあるとのことのようでした。私も興味を持ち、オークション等を注意してきましたが見当たらないようでした。「版芸」でも摺師の方の紹介で写真で見たことはあります。靉嘔氏は今年、東京都現美で回顧展があるようです。

12月26日(月) 23時52分57秒    通りすがり    アイオーの階段

レゾネ№192 Rainbow staircase。見かけたことありません。

12月25日(日) 21時24分21秒    詠み人しらず 6    靉嘔 虹の階段

ある銀座の画廊の片隅に忘れられたようにアクリルボックス。聞くと靉嘔の1969年のシルクによる立体のあの「階段」作品。えーこれが…。昔は高かった、靉嘔のファンは良く持っている等々。値段を聞くと置き場所にも困っていると、驚くような低価格。縁だと思い、即購入。40年前、しかも限定30。確かに靉嘔は作品数、限定が多いにしてもこの名品が〔自分の思い込みですが。〕。版画とはいえ立体作品、アクリルボックスの作成費だけでも…。この作品が作られた時代状況はわかりませんが、こんな作品が手に入るとはまだまだ掘り出しものを探す余地はあります。〔掘り出しものと思っているのも思い込みか。〕

12月15日(木) 00時27分57秒    詠み人知らず 5    ありがとうございました

版画の原画の話すみませんでした。原画ではなく「原稿」です。説明不足すみませんでした。「原稿」
の取り扱いもいろいろあるようですね。今一番手に入れたい「原稿」は、いろいろな情報によると色のナンバー指定があるというアイオーさんのものですね。年末までいろいろと書かせてもらいます。どれだけ需要があるかわかりませんが…。

12月14日(水) 18時20分46秒    ときの忘れもの亭主    版画と原画または原稿

>詠み人知らず さん、ご投稿ありがとう。

版画の原画を入手されたとのことですが、その版画作品が優れたものであれば、当然その原画も重要になります。
ただし、「原画」という以上、それを元にした版画は当然「複製版画」(エスタンプ、リプロダクション)となるわけで、オリジナル版画としての価値は薄れるでしょう。
私は、複製版画だろうと、オリジナル版画だろうといいものはいい、という立場であまりこだわりはないのですが(そうでないと浮世絵版画の素晴らしさが説明できなくなる)、作家がその版画のオリジナリティにどのくらい熱心だったかにより、その価値も変わってくると思います。
私自身、「版元」を長く続けてきていますが、私たち自身は元の絵をそのまま彫り師なり刷り師に渡してつくったことはありません。
ほとんどの場合、「版」は作家につくってもらう、それが原則ですが、木版のような場合、彫りを別の人に頼む場合もあります。
私たちは必ずそういうものがあるときには「原稿」といっています。
作家がつくった「原稿」をもとに、彫り師なり刷り師と作家が幾度も試作を繰り返し、作家の意図したものに近づけるというのが、私たちの場合です。
版画の作り方にはいろいろあるので、具体的な名前がわからないと、これ以上のことは言えません。
「原画」または「原稿」に類するものがある場合、それは作家のもとに戻る場合もあるでしょうし、版元が保存する場合もあると思います。
それは当初の作家と版元の契約内容によります。

12月14日(水) 18時03分40秒    ときの忘れもの亭主    来年の企画

>ひとりごと さん、ご投稿ありがとう。
え~、実はですね、と喉まで出掛かってはいるのですが、まだ発表できないのが辛いところです。
つまり、私たち自身がまさか出てはこないだろうと思っていた作品を展示できそうなんで、そのあたりのことをふと、マン・レイイストさんたちに漏らしたわけです。
まあ、オフレコというやつです。
どうぞご期待ください。

12月14日(水) 00時40分54秒    読み人知らず 4    版画の原画(版下)

今年、ある版画の原画を手に入れました。レゾネによれば版画のサイズとまったく同じ。汚れや穴が打たれているところをみると本当の版下のようです。水彩による彩色(ただし版画とは違う彩色)があるが、サインもない。いつか版画を手に入れて左右に飾ることをしてみようと思っています。このような下絵に貴重性はあるのでしょうか。また通常、このような下絵というのは版画が作成された後、作家の元に戻るのでしょうか、それとも版元や刷師の所有になるのでしょうか。刷師の岡部さんの生前に会う機会があり、確認しておけば良かったと悔やんでいます。美術館でも原画と版画の並列展示はみかけることがないですね。楽屋裏を見せるようでいやなのんでしょうか。

12月13日(火) 22時03分47秒    ひとりごと 1    来年の企画

「来年も興味深い企画が目白押しとの事」いったいなんだろう、早く知りたい。

11月25日(金) 22時55分09秒    ときの忘れもの亭主    掲示板

>読み人知らず さん、ご投稿ありがとう。
石山親分のドローイング、私もファンで買っています。
今では皆さん、ツイッターやらフェイスブックやら、新たな発信機能が次々に出てくるので、掲示板に投稿される方も少なくなってしまいました。
しかし、アナログは強い(果たして掲示板はアナログか?)。
小泉さんのような短文、紋きり風断言ではなく、丁寧に意を尽くす場も必要です。
掲示板は存続させますので、どうぞご利用ください。

11月23日(水) 01時29分07秒    読み人知らず3    アニミズム紀行のドローイング

この掲示板もすっかりさびれてしまい…。今石山修武の仕事がおもしろすぎる。本業の建築は復興のシンボルとなりつつある。それにもましてアニミズム紀行のドローイング。復興案など現在動きつつある案がドローイングに。貴重だ。安藤忠雄のドローイングも魅力的だがそれにもまして現在進行型のドローイングは石山氏の今後の評価にもかかわる重要なものと考える。しかも今なら選べるのだ。ご本人が入魂といっている作品が。本当は書き込みをしたくないほどだが、誰もみてないという安心感から書き込んでしまった。今だけです、こんなに安価に手に入るのは。

09月19日(月) 14時24分24秒    原茂    「写真家によるチャリティー販売 2」

「写真家によるチャリティー販売 2」

 「写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」に登場いただいた中藤毅彦さんも参加しておられる「東日本大震災復興支援プロジェクト 写真家によるチャリティー販売 2」http://caps.vc/ がAXISギャラリーで開催されます。

 21日(水)19時からレセプションパーティー(20時より特別オークション有)
 22日(木)~23日(金・祝)11時~20時 プレビュー(販売は24日から)
 24日(土)~25日(日)11時~20時 販売(24日9:30より整理券配布)

 入場料は無料。写真1点30,000円(税込、カードの場合別途手数料1,500円)。収益の全額が「あしなが育英会」を通じ、被災地のこども達へ送られます。

 出品を予定されている写真家の皆さんは次の通りです。
 在本彌生、市橋織江、井津建郎、井津由美子、井上佐由紀、今井智己、岩本茂、Bruce Osborn、荻島稔、かくたみほ、片桐飛鳥、片村文人、北島明、久家靖秀、日下雅貴、熊谷直子、操上和美、小泉佳春、児玉晴希、小林伸一郎、今道子、阪野貴也、白川浩紀、正田真弘、菅原一剛、鋤田正義、杉田知洋江、瀬尾浩司、高木康行、高柳悟、瀧本幹也、田島一成、辻佐織、鶴田直樹、徳永彩、泊昭雄、L.A.Tomari、土井文雄、中藤毅彦、中道淳、長沢慎一郎、新田桂一、ハービー・山口、樋口兼一、平野太呂、平間至、広川泰士、広川智基、P.M.Ken、藤井保、藤塚光政、本城直季、舞山秀一、舛本晋一、水越武、宮原夢画、三好耕三、村越としや、本橋成一、森山大道、八木清、山本哲也、与田弘志、若木信吾、渡邉博史


08月07日(日) 21時40分19秒    原茂    第7回写真を買おう!!ときの忘れものフォトビューイング「口上」(つづきのつづきのつづきのつづき)

 これもサイズと価格は変わりなし。在廊されていた中藤さんに聞くと、ロールプリントの方は現物一枚きりだけど、小全紙のものはいつでも焼くし他のサイズでと言われれば要望には応じますとのこと。それではどうしても今日中に決めなくてもいいということだなと一人で納得しほっとする。あーあ。そんなだから一枚も作品を持っていない「中藤ファン」などという情けない人間ができあがってしまうのだ。反省。

 以上あらすじでした。今回は初期作品から近作まで、小全紙のプリントを40~50点ほどお持ちいただき、希望に応じて四つ切りのプリントを3万5千円という「驚きのプライス」で焼いていただけることになりました。(もちろん小全紙サイズのものもお求めいただけます。)まだプリントをお持ちでない「中藤ファン」の皆さま、この機会にぜひ「魂のコレクター」から「リアル・コレクター」へと一歩を踏み出して下さいますように。

「まず自分が買いなさい!」「はい、仰せの通りです。」 どっとはらい。



08月07日(日) 21時39分21秒    原茂    第7回写真を買おう!!ときの忘れものフォトビューイング「口上」(つづきのつづきのつづき)

欲しいと思うがサイズがサイズだけに二の足を踏む。価格的には「大 ロール紙 RCペーパー ゼラチンシルバープリント(限定各1点 プリントのみ)」が10万円以下(当時)。「美術館は何してる!」と叫びたいが蔵も倉庫も持っていない当方としては指を銜えているしかない。ちなみに小は「小 小全紙 バライタ ゼラチンシルバープリント(プリント+額、マット付き)」で5万円しない(もちろん当時)。こちらも大バーゲン。ただあの巨大ロールプリントを見てしまうと小全紙ではちょっと悔しい。ピン張りの方が絶対にカッコいいのだからどこかであの「上海空撮」(?)をポスターにしてくれないだろうか。きっと売れると思うんだけど、などと勝手なことを考えながら次はニエプス。

 ニエプスでは椅子に座る少年の横長のロールプリントに目を奪われる。コンクリートの床とトタン(?)の壁と柔らかに差し込む光とが譬えようもなく美しい。頬ずりしたらビロードとシルクと洗いざらしのコットンの肌触りが楽しめるのではないかと思うほどである。その微妙で繊細なプリントに唸るほかない。



08月07日(日) 21時36分51秒    原茂    第7回写真を買おう!!ときの忘れものフォトビューイング「口上」(つづきのつづき)

 ちなみに当時、「PhotoPre」(現在は「JapanPHOTO」http://the-za.somard.co.jp/j_photo/index.html)にアップさせて頂いていた「コレクターのギャラリーめぐり 原茂日記」では、この展示について次のようなことを書いておりました。現在はHP上で読めなくなってしまっているので、その「あらすじ」をご紹介して皆々様には前車の轍を踏まぬよう御注進させて頂く次第です。ちゃんちゃん。

(あらすじ)
 9月6日(水)、四谷のロータスルートとニエプスへ。「Gallery Niepce + LOTUS ROOT GALLERY 共同企画中藤毅彦写真展「Street Rumbler Shanghai/Russia」。まずはHPを見て「参って」しまった「上海空撮」(?)からということでロータスルート。

 壁を覆い尽くす「上海俯瞰夜景」の前で固る。ロール紙のピン張りなのだが、まるでそこに窓が開いたよう。自分が超高層ビルの窓から下界を覗いているような、というより、上海上空に「どこでもドア」が開いた感じ。しばらく写真の前でぼおっとしてしまう。銀塩のつぶつぶがまるで黒い羅紗の上に撒かれたダイヤモンド。といってもそんなもの実際には見たこともないし見る機会があるとあるとも思えないのだがもしそんな時があったらそのときには「まるで中藤さんのプリントのよう」と口走ってしまうような気がする。

 

08月07日(日) 21時34分27秒    原茂    第7回写真を買おう!!ときの忘れものフォトビューイング「口上」(つづき)


 もっともこれには「ときの忘れもの」さんの責任も大きくて(責任転嫁)、私が中藤さんのプリントに再接近した2006年9月の中藤毅彦写真展「Street Rumbler Shanghai/Russia」Gallery Niepce + LOTUS ROOT GALLERY が、「ときの忘れもの」が写真に進出するきっかけとなった伝説の「Eros&Khaos, X氏写真コレクション」展とかち合ってしまい、苦悶の果てに中藤毅彦「上海俯瞰夜景」ではなく、イリナ・イオネスコ「EVA No.2」を購入してしまったのが、私が今まで中藤毅彦作品の「魂のコレクター」に甘んじてきた理由の一つだからである。「エヴァ」を購入したことはまったく後悔していないが(立派!)、あのとき借金してでもロール紙の「上海俯瞰夜景」を手に入れなかったのは一世一代の不覚である(号泣)。

 とはいってもこれには中藤さんの責任も大きくて(責任転嫁×2)、買おうか買うまいかハムレットの如く輾転反側していた私に優しすぎる言葉をかけてくださったのが在廊しておられたご本人で、その言葉に一人で納得しほっとしてしまいその足で外苑前のとあるギャラリーまでふらふらと来てしまったハンバート・ハンバート氏は「9歳から14歳までの範囲で、その何倍もの年上の魅せられた旅人に対してのみ、人間ではなくニンフの本性を現すような乙女」にころりと魂を奪われて魂ばかりか預金通帳の残高まで奪われてしまったのだった(放心)。



08月07日(日) 21時32分59秒    原茂    第7回写真を買おう!!ときの忘れものフォトビューイング「口上」

 「第7回 写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」には、写真家の中藤毅彦さんをお招きいたします。

 自称「小」コレクターの私などがご紹介するまでもなく、中藤毅彦さんと言えば、ストリートフォトグラフィーの旗手にしてモノクロームプリントの名手。アルフレッド・スティーグリッツから始まり、ウォーカー・エバンス、ロバート・フランク、リー・フリードランダーと続くストレートフォトグラフィーの王道を歩む、世界中どこに出しても恥ずかしくない現代日本を代表する写真家のお一人で、当然のことながら私も大ファンです。

 それならなぜ今までフォトビューイングに呼ばなかったのかと言われれば、それは私が中藤さんのプリントを一枚も持っていない(泣)ためで、これについては申し開きも立ちません。ビューイングの7回目にして、「原さんがお持ちのコレクションだけでなく、これからコレクションする予定(!)の写真家さんでもいいですよ」とのお許しが出て、中藤さんに依頼のメールをお送りすることができたような次第です(汗)。


07月23日(土) 13時35分15秒    原茂    風間健介さんからのご案内

フォトビューイングに来ていただいた風間健介さんから、下記のようなご案内をいただきましたので転載さていただきます。足を運んでいただければ幸いです。

(以下転載)

今年も猛暑のようですが、おかわりないでしょうか。
8月6・7日に関東4大七夕祭の一つである狭山七夕祭が行われます。
それにあわせて東北の被災地を撮影した「光芒なき街」を自宅に飾ります。
他の作品もお見せできます。
狭山は遠いのですが、ぜひ遊びにいらして下さい。

8月6・7日 12時から延々
350-1305 狭山市入間川4-1-5 GIP HOUSE A号室
080-5593-9682 (小型車なら置けます。要予約)
西武新宿狭山市駅、西武池袋稲荷山公園駅から共に徒歩15分
狭山市駅からですと、七夕祭が楽しめます。
メール下されば嬉しいです。
ご都合が悪ければ、他の日でもお見せ出来ます。(ぜひ)

下記HPですべての作品が見ることも出来ます。
風間健介
kazama@eagle.ocn.ne.jp 
http://www2.ocn.ne.jp/~kazama/


06月21日(火) 13時55分37秒    原茂    渡部さとる写真集出版決定!

先にご報告した渡部さとるさんの写真展「Silent Shadow Aomori2011」http://www.tosei-sha.jp/map.html ですが、18日(土)に無事25枚目のプリントが売れて、冬青社から写真集が出ることになったとのことです。http://d.hatena.ne.jp/satorw/ 今回の展示では、編集者や評論家に送るのが普通のオープニングの案内を、これまでプリントを購入してくれたコレクター限定で送ったり、会期中毎日ギャラリーに顔を出して作品の説明にあたったり、購入者の希望に応えてブックマットにサインやデータを入れたりと、作品を売ろう、という高いモチベーションに圧倒されました。写真も売るつもりになれば売れる(つもりだけではどうにもならないことはもちろんですが・・・)ことを再確認させられ励まされました。ご報告まで。



06月02日(木) 14時11分26秒    原茂    渡部さとる「Silent Shadow Aomori 2011」

 「写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」に登場いただいた渡部さとるさんの個展「Silent Shadow Aomori2011」が明日3日(金)から中野の「ギャラリー冬青」http://www.tosei-sha.jp/map.html で始まります。ブログhttp://d.hatena.ne.jp/satorw/ によれば、今回の個展でプリントが25枚売れたら冬青社から写真集が出るとのこと、皆さま応援よろしくお願いします。

(以下ブログから転載です)

<25枚売れたら写真集。>
 5月も今日で終わり、明日からは6月になる。そして金曜日からはギャラリー冬青で写真展が始まる。
 午後、冬青に行って最終確認を行う。29枚の大四つ切のプリントは16×20インチのマットに収まっていた。マットをかけると3割増し。これで額に入れば更に2割増し。計5割増しとなるわけだ。
(中略)
 帰る間際、「社長の見立ててでは、今回僕の写真は何枚売れると思います?」と単刀直入に聞いてみた。社長は「震災後、どのギャラリーもお客さんの数が減って作品の売れ行きはガタリと落ちている。冬青でも厳しい状態です。渡部さんでも10枚いったら凄いと思いますよ」との意見だった。
 僕は社長に賭けをしようと持ちかけた。「25枚売れたら写真集を作ってください」。
 社長は嬉しそうに「その賭けに乗りましょう」。
 冬青には何のメリットもない提案に乗ってくれたことがうれしかった。
 そこで、今回プリントを冬青で買い上げてもらったかたには、まだ何も決まっていない次回写真集の引き換え券を付けます。
 ここまで書いてAKB48のようだなと思った(笑)




05月24日(火) 01時33分27秒    詠み人しらず その2    インクジェット<写真集?

過日、大物写真家の個展に行きました。さすがファンが大勢つめかけ、
サイン入りの写真集が次々と売れていました。ふと気がつくとサイン入り
のインクジェットのプリントが。期間限定のオープンエディションとはいえ
サイン入りの作品で、十二分に魅力的でした。でも写真集のほうが売れている。
価格はわずか数千円、写真集の約2倍。不思議だ。日本だけか。インクジェット
とはいえオリジナルプリントですよ。もちろん購入させていただきました。
海外でもこうなんでしょうか。


05月11日(水) 12時36分15秒    原茂    第6回写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング「口上」 その3

「多摩川日和」から「4月25日橋」まで、カメラやフィルム、プリンターやペーパーがどれほど変わっても、いつも変わらない柔らかな光がそこにあり、アナログとデジタルとの境界を易々と越えてしまう軽やかな風が吹いている内藤さんの世界をご一緒に探検できればと思います。
 今回は「4月25日橋」シリーズに加え、新作(!)の「Silent Gold & Singing Black」を「ファーストコレクションサイズ」(これは©もののネーミングですね)として、17×17センチのプリントをマット付で21,000円(!)で提供していただけるということです。
最初の一枚をお考えの方、コレクションの充実をお考えの方、ぜひぜひ足をお運びください。
http://www.tokinowasuremono.com/viewing/index.html

05月11日(水) 12時35分01秒    原茂    第6回写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング「口上」 その2

使用期限が切れて仕事に使えなくなってしまったコダックEPP(カラーポジフィルム)を、ブローニーサイズのフィルムが使える当時持っていた唯一のカメラだったホルガ(レンズ60mmF8固定、シャッター1/100秒単速、距離ゾーンフォーカス式目測)に詰めて家から電車で一駅の二子多摩川に足を運んで撮りためた作品をグループ展に出展されます。
 このグループ展に来廊された方から、メーカー系ギャラリーに応募してみたらと勧められ、「フォトプレミオ」で見事入選。翌2006年3月に、コニカミノルタプラザで「フォト・プレミオ -24人の新しい写真家登場- 内藤さゆり写真展『多摩川日和』」が開催されることになります。
 この展示では、サイン、マット付のLEDプリント(スキャニングした画像をLED光源によって出力する高画質デジタルプリント)が販売され、こちらはDMにもなった「コスモス」(これは勝手に付けたタイトルで正式には「多摩川日和」No.16を購入。そしてこのときの展示をきっかけに冬青社から写真集『4月25日橋』が出版されることになります。
 翌2007年にはキヤノンギャラリーで「内藤さゆり写真展『polymophic card』」を開催。こちらは35ミリのポジフィルムを使ってキヤノンのプリンターで出力。2年続けてメーカー系ギャラリーで写真展開催という快挙を成し遂げます。
 その後のご活躍はすでに「ときの忘れもの」ブログやご自身のHPで皆さまがすでによく知っておられる通りで、現在もっとも期待されている若手写真家のお一人です。
http://www.tokinowasuremono.com/viewing/index.html

05月11日(水) 12時33分22秒    原茂    原茂 第6回 写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング「口上」 その1

「第6回 写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」には、写真家の内藤さゆりさんをお招きいたします。
 私が内藤さんの作品を初めて拝見したのは2005年7月、渋谷は「ギャラリールデコ」でのグループ展。余黒を広くとった5枚の24×30インチのLEDプリントを前に、一瞬自分がどこか別な場所に迷い込んでしまったような気がして思わず後を振り向いてここがルデコの2階であることを確かめてしまうような、実に不思議な引力を持った作品群でした。
 内藤さんは1978年広島県生まれ。専門学校でコンピューターグラフィックスを勉強中に写真に出会い方向転換。1998年、「コマーシャル・フォト」でカメラマン事務所のアシスタント募集の公告を見て応募し、すでに目一杯埋まっていた採用枠を一枠広げさせた武勇伝の持ち主。当時の使用器材はEOS-kissだったとのこと。
 その後3年間のアシスタント生活を経て2001年からフリー。無理な姿勢での仕事がたたって重症のぎっくり腰になり、医者から一生直らないかもと言われ、いっそのこと写真をやめて故郷に帰ろうか思った時に、どうせ一生治らないならやりたいことをやってやれと開き直って、写真のワークショップに当時の全財産をはたいて受講。
http://www.tokinowasuremono.com/viewing/index.html

05月07日(土) 10時28分42秒    詠み人しらず    現代美術としての五味彬

先日、五味彬さんが開催した震災チャリティstreet frower展 に行ってきました。
写真のジャーナリズムからはまったく無視をされた展覧会のようでした。(もちろんアートの世界からも)
でもその理由の一端が理解できた展覧会でもありました。フラッドベッド「スキャナ」による草花を写し撮った数百点の作品、これはもう写真でなくアートです。スキャナのバグさえも作品の一部に。この技法をあえて五味さんもフォトグラムならぬ「スキャングラム」と称しています。印画紙の上に直接物を置いて感光させるなどの方法により制作された写真作品は過去の巨匠たちによって創られてきましたが、もしマンレイや瑛九も現代に生きていたら使っていでしょう。しかも五味さんの創作の特徴でもある、多くの種類をたくさん並べて見せるという手法も継続しています。
もうこれは「写真」を超えています。もしレスリーキーさんのように銀座や六本木の現代美術画廊で発表されていたらまったく違う評価があったに違いありません。入場者もたいへん少なく残念な結果に終わったようです。
個人的には闇から浮かび上がったような桜が印象的でした。(どんな手法を使ったのか不明)


04月28日(木) 00時41分53秒    原茂    朝日新聞4月27日付夕刊に大竹昭子さんのコラム

朝日新聞に大竹昭子さんのコラム

 4月27日(水)の朝日新聞夕刊の4面のコラム「彩・美・風」に、大竹昭子さんの「絵画は『壁』、写真は『窓』」が掲載されていました。
 「生まれてはじめて人の作品を買ったのは20代の終わりのこと、友人の義兄の撮ったモノクロの写真作品だった。写真展なるものに行ったのもそれがはじめてで、額装されたオリジナルプリントの美しさにうっとりと見入ったものだ。かつかつの暮らしの中で写真を買うのは、勇気のいる決断だったと思うが、人が情熱を傾けて作ったものを所有することで、その活動に参加しているような喜びを感じたかったのかもしれない。」と始まり、次に買った油絵との対比から、「絵画は『壁』、写真は『窓』」という、大竹さんの写真観の一端が披瀝されています。短いものですが、読み応えのある「写真論」かと思います。
 読みのがされた方、他紙を購読されている方は今すぐ近くのASA(朝日新聞販売所)まで。

[前のページ] [次のページ]
管理者パスワード