このたび、お声をかけていただき「写真を買おう！！　ときの忘れものフォトビューイング」のホストをつとめさせていただくことになりました。
1998年からコレクションを始めた、予算月額三万円（以下！）の「小」コレクターですが、「だからこそです」という「口車」に乗せられて木に登ることになった次第です。
　月に一度、ゲストとして写真家をお迎えし、実際に作品を拝見しながらお話をうかがい、作品を購入することができる機会を持つ予定です。僭越ながら、最初は私がこれまで購入させていただいた写真家の方々からご紹介させていただければと思っております。ゲストのラインナップについては現在鋭意交渉中です。

第1回「写真を買おう!!　ときの忘れものフォトビューイング」の様子

　第１回は9月3日（金）19時より、キックオフ企画として、「写真を買うと・・・ギャラリーの対応が変わる？　ギャラリーで写真を買う醍醐味」と題して、コレクターとギャラリーとの「麗しい」（？）関係について、伝説のギャラリー「イル・テンポ」の元スタッフでありご自身も作家である大河原良子さんをゲストにお話を伺うことにいたしました。
　企画ギャラリー「イル・テンポ」から始まり、メーカー系ギャラリー、貸しギャラリー、企画／貸しギャラリー、自主ギャラリー、現代美術系ギャラリー、出版社系ギャラリー、ネットギャラリーetc.様々なギャラリー遍歴の果て（？）に「ときの忘れもの」様に落ちついた一「小」コレクターの述懐として「写真を買う醍醐味」の一つが、魅力的な「ギャラリスト」、「ギャラリースタッフ」との出会いにあることをお伝えできればと思います。

　なお、当方の「小」コレクションから

　Ｕ・アジェ「オー・ド・ロベック街の扉」（イル・テンポ）
　Ｅ・Ｊ・ベロック「ストーリービル・ポートレイト」から
　　　　　「籐椅子に横たわる裸婦＊」(ギャルリーヴィヴァン)
　植田　正治「黄昏れる頃」より「スコアボード＊」
　北井　一夫「三里塚」から「泥んこ道」（イル・テンポ）
　高梨　　豊「TOMORROW1963」より「コカコーラ販売車」(フォトグラファーズ・ギャラリー）
　赤瀬川原平「東京涸井戸鏡」より「伸びる水色」（現代美術制作所）
　荒木　経惟「写真私情主義」より「凧＊」（タカ・イシイギャラリー）

を見ていただこうと思っております。
また時間があるようでしたら、

　渡部さとる「米沢」より「雪＊」（ルーニイ）
　蔵　　真墨「LOVE　MACHINE」より「ボクサー犬＊」(フォトグラファーズ・ギャラリー）
　宮下　マキ「寝食共存」より「やがて彼女は子供になった」（ギャラリーモール）
　金子　典子「鳥＊」「ジャングルジム＊」「噴水＊」（ホカリファインアート）
　ホンマタカシ「東京郊外」より「駐輪場の見返り少女＊」（パルコギャラリー）
　関　美比古「carnation」より「鸚鵡＊」「轍＊」（ガレリアQ）
　原田　正路「横浜」より「ポートタワー＊」（ギャラリーパストレイズ）
　萩原　義弘「巨幹残影」より（ギャラリーパストレイズ）
　林　　和美「静物＊」（ナダール東京）
　岡田　　敦「Cord」より
　　　　　（於：スパンアートギャラリー「細江英公と若い仲間たち」展）

　なども手に取っていただければと思います。

　作品については、現在「ときの忘れもの」様で値段を付けていただいているところです。気に入っていただけるものがあれば「嫁」（「婿」？）に出す覚悟です。なお、作品のタイトルの後に「＊」がついているものは参考までに私が勝手に付けた「仮」題です。

　ご贔屓の程よろしくお願い奉る次第です。
（はらしげる）

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