12月3日、4日の二日間開催した「年末セール★Discovery」には皆様お忙しい中、お運びいただきありがとうございました。
今回は倉庫の隅から隅まで探してあえて版画中心のセールに組みました。
おかげさまで、思いがけずもたくさんの方にお買いあげいただき、スタッフのボーナスも何とか確保できました。ありがとうございました。

さて、セールの撤収作業を今日一日で片付けて、画廊空間を一新して、明日からは「デュシャン、エルンスト、マン・レイ展」を開催します。
会期=2011年12月6日[火]―12月11日[日]12:00-19:00 ※会期中無休
20世紀の現代美術の流れを決定づけたデュシャン、エルンスト、マン・レイの3人の版画作品、写真、オブジェを展示します。

マルセル・デュシャン
Marcel Duchamp(1887年7月28日 - 1968年10月2日)は、フランス出身でのちアメリカで活躍した美術家であり[1]、20世紀美術に決定的な影響を残した。画家として出発したが、油彩画の制作は1910年代前半に放棄した。チェスの名手としても知られた。ローズ・セラヴィ(Rrose Sélavy)という名義を使ったこともある。2人の兄、ジャック・ヴィヨン(Jacques Villon, 1875年 - 1963年)とレイモン・デュシャン=ヴィヨン(Raymond Duchamp-Villon, 1876年 - 1919年)も美術家。
デュシャンはニューヨーク・ダダの中心的人物と見なされ、20世紀の美術に最も影響を与えた作家の一人と言われる。コンセプチュアル・アート、オプ・アートなど現代美術の先駆けとも見なされる作品を手がけた。
デュシャンが他の巨匠たちと異なるのは、30歳代半ば以降の後半生にはほとんど作品らしい作品を残していないことである。彼が没したのは1968年だが、「絵画」らしい作品を描いていたのは1912年頃までで、以降は油絵を放棄した。その後、『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』、通称「大ガラス」と呼ばれる、ガラスを支持体とした作品の制作を続けていたが、これも未完のまま1923年に放棄。以後数十年間は「レディ・メイド」と称する既製品(または既製品に少し手を加えたもの)による作品を散発的に発表するほか、ほとんど「芸術家」らしい仕事をせず、チェスに没頭していた。なお、チェスはセミプロとも言うべき腕前だった。
デュシャン「大ガラス」ケース
Arturo Schwarz「大ガラスと関連作品・第1集
1967年
・9点のオリジナル銅版画とデュシャンのメモ書きの忠実な複製144点とその英訳が併載されたテキスト挿入
・アクリルケース
43.3×27.7×7.1cm
Ed.150
版元による限定番号入り
奥付にマルセル・デュシャンと著者の自筆サインあり

デュシャン「WITH MISSING ELEMENTS ADDED」
マルセル・デュシャン
『大ガラス』より《完成された大ガラス》
エッチング
イメージサイズ:34.9×23.3cm
紙サイズ:41.9×50.2cm
版上サインあり

マックス・エルンスト
Max Ernst(1891年4月2日 - 1976年4月1日)は、20世紀のドイツ人画家・彫刻家。
ドイツのケルン近郊のブリュールに生まれ、のち、フランスに帰化している。エルンストは、日本では、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、ジョルジョ・デ・キリコらの人気の高さに比して、やや過小評価されている感があるが、ダダイズムを経ての超現実主義(シュルレアリスム)の最も代表的な画家の1人である。作風は多岐にわたり、フロッタージュ(こすり出し)、コラージュ、デカルコマニーなどの技法を駆使している。
エルンスト「素早い歯」表紙
マックス・エルンスト
DENT PROMPTE 素早い歯』より表紙
(リトグラフ10点入り)
1969年 リトグラフ
47.2x40.0cm
H.C. 奥付サインあり

エルンスト「喉の渇いた犬ども」
マックス・エルンスト
『LES CHIENS ONT SOIF 喉の乾いた犬ども』表紙
カラー銅版2点+カラー石版17点入り
1964年
カラー銅版2点:サイン入り
カラー石版17点
函サイズ:45.8x33.0cm
Ed.300(H.C.)

マン・レイ
Man Ray, 本名:エマニュエル・ラドニツキー Emmanuel Rudzitsky, Эммануэль Рудзицкий(1890年8月27日 - 1976年11月18日)は、アメリカ合衆国の画家、彫刻家、写真家。ダダイストまたはシュルレアリストとして、多数のオブジェを制作したことでも知られる。レイヨグラフ、ソラリゼーションなど、さまざまな技法を駆使し、一方でストレートなポートレート(特に同時代の芸術家のポートレート)も得意とし、ファッション写真と呼べるような作品もあったりと、多種多様な写真作品群を残している。
マン・レイ「鍵穴」
マン・レイ「鍵穴
1970年 銅版
21.5×19.3cm
Ed.50 他に E.A.70
サインあり
*レゾネNo.17 (Studio Marconi)

マン・レイ「アイロン」600
マン・レイ
贈り物
1921年/1974年 マルチプル
サイズ:H16.5×10.0×8.2cm
Ed.5000 作品証明カードにサインあり
*1921年に最初作られた作品を、1974年にマルチプルとして制作したもので、作品証明カードが付いています。

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◆ときの忘れものは、2011年12月6日[火]―12月11日[日]「デュシャン、エルンスト、マン・レイ展」を開催します(会期中無休)。
デュシャン他展魔法陣
20世紀の現代美術の流れを決定づけたデュシャン、エルンスト、マン・レイ、の3人の版画作品、写真、オブジェを展示します。

◆今月のWEB展は「野田哲也展」です。