今日は『版画掌誌第5号/日和崎尊夫特集』に素晴らしいテキストを執筆をしてくださった谷川渥先生が来廊された。版画掌誌と句集のできばえを誉めて下さった。
夕方、綿貫さんの高校同級生の砂子屋書房の田村雅之さんと、装幀家の倉本修さんが来廊された。二人とも日和崎尊夫さんととても親しく、話が盛り上がり、日和崎さんの武勇伝を話していた。大阪で日和崎さんが酔っぱらって警察に捕まったこと、武生に和紙を捜しにいって80歳の芸者さんをあげてどんちゃん騒ぎをしたこと、田村さんの家に泊まった日和崎さんが朝食のコーヒーに生卵を落としたこと、などなどあまりにも面白い話なので、三浦さんと私は2階で聞いて笑っていた。19時になり、田村さん、倉本さん、綿貫さんと令子さんは、昨日行ったお蕎麦屋さんに出掛けて行った。
三浦さんは奥さんとお友達とフランス料理を食べに行く約束があり、私は大学時代の友人で、現在神戸芸術工科大学の三上晴久研究室で院生をしている児島君と東京で建築の仕事をしている山口君と御飯を食べる約束があった。表参道を歩きながらも、ご飯を食べながらもずっと建築の話。超建築好きで、建築を見に色んな場所に出掛ける物知りな彼等。建築に関して無知な私に色んな話を教えてくれる。私は弘前ツアーで学んだ前川國男建築の話をすると、「うわぁー尾立さんから建築の話教えてもらってる・・・」と驚かれた。あぁ~弘前行って良かった。児島君が「磯崎新さんのシルクスクリーンはすごいねん」と言い出し、「それ、うちの会社がやってるんだよ!」と、どうしても今すぐシルクスクリーンを見て欲しくて、綿貫さんたちまだお蕎麦屋さんにいるかも・・・と思い電話をした。案の定まだお蕎麦屋さんにいると言うので、見せて欲しいとお願いした。「いいですよ~。」と快くO.K.してくださり、3人でときの忘れものに向かった。綿貫さんと令子さんは準備をして待っており、シルクスクリーンやスケッチブックを見せてもらった。綿貫さんから磯崎新先生や安藤忠雄先生、原広司さんの建築にまつわる貴重な発言の話をいっぱい聞かせてもらった。みんな相当建築を見ているらしく、話に付いていけない私・・・。児島君も山口君も綿貫さんの話にすごく感動しており、「話聞いていて震えたよ、来て良かった~綿貫さんにトークセッションして欲しい。また行くわ!」と言ってくれた。えへへ、自慢の上司です。綿貫さんの話を聞いていると、また違った目線で建築を見ることができる。彼らも同じ気持ちであれば、私ちょっと良い事したかも。また遊びに来てね。綿貫さん、令子さん遅くまでありがとうございました。1