
瑛九
作品名 虫の生活
制作年 1957年
技法 リトグラフ
作品サイズ 45.5×31cm
限 定 20部
サイン スタンプサイン
作品の状態 良好
レゾネNo.105 (瑛九の会)
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◆作家の紹介/瑛九(Q Ei えいきゅう 本名・杉田秀夫)1911年宮崎生まれ。15歳で『アトリヱ』『みづゑ』など美術雑誌に評論を執筆。1936年フォトデッサン作品集『眠りの理由』を刊行。1937年長谷川三郎らと自由美術家協会創立に参加。1951年デモクラート美術家協会を結成、靉嘔、池田満寿夫、磯辺行久、河原温、細江英公ら若い作家に大きな影響を与えた。油彩、フォトデッサン、銅版画、リトグラフなどさまざまな表現方法に挑み、それぞれ独自の世界を生み出す。1960年48歳で死去。
◆作品のワンポイント/瑛九の会が刊行した「瑛九石版画総目録」に掲載されているリトグラフは全部で158点、そのうち実に152点が1956年から58年にかけての2年間に集中的に制作されたものです。久保貞次郎氏によると、瑛九がリトグラフを制作したいと思い始めたのは1955年頃からのようですが、費用がかかるのでそれがかなわないと言ったため、久保氏が出資してプレス機を購入したことで、その制作が始まり、冬場にもランニング姿でプレス機を扱っていたほどの熱の入れようだったそうです。
瑛九のリトグラフは、エディション数が多くても50部、ほとんどが10~20部で、制作されてからもう50年が経とうとしています。その当時から高価であればそれなりの扱いも受けたでしょうが、必ずしもそのようなわけではなく、作品の状態にかなりばらつきがあるため、同じ作品でもその状態によって価格もまったく異なるのが現状です。
その点、この「虫の生活」は、旧蔵者が大切にシートで保存していたため、シミもなく、色も鮮やかに残っており、状態は完璧といえます。
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