8月10日から開催しておりました「ジョック・スタージス新作写真展」もいよいよ今日までとなりました。
連日、多数の方にご来廊いただき、まことにありがとうございます。
北は北海道から南は鹿児島まで、まさに日本中からおいでいただいていて、スタージスさんのファンの熱心さにはあらためて驚かされます。やはり夏休みのこの時期に開催してよかったと思っております。反面、用意した写真集が会期半ばで売り切れてしまい、お買い上げいただけなかったお客様にはお詫び申し上げます。
ご存知のように、スタージスさんは、長い期間に亘って同じ人物を撮り続けます。そのため、作品を見続けている者は、その被写体の人物の成長を見守ることになり、被写体に親しみを感じるようになります。こういったことは、他の写真家の作品にはない、大きな特徴・魅力であり、スタージスさんの作品の重要なコンセプトでもあると思います。それが2008年に出版された「Misty Dawn:Portrait of a Muse」という写真集に結実したり、現在進行中のFannyの写真を集めた写真集という形になるのでしょう。
スタージスさんの自宅地下にあるスタジオを2年近くかかって改装していたため、その間、モノクロフィルムの現像ができず、今回の新作展の作品を選定する時点ではカラー作品しかありませんでした。しかし、まだモノクロも撮り続けているそうなので、次回には、またそういった作品もご紹介できると思います。
スタージスさん宅
シアトル郊外のスタージスさんのお宅

写真集をご購入いただいた際の特典として差し上げるため、今回のDMにサインを入れていただこうと、フランスのモンタリヴェで撮影中のスタージスさんにDMをEMS(国際スピード郵便)で送ったのですが、なぜか、手前のボルドーの税関で止められてしまい、スタージスさんに取りに来るように連絡があったそうなのです。スタージスさんからは、そこはモンタリヴェから車で2時間かかる上に、不案内なため場所が分からないというメールが来て、ハタと困ったのですが、もう「サイン入りDM付」と案内してしまった以上仕方ないので、もう一度、今度はFedExで送りました。FedExはさすがで、ちゃんと予定通り配達してくれたおかげで、もう会期は始まっていましたが、「サイン入りDM」がスタージスさんから送られて来ました。
DMサイン
右下にスタージスさんのサイン

実は、これが届くまでは、最初の個展のDMにサインを入れてもらったものを差し上げていたのですが、それも途中でなくなってしまい、写真集を購入してくださった方には後ほど郵送しますということにさせていただきました。なのに、中にはDMは要りませんという方もいらして、「要らないんですか?」とがっかりすることも。
ただいま、ジョック・スタージス展をご覧になった感想文を募集しておりますが、まだ応募ゼロです。ブログに掲載された方にはスタージスさんのサイン入りDMを差し上げるんですが...新人の杉田に「匿名で応募したら?」と水を向けたのですが、不採用になったら恥ずかしいからと断られてしまいました。まだ、今月一杯募集しております。お待ちしております。

この作品は、スタージスさんが、この数年間でもっとも良くできた作品であるとおっしゃっていました。空と海と人物がひじょうに美しい対象を見せています。
E445
Jock STURGES "E445C"
2009年 Digital Pigment Print
37.5x47.0cm Ed.25 Signed

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展覧会終了後も、ご連絡いただければスタージスさんの在庫作品を画廊でご覧になれます。また、写真集のイメージもプリントしていただくことが可能ですので、どうぞお問い合わせください。

◆ときの忘れものは、2010年8月10日[火]―8月21日[土]まで「ジョック・スタージス新作写真展」を開催しています(会期中無休)。
スタージス展案内状
2年ぶりの新作展ですが、2008年と2009年にフランスのモンタリヴェやラ・ジェニーで撮影されたカラー最新作約20点を展示いたします。毎年、美しい自然の中で夏を過ごすナチュリストたち、年齢を問わず、彼らの目には自信が溢れていて、こちらに「なぜ、ここへ来ないの?」と問いかけてきます。スタージスのカメラは、被写体と常に向き合っていて、お互いが認め合い、尊重しあった上でモデルの持つ魅力を引き出して見せてくれます。