8月に予定している「内間安王星展」のDMの準備のために、綿貫さんに内間安王星さんの作品の実物を見せて戴き、内間先生の経歴について教えて戴きました。私は内間先生の経歴を文章で読み、作品は複製でしか見ていなかった為、DMに苦戦していたのですが、オリジナルの作品を見て、内間さんと何度も御逢いされている綿貫さんから経歴を耳で聞くと、リアリティが出てきて、書けそうな気がしてきました。また、版画(オリジナル)と複製について教えて戴きました。複製(印刷)をルーペで見せてもらったのですが、色はルーペ越しでしか見えない程の細かい4色のドットから成っていました。ピンクや緑などに見える色が、実際には4色のドットがモアレ状に入り混じって、裸眼で見ると目の錯覚でピンクや緑などに見えるということに、ちょっと感動しました。そして、内間先生のDMに載せる撮影用の木版画と銅版画を選びました。水彩画2点は私に選ばせてくださいました。今週の土曜は、刷り師の白井さんが磯崎新さんの「百二十の見えない都市」を刷るそうなので、その現場(版画工房)を見に行く予定です。出来上がりの作品は見たことがあっても、何がどうなって完成するのか全く想像できないので、とっても楽しみです。
版画掌誌