●東京セントラルアネックス開館記念「今日の造型 建築+美術」
会期:1977年9月6日~25日
会場:東京セントラル・アネックス
主催:東京セントラル美術館(彩壺堂)
出品作家:石岡瑛子磯崎新、宇佐美圭司、菊竹清訓、清水九兵衛、新宮晋、関根伸夫高松次郎、原広司、槇文彦、三尾公三、宮脇愛子、保田春彦、脇田愛二郎

*現代版画センターのエディション・磯崎新「空洞としての美術館Ⅰ」「空洞としての美術館Ⅱ」を出品した。この2作品の刷りは石田了一。全700余点の中で最大スケールの作品であった。
セントラル・アネックスでの展示後は、第14回サンパウロ・ビエンナーレに出品された。

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左)「空洞としての美術館Ⅰ」(群馬県立近代美術館)
1977年 シルクスクリーン(10色17版)+ドローイング+立体(キャンバス) 119×480cm  Ed.5
右)「空洞としての美術館Ⅱ」(秀巧社)
1977年 シルクスクリーン(9色15版)+ドローイング+立体(キャンバス) 119×360cm  Ed.5
刷りは2点ともに石田了一
*現代版画センター・エディション
当時の石田版画工房にはアパートの一室で、こんな巨大な作品を刷るだけのスペースはなく、神楽坂にあった磯崎新アトリエを一時的に休みにし、製図台その他を窓際に押しやり、刷り台を急造して徹夜に次ぐ徹夜で制作しました。
特殊キャンバス地に刷られたのは限定各5部、そのうち磯崎先生のドローイングと立体(模型)が取り付けられたのは各2部しかありません。
東京セントラルアネックスでの展示後、第14回サンパウロ・ビエンナーレ出品された。

▼『建築文化』1977年10月号 18~19頁、執筆:松永安光
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