
作家名 菅井汲
作品名 赤い空間 ESPACE ROUGE
制作年 1984年
技法 シルクスクリーン
作品サイズ 19.5×14.5cm
限定部数 500部
サイン スタンプサイン
レゾネNo.317(阿部出版)
作品の状態 良好
◆作家の紹介/菅井汲(すがい くみ)は、1919年兵庫県生まれ、本名・貞三。18歳で阪急電鉄宣伝課に入りデザイナーとして活躍、プロ野球の阪急ブレ-ブスのマークや、戦後初めての甲子園野球大会のポスターなど制作した。はじめ中村貞以に日本画を学び画家を志すが、52年フランスに渡り、以後晩年までパリに暮らした。渡仏後はクラヴェン画廊での個展が大きな反響を呼び、たちまちパリ美術界のスターとなる。55年から版画制作を開始し、リトグラフ、銅版、シルクスクリーンなど生涯に約400点を制作した。59年リュブリアナ国際版画展、65年サンパウロ・ビエンナーレ最優秀賞など数多くの国際展で受賞した。1996年日本で死去。没後、東京都現代美術館他で大回顧展が開かれ、単身で世界に挑み、成功をかち得たこの作家の存在の大きさにあらためて感銘を受けた人も多いだろう。
◆作品のワンポイント/当時は「信号機」などと揶揄され(本当に信号機を写真に
撮って作品化したこともある)、初期のフリーハンドの作品を懐かしむ声が多かったが、今となっては、これらシステマテックな作風もやはり「世界のスガイ」のものだと痛感。スピード狂だった菅井は、67年交通事故で瀕死の重傷を負ったが奇跡的に回復。その後システマテックな抽象造形を一層深化させた。だが、1983年ごろから再び手の痕跡を残すような作品を制作し始める。この「赤い空間」は、そのちょうど転換期の作品で、色彩とフォルムに温かみが感じられます。
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