野田英夫 Hideo NODA
1908年アメリカ合衆国、サンタクララ生まれ。3歳の時に熊本の叔父に預けられ、少年時代を過ごす。18歳でアメリカに戻り、ハイスクールを卒業後、カリフォルニア美術専門学校に入学。在学中にディエゴ・リベラの壁画制作を手伝う。美術学校を中退し、ニューヨーク北部のウッドスタック芸術村に住み、壁画・テンペラ画の研究をする。1932年ウッドスタック美術協会賞受賞。同年カリフォルニアに帰り、サンフランシスコ美術協会展、シカゴ協会展などに出品。
1934年再びニューヨークに移り、インデペンデント展、アメリカングループ展に出品し、知名度を高めた。リベラのロックフェラーセンターの壁画制作の助手を勤めるとともに大構図の造形法やその思想を学ぶ。1937年日本に帰国。第2回新制作協会展に出品、同会会員となる。翌1938年、銀座日動画廊で個展の後、体に変調を来たし、脳腫瘍と判明、手術の甲斐なく1939年1月死去。享年30。