藤江民 Tami FUJIE

富山県に生まれる。1972年明治大学文学部(1973年卒業)在学中に東京版画研究所で刷師・女屋勘左衛門からリトグラフの指導を受ける。1975年第43回日本版画協会展で新人賞を受賞、同年白樺画廊で初個展を開催する。フィルムに描いた原画を転写した亜鉛版をリトグラフの版にする手法を用いて、スピード感のある抽象作品を制作。1977年までは版画(リトグラフ)による発表が多かったが、並行して、フィルムに描画したインクや絵具を紙に写し取るモノタイプも制作している。 1978年に富山に帰郷、以降の発表は和紙にオリジナル手法で制作した絵画、キャンバスに描いた絵画の発表を続ける。
公式サイト
https://fujietami-art.com/
東京・村松画廊、ギャラリー手、ギャラリーなつか、ギャラリートキ、福井・アートサイト、富山・ギャラリーナウ、マイルストーンアートワークスなどで個展開催。1978年第12回日本国際美術展、「81富山の美術」展(富山県立近代美術館、84,86.88.90,91年にも出品)、2000年「とやま 版―越中版画から現代の版表現まで」(富山県民会館)、2013年太閤山アートビエンナーレ2013などに出品。 自作については<大判の雲肌麻紙に油絵具のタッチを写し取り、あるいは和紙の表面を剥がしさらに描きます。画面の大きさのなか身体的な強い圧力により絵具を和紙に滲みこませ、和紙を剥がした部分は薄く光を透かします。絵画は大部分で予測不可能に進行していきます。驚きと新鮮さとともに様々な方向に意識を展開させてくれる絵画を求めています。>と述べている。 >