今年の2月、ときの忘れものでは5回目となるジョナス・メカス写真展を開催しました。
その折のギャラリー・トーク(飯村昭子&植田実)の席で、メカス日本日記の会の木下哲夫さんからメカスさんの著作の翻訳と編集が進んでおり、早ければ春(つまり今頃ですね)には刊行の運びとなる旨が発表されました。
出版記念をかねてときの忘れもので久しぶりの上映会を開催しようという話になったのですが、大著なため、編集作業が遅れており、刊行は秋になる予定です。
松田沙織さんというリトアニアと日本をアート&デザインの領域でつなぐプロジェクトを推進している方から、ジョナス・メカスさんの上映会の案内がありましたのでご紹介します。
◎上映作品:
『「いまだ失われざる楽園」、あるいは「ウーナ3歳の年」』
1979年 90分 カラー 監督:ジョナス・メカス
◎日にちと時間: 5月26日(土) ①12:30〜/ ②16:00 〜
: 5月27日(日) ①12:30〜/ ②16:00 〜
◎場所:turkle-turtle salon (タクルタートルサロン) ー骨董通り沿いです
東京都港区南青山6-7-4 村松ビル 2F 電話:03-5464-7591
◎定員:各回20名 (予約制)
◎Charge:1500円
◎ご予約方法:matsuda@suimok.comまで、
ご希望の日程と参加人数、を明記の上、お申し込みください。
◎協力:メカス日本日記の会
◎映写:映画保存協会小型映画部
◎企画:turkle- turtle, suimok
南青山、骨董通りにあるブティックturkle-turtle(タクルタートル)Salonで不定期に開催しているシネクラブthéâtle turtle(テアトルタートル)。
今回はsuimokプロデュース「リトアニア・ダイアリー」展の関連企画になります。
リトアニア出身であるジョナス・メカス氏の作品より、
『「いまだ失われざる楽園」、あるいは「ウーナ3歳の年」』を上映いたします。
メカスが三歳の娘ウーナを連れて、90歳の母親の誕生日を祝うためびリトアニアを訪れるシーンがあるので、この作品を選びました。メカスの目を通したリトアニアの風景をご覧頂ければと思います。この作品は、デジタル化されておらず、この度、メカス日本日記の会にご協力いただき、貴重なフィルムを上映できる運びとなりました。映写は。映画保存協会の方にご協力いただいています。
テアトル・タートル1周年にして、初の16mmフィルムの上映です。この機会をどうぞお見逃しなく!!
皆さまのご来場をお待ちしております。
ジョナス・メカスは1949年にアメリカに亡命したリトアニア人のアーティストです。フルクサスの創始者ジョージ・マチューナスやアンディ・ウォーホル、オノ・ヨーコと親交が深く、60年代のアメリカのアートシーンが最も前衛的で熱かった時代の中心にいました。アメリカの実験映画のゴットファーザーとも呼ばれているそうです。自らカメラを持ち、日記的に映像記録を残していく手法がメカス監督独自の表現です。90歳になった今も現役で創作をつづけておられます。
☞ http://jonasmekasfilms.com/
●『「いまだ失われざる楽園」、あるいは「ウーナ3歳の年」』について
ー メカス日本日記の会、解説文より
〈この映画日記は1977年に撮影したフィルムによる「ノート」を、日付順にならべたものである。映画は6部構成。
第1部の舞台はニューヨーク。家庭生活と都市の情景がふんだんに登場する。3歳の年を迎えた娘のウーナもしばしば顔を見せる。そのほかペーター・クーベルカのコンサート、マリー・デレン訪問(マヤの母)、聖パトリックの祭日のパレード、セントラル・パークの春の情景などから構成されている。
第2部はごく短く、スウェーデンにアナ・レーナ・ウィボムを訪れた際に撮影したものである。
第3部の舞台はリトアニア。わたしと妻のホリス、そして2歳半のウーナは、わたしの母の90歳の誕生日を祝うためにリトアニアを訪ねた。ウーナは従兄弟たちと初めて対面し、わたしたちは自家製のビールを飲み、野生のキノコとイチゴを摘み、ふざけ合い、戯れ合う。
第4部はワルシャワが舞台。わたしたちはピアニストのアルドナ・ドヴァリオーナを訪問する。
第5部はオーストリア、ぺーター・クーベルカとヘルマン・ニッチをブリンツェンドルフに訪ねる。ヘルマンのワインを味わい、ぺー夕ーのロバとおしゃべりし、パーテル・ニコラウスをクレムスミュンスターに訪ね、さらにミケランジェロのワイン、カナイオーラを求めてぺー夕ーとともにイタリアを旅する。
第6部で舞台はニューヨークに戻り、州北部に住むウィラード・ヴァン・ダイク訪問、ウーナ3歳の誕生日、ブルーム・ストリートの火事、家庭生活のあれこれ、そして冬の嵐の気配などの場面が現れる。
音声――街頭の雑音、自然(雷、雨)、ウーナ、ぺ一夕ー、レオ・アダムズ、レイマンド・エイブラム、へルマン・ニッチ、アナ・レーナ・ウィボム、家庭と文化について語るホリス、レオ、ぺー夕ー、そしてわたしの歌(リトアニアとオーストラリアの民謡)、ヘンデル、ショパン、ワグナー
これは日記映画だが、同時に楽園を巡る思索でもある。ウーナに宛てた手紙といってもいい。ウーナ3歳の年――本人の記憶には、体験したことのうちのごくわずかな断片しか残らないだろう――、周囲の世界はどのようなものであったかを思い出す微かな手だてとして、また人生のうちでも本当に大切なものをロマン主義的に手ほどきするものとして――わざとらしさ、商業主義、そして肉体と精神の両方に危害を加えるものの氾濫するこの世の中で――いつの日かウーナの役に立てばと思い、制作した。〉 ジョナス・メカス
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亭主がエディションしたメカスさんの版画作品をご紹介します。

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「セルフ・ポートレイト
ラコステ(サド侯爵の城)の日蔭にて」
1983年
シルクスクリーン
37.0×51.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「枝と葉の影を映し、雨滴に濡れた壁」
1983年
シルクスクリーン
37.5×51.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「夜の街を走る車 マンハッタン」
1983年
シルクスクリーン
53.0×37.5cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「ひなぎくを持ったケイト・マンハイム 1972」
1983年
シルクスクリーン
63.0×43.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「モントークのピーター・ビアード 1974」
1983年
シルクスクリーン
37.5×51.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「ウーナ・メカス5才
猫とホリス(母)の前でヴァイオリンの稽古 1979」
1983年
シルクスクリーン
53.0×37.5cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「京子の7才の誕生日(オノ・ヨーコの愛娘) 1970」
1983年
シルクスクリーン
36.5×24.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカスさん(左)
2005年10月ときの忘れものの個展オープニングにて。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
その折のギャラリー・トーク(飯村昭子&植田実)の席で、メカス日本日記の会の木下哲夫さんからメカスさんの著作の翻訳と編集が進んでおり、早ければ春(つまり今頃ですね)には刊行の運びとなる旨が発表されました。
出版記念をかねてときの忘れもので久しぶりの上映会を開催しようという話になったのですが、大著なため、編集作業が遅れており、刊行は秋になる予定です。
松田沙織さんというリトアニアと日本をアート&デザインの領域でつなぐプロジェクトを推進している方から、ジョナス・メカスさんの上映会の案内がありましたのでご紹介します。
◎上映作品:
『「いまだ失われざる楽園」、あるいは「ウーナ3歳の年」』
1979年 90分 カラー 監督:ジョナス・メカス
◎日にちと時間: 5月26日(土) ①12:30〜/ ②16:00 〜
: 5月27日(日) ①12:30〜/ ②16:00 〜
◎場所:turkle-turtle salon (タクルタートルサロン) ー骨董通り沿いです
東京都港区南青山6-7-4 村松ビル 2F 電話:03-5464-7591
◎定員:各回20名 (予約制)
◎Charge:1500円
◎ご予約方法:matsuda@suimok.comまで、
ご希望の日程と参加人数、を明記の上、お申し込みください。
◎協力:メカス日本日記の会
◎映写:映画保存協会小型映画部
◎企画:turkle- turtle, suimok
南青山、骨董通りにあるブティックturkle-turtle(タクルタートル)Salonで不定期に開催しているシネクラブthéâtle turtle(テアトルタートル)。
今回はsuimokプロデュース「リトアニア・ダイアリー」展の関連企画になります。
リトアニア出身であるジョナス・メカス氏の作品より、
『「いまだ失われざる楽園」、あるいは「ウーナ3歳の年」』を上映いたします。
メカスが三歳の娘ウーナを連れて、90歳の母親の誕生日を祝うためびリトアニアを訪れるシーンがあるので、この作品を選びました。メカスの目を通したリトアニアの風景をご覧頂ければと思います。この作品は、デジタル化されておらず、この度、メカス日本日記の会にご協力いただき、貴重なフィルムを上映できる運びとなりました。映写は。映画保存協会の方にご協力いただいています。
テアトル・タートル1周年にして、初の16mmフィルムの上映です。この機会をどうぞお見逃しなく!!
皆さまのご来場をお待ちしております。
ジョナス・メカスは1949年にアメリカに亡命したリトアニア人のアーティストです。フルクサスの創始者ジョージ・マチューナスやアンディ・ウォーホル、オノ・ヨーコと親交が深く、60年代のアメリカのアートシーンが最も前衛的で熱かった時代の中心にいました。アメリカの実験映画のゴットファーザーとも呼ばれているそうです。自らカメラを持ち、日記的に映像記録を残していく手法がメカス監督独自の表現です。90歳になった今も現役で創作をつづけておられます。
☞ http://jonasmekasfilms.com/
●『「いまだ失われざる楽園」、あるいは「ウーナ3歳の年」』について
ー メカス日本日記の会、解説文より
〈この映画日記は1977年に撮影したフィルムによる「ノート」を、日付順にならべたものである。映画は6部構成。
第1部の舞台はニューヨーク。家庭生活と都市の情景がふんだんに登場する。3歳の年を迎えた娘のウーナもしばしば顔を見せる。そのほかペーター・クーベルカのコンサート、マリー・デレン訪問(マヤの母)、聖パトリックの祭日のパレード、セントラル・パークの春の情景などから構成されている。
第2部はごく短く、スウェーデンにアナ・レーナ・ウィボムを訪れた際に撮影したものである。
第3部の舞台はリトアニア。わたしと妻のホリス、そして2歳半のウーナは、わたしの母の90歳の誕生日を祝うためにリトアニアを訪ねた。ウーナは従兄弟たちと初めて対面し、わたしたちは自家製のビールを飲み、野生のキノコとイチゴを摘み、ふざけ合い、戯れ合う。
第4部はワルシャワが舞台。わたしたちはピアニストのアルドナ・ドヴァリオーナを訪問する。
第5部はオーストリア、ぺーター・クーベルカとヘルマン・ニッチをブリンツェンドルフに訪ねる。ヘルマンのワインを味わい、ぺー夕ーのロバとおしゃべりし、パーテル・ニコラウスをクレムスミュンスターに訪ね、さらにミケランジェロのワイン、カナイオーラを求めてぺー夕ーとともにイタリアを旅する。
第6部で舞台はニューヨークに戻り、州北部に住むウィラード・ヴァン・ダイク訪問、ウーナ3歳の誕生日、ブルーム・ストリートの火事、家庭生活のあれこれ、そして冬の嵐の気配などの場面が現れる。
音声――街頭の雑音、自然(雷、雨)、ウーナ、ぺ一夕ー、レオ・アダムズ、レイマンド・エイブラム、へルマン・ニッチ、アナ・レーナ・ウィボム、家庭と文化について語るホリス、レオ、ぺー夕ー、そしてわたしの歌(リトアニアとオーストラリアの民謡)、ヘンデル、ショパン、ワグナー
これは日記映画だが、同時に楽園を巡る思索でもある。ウーナに宛てた手紙といってもいい。ウーナ3歳の年――本人の記憶には、体験したことのうちのごくわずかな断片しか残らないだろう――、周囲の世界はどのようなものであったかを思い出す微かな手だてとして、また人生のうちでも本当に大切なものをロマン主義的に手ほどきするものとして――わざとらしさ、商業主義、そして肉体と精神の両方に危害を加えるものの氾濫するこの世の中で――いつの日かウーナの役に立てばと思い、制作した。〉 ジョナス・メカス
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亭主がエディションしたメカスさんの版画作品をご紹介します。

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「セルフ・ポートレイト
ラコステ(サド侯爵の城)の日蔭にて」
1983年
シルクスクリーン
37.0×51.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「枝と葉の影を映し、雨滴に濡れた壁」
1983年
シルクスクリーン
37.5×51.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「夜の街を走る車 マンハッタン」
1983年
シルクスクリーン
53.0×37.5cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「ひなぎくを持ったケイト・マンハイム 1972」
1983年
シルクスクリーン
63.0×43.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「モントークのピーター・ビアード 1974」
1983年
シルクスクリーン
37.5×51.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「ウーナ・メカス5才
猫とホリス(母)の前でヴァイオリンの稽古 1979」
1983年
シルクスクリーン
53.0×37.5cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
「京子の7才の誕生日(オノ・ヨーコの愛娘) 1970」
1983年
シルクスクリーン
36.5×24.0cm
Ed.75 サインあり

ジョナス・メカスさん(左)
2005年10月ときの忘れものの個展オープニングにて。
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