盛岡にある岩手県立美術館で「百瀬寿展」が開催されています。
20100911百瀬寿展 表20100911百瀬寿展 裏

会  期:2010年9月11日[土]-11月23日[火・祝]
開館時間:9:30-18:00(入館は17:30まで)
休 館 日:月曜日(ただし9月20日、10月11日は開館)、9月21日[火]、10月12日[火]
主  催: 岩手県立美術館

北海道出身の百瀬寿(1944年生まれ)は、岩手県盛岡市を拠点に、40年にわたって色彩のグラデーション(階調)をテーマとした作品を制作しています。
70年代から80年代前半にかけては、シルクスクリーン(セリグラフ)やスキャナグラフ(ネコ・プリント)などにより、色彩のぼかしだけで構成される版画作品を制作。80年代後半からは、彩色を施した手漉紙や金銀プラチナの箔を画布に貼り並べる平面作品を並行して手がけるようになります。「版のない版画」「描かれざる絵画」と評されたこれら独自の造形は、国内外で高い評価を受けてきました。
近年では、蛍光塗料を塗った複数の網を重ねるインスタレーションを発表するなど、新たな色彩とグラデーションの可能性への追求は、さらなる進化を続けています。
本展は、グラデーション表現の追求が始まる70年代以降の代表的な大型作品を中心に、初期から最新作に至るまでの約110点を展示して、その比類のない豊かな色彩表現の展開を辿ります。 (同館のHPより)
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百瀬さんを知ってからかれこれ30数年が経ちますが、そのコンセプト、グラデーションによるスタイルは不変です。
近年のタブロー作品を4点ご紹介します。
NE_Gold_to_Gold_by_M_and_C_600百瀬寿
NE. Gold to Gold by M and C
2009
ミクストメディア
45.0x45.0cm
サインあり

NE_Gold_to_Gold_by_M_and_C2_600百瀬寿
NE. Gold to Gold by M and C2
2009
ミクストメディア
45.0x45.0cm
サインあり

NE_Platinum_gold_to_Gold_600百瀬寿
NE. Platinum-gold to Gold
2009
ミクストメディア
45.0x45.0cm
サインあり

NE_Platinum_to_Tin_600百瀬寿
NE. Platinum to Tin
2009
ミクストメディア
45.0x45.0cm
サインあり

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百瀬寿(ももせ ひさし)
1944年北海道・札幌市生まれ。北海道教育大学旭川分校卒業、岩手大学専攻科修了。シルクスクリーンやネコ・プリントの技法によって、美しい色彩の版画作品を手がける。80年代以降、和紙や箔などを用いた平面作品を制作、色彩のうつろう鮮やかな絵画世界を確立。オレンジからグリーンへ、イエローからピンクへなどグラデーションによる作品構成が特徴である。