ときの忘れものでは、今日から7月30日まで瑛九展を開催しています。私が入社して初めての展覧会です。待ちに待った私の名刺が届きました。デザイナーの北澤敏彦さんが紙にこだわっているらしく、海外から船で運ばれて来た紙だそうです。初めて持つ名刺は、“THE・社会人”という感じです。北澤さんから内間安王星展のDMのゲラが届いていたため、綿貫さんと校正をし、一部修正しました。
18時から刷り師の白井さんの版画工房の版画教室に参加するので、磯崎新アトリエへ銅版画試刷りを2枚届けた後、版画工房を訪ねました。生徒は私を含め4人。皆さん版画歴が長いそうで、黙々と作業を進めていました。先週、銅版画のエッチングに挑戦したので、その続きで、銅版の角を鑢で削る作業に挑戦しましたが、均等な角度に削るのがまた難しい。白井さんに試刷りをしてもらいました。プレス機を潜った版画と初対面する時のわくわく感は堪らないものです。単調なラインのTOY STORYのウッディーが出てき、雑なエッチングで非芸術的な絵を描いた自分の作品に愕然。出来上がりを見て嬉しいという気持ちと同時に、描き直したいんですけど・・・と言いたくなりました。気を取り直し、さっきの銅版に擂った松脂を均等に塗し、アクアチントという技法でウッディーのシャツの部分やハットの部分に影を付けました。今度は、自分で墨を刷り込み、白井さんの真似をして拭き取っていきました。アクアチント技法で刷ると前より少しリアリティーウッディーに変身しました。白井さんのお兄様もいらして、教室の皆さんと夕食を戴きました。今度は新たに、新しい銅版をニードルで直接ひっかき絵を描きました。塩化第二鉄による腐蝕をせずにそのまま刷る方法です。試刷りをしてみると、腐食をしていないため線の太さは均一ではなく、味が出て私は好きです。明日も通い、この次を進めて行きます。ときの忘れものでそのうち私の版画が売られたりして・・・。
版画に挑戦中