“ときの忘れもの”今週のオークション 2005.07.02


------------------------------
<<P氏&K氏オークション入札御礼>>
------------------------------
6月24日から26日まで、青山のときの忘れものを会場に開催しましたP氏&K氏旧蔵現代美術オークションには多数のご入札をいただきありがとうご
ざいました。次回は12月を予定しております。コレクター垂涎の作品をご用意いたしますので、ボーナスは使わずに残しておいてください。よろし
くお願いいたします。
------------------------------
<<今週の話題・・・瑛九とオノサト>>
------------------------------
いま、竹橋の東京国立近代美術館では、7月18日(月)まで、「小林古径展」と「所蔵作品展 瑛九とオノサト・トシノブ」が開催されています。
ときの忘れもののスタッフとしては、当然「小林古径」よりは「瑛九・オノサト」を重点的に見てまいりました。日本の抽象絵画のなかでも突出し
た個性を持った二人の顔合わせです。所蔵作品展ですので、作品点数はそれほど多くはありませんが、たいへん見ごたえのある展示でした。


瑛九についてはフォトデッサンを中心に、魅力的なコラージュや「旅人」などの版画、そして油彩の名作「れいめい」「青の中の丸」が展示されて
います。
特にときの忘れもの旧蔵の宝石のようなきらめきを持つ「青の中の丸」は必見です。
また最晩年の傑作で、個人のコレクションでは最大級の油彩作品「田園」が寄託されて、その圧倒的な色の洪水を見ることが出来ます。
オノサト・トシノブの作品も、初期の油彩作品が展示されており、その細やかな仕事に見入りました。オノサトの油彩をこのような形で複数見るの
は私は初めてでしたので、オノサト作品の魅力を再認識する良い機会となりました。


わがときの忘れものでも、7月8日(金)から30日(土)まで開廊10周年記念「瑛九展」を開催いたします。おそらく初めて一般に公開される油彩作

品「黄色の点」を始め、リトグラフの秀作9点、希少なフォトデッサンの型紙などを展示・販売いたします。ぜひ、お出かけ下さい。

              さて、今週のオークションです!
◆マネ、ルノワール、モリゾの銅版4点入り豪華本「マネとフランス印象派の画家たち」(1910年)
ホームページの掲示板にも掲載いたしましたが、たいへん貴重な本です。ご注目ください!
◆戦前・戦後にかけて挿絵や児童画で知られた茂田井武の決定版といえる作品集「茂田井武画集1946→1948」(1991年)