“ときの忘れもの”今週のオークション 2005.08.20

<<アートフェア東京>>
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この夏は、いかがお過ごしでしょうか。多くの方は、夏休みが終わって、たまった仕事をこなしていらっしゃるところではないかと思います。ときの忘れものでは、19日から「内間安王星(あんせい)展」が始まりました。色彩が響きあう美しい版画・水彩作品を、どうかご覧下さい。
8月6日から8日まで有楽町の東京国際フォーラムでアートフェア東京という、内外の画廊が多数出店して開催されたアートショーがありました。お出かけになった方も多いかと思いますが、以前のNICAFより幅を広げて、骨董関係の出店もあり、多彩さを売りにしていたようですが、結局、お客さんが多いのはコンテンポラリー系の話題のアーティストを抱えているところで、日本画、骨董のお店は閑散としてたようです。もっとも、そういうお店は、1点売れればOKという感じかもしれません。
このようなアートショーでは、自分の知らない良い作家を見つけるのが楽しみのひとつだと思います。私は、新しい作家ではありませんが、ある作家の別の面を見せてくれる作品があり、購入意欲をそそられました。また、このようなところには、気に入った作品があったら、買うつもりで出かけないとつまらないですね。
会場の一部に通路が狭いところがあって、人を掻き分けながら進まなければならなかった点は、次回一考していただきたいですが、それだけお客さんが多かったということにしておきましょう。最終的な集客数は不明ですが、それなりに入ったのではないでしょうか。いずれにしましても、アート市場が活発になってくれるのは喜ばしいことです。
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<<おすすめ展覧会>>
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前回ご紹介した展覧会で、実際行って良かったのが、森アーツセンターギャラリーで開催中の「フィリップス・コレクション展」(9月4日まで)でした。日曜日の夜に行きましたが、空いていて、名画をじっくり鑑賞できました。メインのルノワールの「舟遊びの昼食」は、ぜひ実物をご覧いただきたいと思います。その色の鮮やかさと大きさは、必ず予想を超えるでしょう。少々入場料は高いですが、損はありません。
それにしても、森美術館と森アーツセンターギャラリーとはどう違うのでしょうか?
            (ときの忘れものスタッフ 三浦次郎)

さて、今週のオークションです!
◆<新進作家特集>として、ときの忘れもので個展を開催した若手女性作家、根岸文子、永井桃子、井村一巴の3人の作品を特集出品しています。
彼女達の瑞々しい感性から生み出される作品、今の彼女達からでなければ生まれてこない作品のレアリテをリアルタイムで共有していただきたいと思います。
◎2.永井桃子 油彩「光途-時々4」2004年
◎7.根岸文子 油彩「トンネル3」2004年
◎17.井村一巴 オリジナル・プリント「カサ」2003年

◆草間彌生関連作品
◎大判シルクスクリーン「かたつむり」1989年