茨城方面で起こった竜巻の凄まじい威力をみてふるえました。
アメリカの映画などでは見たことがありますが、築ン十年の我が家などもし竜巻が襲来したらあっという間に吹き飛ばされてしまうでしょう。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

ときの忘れものは連休明けの今日から始動です。
一週間ぶりに出社するスタッフたちは新装なったギャラリーの掃除、移動した机や荷物の整理に追われることでしょう。もちろん次回の展覧会の準備も。
お客さまにとってはほんの少しギャラリーが広くなったので、今まで以上に「長期滞在」していただきたいと思います。

フランス大統領選挙で社会党のオランド氏が現職のサルコジ大統領を破って当選しました。
早速円高ユーロ安が進み、海外での販路に期待している私たちとしては頭が痛い。
それはともかく、新聞の写真を見たら当選したオランド氏の後に若く美しい女性が立っている。
確かオランド氏はENAの同級生で前回の候補だったセゴレーヌ・ロワイヤル氏がパートナー(つまり内縁関係ですね)で4人の子供までいたのではなかったか。
亭主はテレビがないので日々の情報には疎く、彼女とはとっくに関係を清算し、現在は別のパートナーと一緒に暮らしているとは知らなかった(単に無知ということです)。
それにしてもミッテラン大統領のときもそうでしたが、かの国の男女関係における寛容さ(無関心、公私の別)は羨ましいというか、日本だったら(アメリカもそうかも)大スキャンダルで政策そっちのけで泥試合になっていたでしょうね。
政治家に謹厳実直をもとめるのは「木に縁りて魚を求む」ようなもので、要はその国の将来をどう考え、どう導くかの力こそが大事なのに、そういう視点を忘れたかの如きいまの日本は本当に残念でなりません。

フランスの選挙から脈絡なく突然連想したのは
「作家はクレイジーですからねえ」
30数年前、全く畑違いの分野から美術業界に入ったとき、さる大先輩から教わった<格言>です。
優れた作家に、優れた人格(常識)を期待してはいけない。
かのカラヴァッジオを見よ、とその大先輩は教授してくれました。
別の大先輩からある作家を紹介されたことがあります。
その作家の才能は私も買っていたので、とても嬉しかったのですが、耳元で大先輩がささやいた言葉も忘れられません。
「個展の案内状製作は作品を全部もらってからにしなさいよ」

締め切りは守らない、突然心変わりをする、展覧会初日になっても作品が到着しない、、、、、
怒り心頭に発するも、会期が終わってからのんびりと到着した作品を見ると、「こっ、この作家は凄い!」と怒りも忘れてしまう。
大先輩はとうにお見通しだったのですね。
才能は我々小市民の常識とは両立しない、画商が相手にするのはそういう規格外の人たちなのであります。

連休中は亭主の駄文にお付き合いいただき恐縮です。
ブログに連載していただいている皆さんの原稿も続々到着していますので、ご期待ください。

植田実さんのエッセイは毎月数回、更新は随時行います。
「美術展のおこぼれ」は快調に飛ばしていますが、それとは別のテーマで近く連載を開始します。
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小林美香さんのエッセイは毎月10日と25日の更新です。

飯沢耕太郎さんの新連載「日本の写真家たち」は近日中に第二回「細江英公」を掲載します。

個展間近の光嶋裕介さんのエッセイは11日と22日の更新です。

井桁裕子さんのエッセイは毎月20日の更新です。

浜田宏司さんの「展覧会ナナメ読み」は、随時更新します。

深野一朗さんのエッセイは、随時更新します。

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