“ときの忘れもの”今週のオークション 2005.05.21


先週、日本のアート業界は冷え切っていると書きましたが、今、世界で最もアー
ト業界が熱いアメリカからホットな情報が参りました。5月11日にニューヨーク
で開催されましたクリスティーズのオークションで、草間彌生の「No.B,3」と
いう作品が105万ドル、つまり1億円超で落札されました!エスティメイトは、25
~35万ドルでしたのでかなりヒートアップしたものと思われます。このオークシ
ョンでは戦後のコンテンポラリー・アートということで、ウォーホル、ジャスパ
ー・ジョーンズ、ジョセフ・コーネルらの作品が出品され、ことごとく高値で落
札されたそうですが、ついに草間さんの作品が1億を超えたというのは近頃画期
的な出来事ではないでしょうか。
今、日本は世界でもっとも美術品が安い場所となっていて、世界中からバイヤー
が日本に来ているようです。つまり、いま日本は、もっとも美術品がお買い得な
国なのです。こ、これは買わない手はないではないですか。欲しかったあの作品
に手が届くかもしれません。
ほんの数年前まで奈良美智さんのドローイングは2~3万円でいくらでも買えまし
たが、今では40万円出しても順番待ち状態です。あー、あの時買っておけばよか
ったというのは誰でも言えます(確か私も言いました)。今買える物は今買う。
これが後悔しないコツです。それも、他人の意見に頼るのではなく、自分の気に
入ったもの、目にかなったものを、です。
ときの忘れもののオークションで、ぜひそのような作品にめぐり遭ってください
。そして、これだと思ったら、入札を明日に延ばさず、今すぐ入札!先手必勝で
す。よろしくお願いいたします。


さて、今週のオークションは!
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◆ときの忘れもの10周年記念謝恩小品特集を開催中です!


「1995年に青山にときの忘れものをつくってからちょうど10年たちました。

1974年に美術業界に入ってからだと30年余。その間、版元として多くの作家の版
画をエディションしてきました。10周年を記念して、日頃のご愛顧への感謝をこ
めて、私どもと縁の深い作家の小品を特集します。
小品というのは、意外に残らないんですね。いずれも今となっては珍しいものば
かりです。どうしても欲しいという方のために、リスクが少なく、しかもリーズ
ナブルな価格で入手できるよう、敢えて「即決価格(希望落札価格)」を設定し
ました。
さらに即決での落札者には福袋ならぬ「おまけ袋」をサービスでおつけします。
中身は、絵葉書セット、画集、カタログなどなど。どうぞお楽しみ下さい。」(
ときの忘れもの亭主敬白)

◎オノサト・トシノブ シルクスクリーン「GHC1」(1974年)額付
◎オノサト・トシノブ シルクスクリーン「GHC2」(1974年)額付

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◆日本の版画が国際展を席捲した時代の作品です!
◎異色の画家・深沢史朗の1967年孔版作品の第2弾です。落札いただいた方には
、1979年の栃木県立美術館等で開催された追悼展の図録をお付けいたします。


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◆貴重なオリジナル作品入りの美術関係の古書をご紹介。
◎後期印象派の画家「マキシム・モーフラ」銅版6点入(1908年)
◎RENEFER作の銅版49点入り、アレクサンドル・アルノー「ル・キャバレー」(1
922年)
◎代表作含む銅版5点入り「マルスラン・デスブタンの風変わりな人生」(1922
年)

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◆今週のチャリティーオークション作品(新潟中越地震への)・・・先週は、5,
350円を寄付していただきました。ご協力ありがとうございました。今週は、靉嘔のシルクスクリーン『囀り-B』(1982年)です。