「内間安瑆追悼展」
会期:2001年5月 9日(水)~ 5月26日(土)
会場:ときの忘れもの(青山)
青山の一軒家時代、
伝統木版にモダンな色彩感覚を吹き込み、アメリカ美術界に確固たる地位を築いた内間安瑆先生の一周忌の折、1960~80年代の木版画代表作、銅版、水 彩画など、20点を出品しました。
闘病生活を余儀なくされ、1980年代を最後に殆ど発表をせず、日本では忘れられた観のある在米画家でしたが、二世としてアメリカに生まれ、父母の国日本に留学したときに出合った伝統木版に取組み、帰米後はニューヨークで清新な作風を展開しました。メトロポリタン、ホイットニ-など主要美術館が作品を収蔵し、昨春惜しまれながら79歳で死去しました。
内間先生は、戦前から戦中にかけ早稲田大学で建築を学び、油彩にも取組みますが、戦後、油絵制作の社会的必然性に疑問を抱く中、恩地孝四郎に巡り合い版画の大衆性と創作版画の意義に惹かれたこともあり、木版画の制作に転じます。
代表作の「森の屏風Forest Byobu Seeries」などに展開される、深い知性に裏付けられ、理論的に考え抜かれた構成。自律的に色彩が演じる“視覚ダンス”の世界は、リズム感に富んだ豊かな色彩 表現を確立しました。版木ベニヤ8面、水彩絵具で生漉奉書に手摺りで45度摺りを行うといった、浮世絵版画を思わせる手のこんだ技法のため、限定部数は決して多くはなく、数部が刷られたのみという作品も少なくありません。渾身の力が注ぎ込まれたひとつひとつの作品は、作り手の死を経てもなお、透明で真っ直ぐな光を放ち続けています。

狭い会場に圧巻の油彩画でした。
この後、画廊沖縄の上原さんのご尽力で、この油彩画は沖縄県立博物館・美術館に収蔵されました。
■内間安瑆(うちま あんせい)
1921年アメリカに生まれる。父母は沖縄出身。40年早稲田大学に留学。創作版画の恩地孝四郎に巡り合い抽象木版に志す。55年東京・養清堂画廊で初個展。
60年帰米、ニューヨークに住む。62・70年グッゲンハイム・フェローシップ版画部 門で受賞。
2000年 5月 9日逝去(79歳)。
内間安瑆 Ansei UCHIMA
"Forest Byobu (Fragrance)"
1981年
木版(摺り:米田稔)
イメージサイズ:76.0×44.0cm
シートサイズ:83.6×51.0cm
限定120部 サインあり
*現代版画センターエディション
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会期:2001年5月 9日(水)~ 5月26日(土)
会場:ときの忘れもの(青山)

伝統木版にモダンな色彩感覚を吹き込み、アメリカ美術界に確固たる地位を築いた内間安瑆先生の一周忌の折、1960~80年代の木版画代表作、銅版、水 彩画など、20点を出品しました。





この後、画廊沖縄の上原さんのご尽力で、この油彩画は沖縄県立博物館・美術館に収蔵されました。
■内間安瑆(うちま あんせい)
1921年アメリカに生まれる。父母は沖縄出身。40年早稲田大学に留学。創作版画の恩地孝四郎に巡り合い抽象木版に志す。55年東京・養清堂画廊で初個展。
60年帰米、ニューヨークに住む。62・70年グッゲンハイム・フェローシップ版画部 門で受賞。
2000年 5月 9日逝去(79歳)。

"Forest Byobu (Fragrance)"
1981年
木版(摺り:米田稔)
イメージサイズ:76.0×44.0cm
シートサイズ:83.6×51.0cm
限定120部 サインあり
*現代版画センターエディション
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