第8回写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング
報告と御礼 原茂

ホストの原茂さん(左)と小林紀晴さん(右)
「第8回 写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」は、1月27日(金)、写真家にして作家の小林紀晴さんをゲストに開催されました。
模様替えのため少し印象の変わった「ときの忘れもの」に到着すると、小林さんはすでにアシスタントの佐々木さんと打ち合わせの最中。布製のトートバックに無造作に詰め込まれたコダックの印画紙の箱から次々にプリントが取り出されるのですが、その質と量とにびっくり。
ブックマットどころかスリーブにも入れられていないプリントががひょいひょいと素手でつままれていくつかの山になっていきます。ちらほら見え隠れするスリーブに入ったプリントには赤や青のダーマトグラフ(太めの柔らかい芯を紙で巻いた色鉛筆。ネガやプリントのスリーブ等、色の乗りにくいものに使用される。写真がデジタルになって使われなくなった用品の一つ)で、「⑦」とか「80.3」とかの数字が書き込まれ、これはどう見て印刷原稿そのものです。
聞けば最初の写真集で、日本写真協会新人賞受賞作の『DAYS ASIA』の原稿をひとまとめお持ちくださったとのこと。⑦はページ数、「80.3」はパーセントで、原稿の縮小割合の指示だとか。細江英公先生おっしゃるところの「ヴィンテージの中のヴィンテージ」なわけで、こちらはあっけにとられるばかりです。ゆくゆくは美術館に所蔵されてしかるべきプリントをあっそんな無造作に……とひやひやするこちらの心配をよそに、大テーブルからあふれたプリント群は、引っ張り出された応接テーブルに、ギャラリー入り口の展示台と今回新設された展示台の上にずらりと並べられ、ギャラリーはあっという間にアジアのバザール状態となりました。
それでも全部は展示できず、何回か展示替えすることを決めます。とても一枚一枚にコメントしていただく余裕がなく、とにかく気になったプリントがあったら自由に声を掛けていただき、気に入ったものがあれば(急遽設置された)「お取り置きボックス」に入れていただいて、後から購入を決めていただくということになってビューイングがスタートしました。
開口一番、小林さんから、自分としてはプリントはあくまで印刷のための原稿という意識が強い、抜け殻とは思わないけれど、自分ではこれに価値があるとは思わないとの爆弾発言。ご亭主が、それではいくらにしましょうかということになって、ここではとても書けないような価格で「印刷原稿」そのもの=「ヴィンテージ中のヴィンテージ」を分けていだくことができることになりました。
最初に並べていただいた「DAYS ASIA」のシリーズは、1995年頃35ミリカメラで撮ったもので、アメリカの「ニューカラー」の影響を受けて、そのころは一般的でなかった「ネガカラーフィルム」(当時はプロの写真家はカラーと言えばそのまま印刷原稿に使えるポジフィルムが一般的で、ネガフィルムは家庭用という位置付けでした)を使い、ネガカラー用引き伸ばし機、プリント用のプロセッサーを買って自家処理をしていたとのことでした。焼き込みや被い焼きといったモノクロプリントの手法を用いて、一枚一枚を仕上げていたので、同じものを、もしいま焼いて欲しいと言われても焼けないとのこと。写真集の表紙にもなったカンガーに浮かぶ小舟を漕ぐ老人のプリントを手に、この青く光るプリントも独自の仕上げなので他には誰も焼けないとコメントされていました。
これまで印刷物(しかも必ずしも紙やインクにこだわったというイメージのない)で作品を拝見することがほとんどで、プリントにこだわる写真家というイメージがあまりなかったこともあって、プリントについて熱く語られる小林さんが新鮮でした。そして無造作に広げられた一枚一枚のプリントがまさに宝石のように思われてきたことでした。
写真と文章との関係はという質問には、写真が挿絵にならないよう、文章が説明にならないように気を付けているというお答え。触れるか触れないかのバランスを大切にしているとのことでした。
35ミリで「出会い頭」を撮ったという、小林さん言うところの「アジア第1期」のシリーズが何回かに分けて広げられていきます。その中に『アジアロード』の表紙を飾った赤い自転車で走り去る少女のプリントも。これは、この景色の中に自転車に乗った女の子が来ないかなと思っていたらちょうど来たので撮った一枚とのこと、こういう偶然を呼び寄せる力というか偶然が必然になる定めというものを持っているのが写真家というものなのでしょう。
ちょっと気になったのがプリントの隅の傷。イメージにはまったく影響はないので問題がないといえばないのですがやはり気になります。そんなことを思っていると目ざとい参加者から、隅が欠けているプリントがあるのはどうしてかという鋭い質問。小林さん、これはわざとで、水洗の時に「これぞ」という一枚の隅をカットするとのこと。乾燥してしまうと焼きの違いが分かりにくくなるので水洗の時に印を付けるのだけれど、水の中でペンも鉛筆も使えないのでハサミで隅を僅かにカットして目印にするのだとか。だから隅のカットは作家の「自信作」の証し、自分以外にもけっこうカットを入れる作家さんは多いはずとのことでした。隅の傷も、プリントを吊して乾燥する時に洗濯バサミで挟んだ跡とのこと。専門のプリンターさんなら専用のクリップとかで傷が付かないようにするのだと思うのですが、作家自身の自家処理だと逆にこうした点ではアバウトさが出るのかも知れません。間違いなく自分がプリントしたという印です、と言われると、これまで傷にしか見えなかったカットや洗濯バサミの跡が逆に勲章のように見えるのですから現金なものです。
アジアから帰ってきて、目に映るものが全部直線でできていることに違和感を感じて撮ったという『東京装置』のシリーズ(実は私の好きなシリーズの一つで、ニューヨークのものと並んで「都市写真家」としての小林さんの魅力がつまった一冊かと思います)を挟んで、次はインド国外で生活するインド人を追った「遠い国」。4×5インチのシートフィルムを使う大型カメラで撮られた作品です。最初は何でも撮っていたけれど、次第に撮りたいものと撮らなくてよいものが分かるようになってきて、これがいわば「アジア第2期」とのこと。緻密で濃密なイメージに、せわしなかった参加者の動きもこころなしかゆっくりになります。
さらに、2000年12月から2002年1月までニューヨークに滞在した際の『days new york―デイズ ニューヨーク』からも何枚か、9.11以前、9.11以後、そしてまさに9.11当日の写真もあり、一同息を呑みます。
そして次は6×7センチのフィルムサイズで撮られたアジアのシリーズ。これは以前小林さんが開いておられた東京・四谷の伝説のギャラリー「Days Photo Gallery」で個展をされた時の展示作品。こちらには小林さんのサインと1/20というエディションナンバーが入っています。「Days Photo Gallery」の販売スペースにしばらく展示されていたこともあって印象に残っていた「ゾウ」のイメージを中心にした、タイとミャンマーのシリーズ。再びアジアに戻って「混沌として何でもアリ」のアジアで「撮りたいものを淡々と撮っていく」ことができるようになってきた時期の、いわば「アジア第3期」のシリーズだとか。写真集としてはまだまとまっていないけれど自分としてはとても好きなシリーズで、特にゾウの皮膚の感じがプリントのしがいがあったとのコメントに、小林さんのプリントへのこだわりが再び垣間見えました。
そして最後に今回のとっておきとも言うべき「蔵出し」の再近作が5枚。2011年から長野の八ヶ岳で撮り始められた4×5インチのシリーズ。子どもの頃から気になっていた、夕方の光に輝く草原とか、葉や枝の重なりとか、そういったノイズというか抽象的なものを撮りたいと思って始めたシリーズで、タイトルもまだついていないとのことでした。「ポロックのよう」との声があがりましたが、私としては難波田龍起さんの作品を連想したことでした。シリーズの完結まではまだかかりそうですが、完成の暁にはぜひ「ときの忘れもの」での個展をと願ったのは私だけではないはずです。
一通り拝見してブレイクとなります。心づくしの軽食と飲み物を頂いて、いよいよ最終選考?というわけで、取り置きボックスの中身がもう一度テーブルに広げられ、これは○○さん、これは△△さんとそれぞれが落ち着くべき所に落ち着きます。「ときの忘れもの」のコレクションにも何枚かが納まることになりました。ほどなく「ときの忘れもの」のHPでも小林さんの作品を拝見することができるようになるかと思います。
小林紀晴さんの写真の魅力、とりわけプリントとしての魅力を再確認させていただいたひとときでした。この楽しみをビューイングの参加者だけで独り占めするのは申し訳ないような気持ちで一杯で、今回はお持ちいただけなかった作品を含め、2回目、3回目を企画できないかなどと、不埒なことを考えた次第です。
足をお運びいただいた皆様、購入くださった方々に心から感謝いたします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(はらしげる)

今回のフォトビューイングの参加申込み第一号はスペインから根岸文子さん夫妻でした。明日は成田発という日、わざわざホテルをとって参加してくださいました。

数多くの写真集、著書に使われた印刷原稿そのものを持ち込んでのフォトビューイング。まさにこれぞビンテージ!


お買い上げいただいた作品はその場でサインしていただきました。
以下の作品をご覧になりたい方は、画廊にありますので、どうぞ声をかけてください。

小林紀晴:頒布作品1(バリ島)
イメージサイズ:21.4x17.3cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品2(バリ島)
イメージサイズ:22.6x15.2cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品3(大江戸線)
イメージサイズ:20.4x17.0cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品4(インド、ガンジス川)
イメージサイズ:23.0x15.6cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
c-print
サインあり

小林紀晴:頒布作品5(ネパール、カトマンズ)
イメージサイズ:24.3x16.3cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品6(ミャンマー)
イメージサイズ:22.0x27.2cm
シートサイズ :24.0x30.4cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品7(ラオス、ビエンチャン)
イメージサイズ:18.6x27.9cm
シートサイズ :25.3x30.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品8
イメージサイズ:32.0x25.7cm
シートサイズ :35.6x28.0cm
Gelatin silver print
Ed.1/20
サインあり

小林紀晴:頒布作品9(八ヶ岳)
イメージサイズ:23.8x30.4cm
シートサイズ :28.0x35.2cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品10(ラオス、ビエンチャン)
イメージサイズ:18.7x28.2cm
シートサイズ :25.3x30.3cm
c-print
サインあり
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報告と御礼 原茂

ホストの原茂さん(左)と小林紀晴さん(右)
「第8回 写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」は、1月27日(金)、写真家にして作家の小林紀晴さんをゲストに開催されました。
模様替えのため少し印象の変わった「ときの忘れもの」に到着すると、小林さんはすでにアシスタントの佐々木さんと打ち合わせの最中。布製のトートバックに無造作に詰め込まれたコダックの印画紙の箱から次々にプリントが取り出されるのですが、その質と量とにびっくり。
ブックマットどころかスリーブにも入れられていないプリントががひょいひょいと素手でつままれていくつかの山になっていきます。ちらほら見え隠れするスリーブに入ったプリントには赤や青のダーマトグラフ(太めの柔らかい芯を紙で巻いた色鉛筆。ネガやプリントのスリーブ等、色の乗りにくいものに使用される。写真がデジタルになって使われなくなった用品の一つ)で、「⑦」とか「80.3」とかの数字が書き込まれ、これはどう見て印刷原稿そのものです。
聞けば最初の写真集で、日本写真協会新人賞受賞作の『DAYS ASIA』の原稿をひとまとめお持ちくださったとのこと。⑦はページ数、「80.3」はパーセントで、原稿の縮小割合の指示だとか。細江英公先生おっしゃるところの「ヴィンテージの中のヴィンテージ」なわけで、こちらはあっけにとられるばかりです。ゆくゆくは美術館に所蔵されてしかるべきプリントをあっそんな無造作に……とひやひやするこちらの心配をよそに、大テーブルからあふれたプリント群は、引っ張り出された応接テーブルに、ギャラリー入り口の展示台と今回新設された展示台の上にずらりと並べられ、ギャラリーはあっという間にアジアのバザール状態となりました。
それでも全部は展示できず、何回か展示替えすることを決めます。とても一枚一枚にコメントしていただく余裕がなく、とにかく気になったプリントがあったら自由に声を掛けていただき、気に入ったものがあれば(急遽設置された)「お取り置きボックス」に入れていただいて、後から購入を決めていただくということになってビューイングがスタートしました。
開口一番、小林さんから、自分としてはプリントはあくまで印刷のための原稿という意識が強い、抜け殻とは思わないけれど、自分ではこれに価値があるとは思わないとの爆弾発言。ご亭主が、それではいくらにしましょうかということになって、ここではとても書けないような価格で「印刷原稿」そのもの=「ヴィンテージ中のヴィンテージ」を分けていだくことができることになりました。
最初に並べていただいた「DAYS ASIA」のシリーズは、1995年頃35ミリカメラで撮ったもので、アメリカの「ニューカラー」の影響を受けて、そのころは一般的でなかった「ネガカラーフィルム」(当時はプロの写真家はカラーと言えばそのまま印刷原稿に使えるポジフィルムが一般的で、ネガフィルムは家庭用という位置付けでした)を使い、ネガカラー用引き伸ばし機、プリント用のプロセッサーを買って自家処理をしていたとのことでした。焼き込みや被い焼きといったモノクロプリントの手法を用いて、一枚一枚を仕上げていたので、同じものを、もしいま焼いて欲しいと言われても焼けないとのこと。写真集の表紙にもなったカンガーに浮かぶ小舟を漕ぐ老人のプリントを手に、この青く光るプリントも独自の仕上げなので他には誰も焼けないとコメントされていました。
これまで印刷物(しかも必ずしも紙やインクにこだわったというイメージのない)で作品を拝見することがほとんどで、プリントにこだわる写真家というイメージがあまりなかったこともあって、プリントについて熱く語られる小林さんが新鮮でした。そして無造作に広げられた一枚一枚のプリントがまさに宝石のように思われてきたことでした。
写真と文章との関係はという質問には、写真が挿絵にならないよう、文章が説明にならないように気を付けているというお答え。触れるか触れないかのバランスを大切にしているとのことでした。
35ミリで「出会い頭」を撮ったという、小林さん言うところの「アジア第1期」のシリーズが何回かに分けて広げられていきます。その中に『アジアロード』の表紙を飾った赤い自転車で走り去る少女のプリントも。これは、この景色の中に自転車に乗った女の子が来ないかなと思っていたらちょうど来たので撮った一枚とのこと、こういう偶然を呼び寄せる力というか偶然が必然になる定めというものを持っているのが写真家というものなのでしょう。
ちょっと気になったのがプリントの隅の傷。イメージにはまったく影響はないので問題がないといえばないのですがやはり気になります。そんなことを思っていると目ざとい参加者から、隅が欠けているプリントがあるのはどうしてかという鋭い質問。小林さん、これはわざとで、水洗の時に「これぞ」という一枚の隅をカットするとのこと。乾燥してしまうと焼きの違いが分かりにくくなるので水洗の時に印を付けるのだけれど、水の中でペンも鉛筆も使えないのでハサミで隅を僅かにカットして目印にするのだとか。だから隅のカットは作家の「自信作」の証し、自分以外にもけっこうカットを入れる作家さんは多いはずとのことでした。隅の傷も、プリントを吊して乾燥する時に洗濯バサミで挟んだ跡とのこと。専門のプリンターさんなら専用のクリップとかで傷が付かないようにするのだと思うのですが、作家自身の自家処理だと逆にこうした点ではアバウトさが出るのかも知れません。間違いなく自分がプリントしたという印です、と言われると、これまで傷にしか見えなかったカットや洗濯バサミの跡が逆に勲章のように見えるのですから現金なものです。
アジアから帰ってきて、目に映るものが全部直線でできていることに違和感を感じて撮ったという『東京装置』のシリーズ(実は私の好きなシリーズの一つで、ニューヨークのものと並んで「都市写真家」としての小林さんの魅力がつまった一冊かと思います)を挟んで、次はインド国外で生活するインド人を追った「遠い国」。4×5インチのシートフィルムを使う大型カメラで撮られた作品です。最初は何でも撮っていたけれど、次第に撮りたいものと撮らなくてよいものが分かるようになってきて、これがいわば「アジア第2期」とのこと。緻密で濃密なイメージに、せわしなかった参加者の動きもこころなしかゆっくりになります。
さらに、2000年12月から2002年1月までニューヨークに滞在した際の『days new york―デイズ ニューヨーク』からも何枚か、9.11以前、9.11以後、そしてまさに9.11当日の写真もあり、一同息を呑みます。
そして次は6×7センチのフィルムサイズで撮られたアジアのシリーズ。これは以前小林さんが開いておられた東京・四谷の伝説のギャラリー「Days Photo Gallery」で個展をされた時の展示作品。こちらには小林さんのサインと1/20というエディションナンバーが入っています。「Days Photo Gallery」の販売スペースにしばらく展示されていたこともあって印象に残っていた「ゾウ」のイメージを中心にした、タイとミャンマーのシリーズ。再びアジアに戻って「混沌として何でもアリ」のアジアで「撮りたいものを淡々と撮っていく」ことができるようになってきた時期の、いわば「アジア第3期」のシリーズだとか。写真集としてはまだまとまっていないけれど自分としてはとても好きなシリーズで、特にゾウの皮膚の感じがプリントのしがいがあったとのコメントに、小林さんのプリントへのこだわりが再び垣間見えました。
そして最後に今回のとっておきとも言うべき「蔵出し」の再近作が5枚。2011年から長野の八ヶ岳で撮り始められた4×5インチのシリーズ。子どもの頃から気になっていた、夕方の光に輝く草原とか、葉や枝の重なりとか、そういったノイズというか抽象的なものを撮りたいと思って始めたシリーズで、タイトルもまだついていないとのことでした。「ポロックのよう」との声があがりましたが、私としては難波田龍起さんの作品を連想したことでした。シリーズの完結まではまだかかりそうですが、完成の暁にはぜひ「ときの忘れもの」での個展をと願ったのは私だけではないはずです。
一通り拝見してブレイクとなります。心づくしの軽食と飲み物を頂いて、いよいよ最終選考?というわけで、取り置きボックスの中身がもう一度テーブルに広げられ、これは○○さん、これは△△さんとそれぞれが落ち着くべき所に落ち着きます。「ときの忘れもの」のコレクションにも何枚かが納まることになりました。ほどなく「ときの忘れもの」のHPでも小林さんの作品を拝見することができるようになるかと思います。
小林紀晴さんの写真の魅力、とりわけプリントとしての魅力を再確認させていただいたひとときでした。この楽しみをビューイングの参加者だけで独り占めするのは申し訳ないような気持ちで一杯で、今回はお持ちいただけなかった作品を含め、2回目、3回目を企画できないかなどと、不埒なことを考えた次第です。
足をお運びいただいた皆様、購入くださった方々に心から感謝いたします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(はらしげる)

今回のフォトビューイングの参加申込み第一号はスペインから根岸文子さん夫妻でした。明日は成田発という日、わざわざホテルをとって参加してくださいました。

数多くの写真集、著書に使われた印刷原稿そのものを持ち込んでのフォトビューイング。まさにこれぞビンテージ!


お買い上げいただいた作品はその場でサインしていただきました。
以下の作品をご覧になりたい方は、画廊にありますので、どうぞ声をかけてください。

小林紀晴:頒布作品1(バリ島)
イメージサイズ:21.4x17.3cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品2(バリ島)
イメージサイズ:22.6x15.2cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品3(大江戸線)
イメージサイズ:20.4x17.0cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品4(インド、ガンジス川)
イメージサイズ:23.0x15.6cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
c-print
サインあり

小林紀晴:頒布作品5(ネパール、カトマンズ)
イメージサイズ:24.3x16.3cm
シートサイズ :25.3x20.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品6(ミャンマー)
イメージサイズ:22.0x27.2cm
シートサイズ :24.0x30.4cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品7(ラオス、ビエンチャン)
イメージサイズ:18.6x27.9cm
シートサイズ :25.3x30.3cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品8
イメージサイズ:32.0x25.7cm
シートサイズ :35.6x28.0cm
Gelatin silver print
Ed.1/20
サインあり

小林紀晴:頒布作品9(八ヶ岳)
イメージサイズ:23.8x30.4cm
シートサイズ :28.0x35.2cm
Gelatin silver print
サインあり

小林紀晴:頒布作品10(ラオス、ビエンチャン)
イメージサイズ:18.7x28.2cm
シートサイズ :25.3x30.3cm
c-print
サインあり
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