おめでとうございます！！！
建築展として最高の規模と権威を持つ第13回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展が29日から始まり、国別参加展で、最高賞にあたる金獅子賞を日本館が受賞しました。
アートの分野ではなかなか獲れないのに、日本の建築家の水準の高さを証明しています。
1895年から続く国際展ヴェネチア・ビエンナーレは二年に一度6月頃から11月頃まで開かれていますが、参加各国はヴェネチア市内のメイン会場となる公園やその周囲にパビリオンを構えて国家代表アーティストの展示を行なっています。
美術部門だけでなく、映画部門・建築部門・音楽部門・演劇部門・舞踊部門があり、ヴェネチア国際映画祭、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、ヴェネチア国際現代音楽祭などが良く知られています。
今年の第13回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展では、伊東豊雄（建築家）が日本館コミッショナーを務め、乾久美子（建築家）、藤本壮介（建築家）、平田晃久（建築家）、畠山直哉（写真家）の4人が出展しています。
金獅子賞を受賞した日本館のテーマは東日本大震災を題材にした「ここに、建築は、可能か」。
大震災の津波被害で建物の多くが流失した岩手県陸前高田市の高台の一角に集会所「みんなの家」を、伊東豊雄が監修し、若手建築家の乾久美子、藤本壮介、平田晃久が共同設計。
「みんなの家」の模型など約150点を展示し、壁面には陸前高田出身の畠山直哉が撮影した陸前高田市のパノラマ写真が展示され、被災地の現状を伝えています。
実は、日本館の金獅子賞受賞は、阪神大震災をテーマにした1996年以来２度目です。
あのとき（第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展）の日本館の展示は「亀裂」。
当時65歳だった磯崎新先生が監修し、石山修武、宮本佳明、宮本隆司のチームが阪神大震災の廃虚を再現した展示で受賞したのでした。
廃墟の再現から、再生のための「みんなの家」へ。
15年を隔てて日本を襲った大災害に対して建築家は何ができるのか、いや私たちに何ができるのかを考えさせてくれる２度目の受賞でした。
その磯崎新先生が、日本館の展示とは別にTRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS に参加、出品していますのでご紹介します。
第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の関連企画で、磯崎先生は中国、鄭州の都市計画プロジェクトを展示しています。
第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展関連企画
"TRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS"
会場： Plazzo Bembo（リアルト橋から70m）
4793 Riva Del Carbon, 30124 Venice, Italy
主催： Global Art Affairs Foundation
会期：2012年8月29日－11月25日
10：00－18：00（火曜休館）
"TRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS"は6つの大陸、26の国の57人の建築家たちの作品、さらに中国人アーティストYing Tianqiの作品が展示されています。
会場は、歴史あるヴェニスにおいても由緒あるグランドカナルを跨ぐリアルト橋、そのすぐ脇に建つPlazzo Bembo。その32の部屋に建築家たちの様々なアプローチを多岐にわたるメディアによって展示しています。ビデオ、モデル、写真、部屋全体を使ったインスタレーション、音や光のインスタレーションなど。
"TRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS"のコンセプトは来場者に特定の時間と空間に対する人間としての自己の存在をより広い視野で捉えてもらうことです。
その一例として、Plazzo Bemboの1階では中国人アーティストYing Tianqiの“Traces of Centuries”を展示しています。彼の深く、明敏な東洋的感覚は、歴史を現代的な文脈に落とし込むことで、時と場所を越えたイメージを想像させてくれます。Ying Tianqiの作品は、Wang LinとValeria Iacovelliの二名によってキュレーションが行われています。
2階では他の建築家に並び、日本の磯崎新が、鄭東新区行政委員会と共に“Future Steps”を中国の鄭東新区の開発プロジェクトを通して見せてくれます。
今回の展覧会には、以下の建築家達が招かれています：
3DeLuxe (DEU)
Altiplano (COL)
Architecture and Vision (ITA + CHE)
Architecture for Humanity (USA)
Emre Arolat (TUR)
Men Duri Arquint (CHE)
Esteban Bondone (ARG)
Louise Braverman (USA)
Michael Burch Architects (USA)
casaPública (MEX)
Paolo Cesaretti + Antonella Dedini (ITA)
Can Çinici (TUR)
Keila Costa & Carol Tonetti (BRA)
Asgeir Damman (NOR)
DeGang Wang (CHN)
Di Vece Arquitectos (MEX)
Fausto Ferrara (ITA)
Petra Gipp & Kim Hedås (SWE)
Ernst Giselbrecht (AUT)
Cesare Griffa (ITA)
Barbara Holzer & Tristan Kobler (CHE)
Joel Huffman (USA)
KAMJZ (POL)
Jae Kyung Kim (ROK) & Yao Zhang (CHN)
Akira Koyama + Key Operation Inc. / Architects (JPN)
Lab'process (FRA-ROU) + bozin szekely architects (ROU)
LEAP + MTQ (MEX)
Piero Lissoni (ITA)
Graeme Mann & Patricia Capua Mann + Ueli Brauen & Doris Wälchli (CHE)
Manthey Kula (NOR)
Takasaki Masaharu (JPN)
Josep Lluís Mateo (ESP)
Pieter J Mathews (ZAF)
Rodolphe Mertens (LUX)
Ivica Mladjenovic (SRB)
Ian Moore (AUS)
Paul Morgan (AUS)
Nabito Architects & Partners s.l. (ITA)
PLANT (CAN)
Elías Rizo (MEX)
Frank Salama (FRA)
SDeG (IND)
Luca Selva (CHE)
Johann Slee (ZAF)
SPRB + ARS° (MEX)
studiomobile (ITA)
Studio Velocity (JPN)
Todd Sweet & Jerry Sparkman + Ringling College of Art and Design (USA)
Simon Twose + Andrew Barrie (NZL)
Yasutaka Yoshimura (JPN)
Administrative Committee of Zhengdong New District (CHN) + Arata Isozaki (JPN)
（和訳：新澤悠）
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建築展として最高の規模と権威を持つ第13回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展が29日から始まり、国別参加展で、最高賞にあたる金獅子賞を日本館が受賞しました。
アートの分野ではなかなか獲れないのに、日本の建築家の水準の高さを証明しています。
1895年から続く国際展ヴェネチア・ビエンナーレは二年に一度6月頃から11月頃まで開かれていますが、参加各国はヴェネチア市内のメイン会場となる公園やその周囲にパビリオンを構えて国家代表アーティストの展示を行なっています。
美術部門だけでなく、映画部門・建築部門・音楽部門・演劇部門・舞踊部門があり、ヴェネチア国際映画祭、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、ヴェネチア国際現代音楽祭などが良く知られています。
今年の第13回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展では、伊東豊雄（建築家）が日本館コミッショナーを務め、乾久美子（建築家）、藤本壮介（建築家）、平田晃久（建築家）、畠山直哉（写真家）の4人が出展しています。
金獅子賞を受賞した日本館のテーマは東日本大震災を題材にした「ここに、建築は、可能か」。
大震災の津波被害で建物の多くが流失した岩手県陸前高田市の高台の一角に集会所「みんなの家」を、伊東豊雄が監修し、若手建築家の乾久美子、藤本壮介、平田晃久が共同設計。
「みんなの家」の模型など約150点を展示し、壁面には陸前高田出身の畠山直哉が撮影した陸前高田市のパノラマ写真が展示され、被災地の現状を伝えています。
実は、日本館の金獅子賞受賞は、阪神大震災をテーマにした1996年以来２度目です。
あのとき（第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展）の日本館の展示は「亀裂」。
当時65歳だった磯崎新先生が監修し、石山修武、宮本佳明、宮本隆司のチームが阪神大震災の廃虚を再現した展示で受賞したのでした。
廃墟の再現から、再生のための「みんなの家」へ。
15年を隔てて日本を襲った大災害に対して建築家は何ができるのか、いや私たちに何ができるのかを考えさせてくれる２度目の受賞でした。
その磯崎新先生が、日本館の展示とは別にTRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS に参加、出品していますのでご紹介します。
第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の関連企画で、磯崎先生は中国、鄭州の都市計画プロジェクトを展示しています。
第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展関連企画
"TRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS"
会場： Plazzo Bembo（リアルト橋から70m）
4793 Riva Del Carbon, 30124 Venice, Italy
主催： Global Art Affairs Foundation
会期：2012年8月29日－11月25日
10：00－18：00（火曜休館）
"TRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS"は6つの大陸、26の国の57人の建築家たちの作品、さらに中国人アーティストYing Tianqiの作品が展示されています。
会場は、歴史あるヴェニスにおいても由緒あるグランドカナルを跨ぐリアルト橋、そのすぐ脇に建つPlazzo Bembo。その32の部屋に建築家たちの様々なアプローチを多岐にわたるメディアによって展示しています。ビデオ、モデル、写真、部屋全体を使ったインスタレーション、音や光のインスタレーションなど。
"TRACES OF CENTURIES & FUTURE STEPS"のコンセプトは来場者に特定の時間と空間に対する人間としての自己の存在をより広い視野で捉えてもらうことです。
その一例として、Plazzo Bemboの1階では中国人アーティストYing Tianqiの“Traces of Centuries”を展示しています。彼の深く、明敏な東洋的感覚は、歴史を現代的な文脈に落とし込むことで、時と場所を越えたイメージを想像させてくれます。Ying Tianqiの作品は、Wang LinとValeria Iacovelliの二名によってキュレーションが行われています。
2階では他の建築家に並び、日本の磯崎新が、鄭東新区行政委員会と共に“Future Steps”を中国の鄭東新区の開発プロジェクトを通して見せてくれます。
今回の展覧会には、以下の建築家達が招かれています：
3DeLuxe (DEU)
Altiplano (COL)
Architecture and Vision (ITA + CHE)
Architecture for Humanity (USA)
Emre Arolat (TUR)
Men Duri Arquint (CHE)
Esteban Bondone (ARG)
Louise Braverman (USA)
Michael Burch Architects (USA)
casaPública (MEX)
Paolo Cesaretti + Antonella Dedini (ITA)
Can Çinici (TUR)
Keila Costa & Carol Tonetti (BRA)
Asgeir Damman (NOR)
DeGang Wang (CHN)
Di Vece Arquitectos (MEX)
Fausto Ferrara (ITA)
Petra Gipp & Kim Hedås (SWE)
Ernst Giselbrecht (AUT)
Cesare Griffa (ITA)
Barbara Holzer & Tristan Kobler (CHE)
Joel Huffman (USA)
KAMJZ (POL)
Jae Kyung Kim (ROK) & Yao Zhang (CHN)
Akira Koyama + Key Operation Inc. / Architects (JPN)
Lab'process (FRA-ROU) + bozin szekely architects (ROU)
LEAP + MTQ (MEX)
Piero Lissoni (ITA)
Graeme Mann & Patricia Capua Mann + Ueli Brauen & Doris Wälchli (CHE)
Manthey Kula (NOR)
Takasaki Masaharu (JPN)
Josep Lluís Mateo (ESP)
Pieter J Mathews (ZAF)
Rodolphe Mertens (LUX)
Ivica Mladjenovic (SRB)
Ian Moore (AUS)
Paul Morgan (AUS)
Nabito Architects & Partners s.l. (ITA)
PLANT (CAN)
Elías Rizo (MEX)
Frank Salama (FRA)
SDeG (IND)
Luca Selva (CHE)
Johann Slee (ZAF)
SPRB + ARS° (MEX)
studiomobile (ITA)
Studio Velocity (JPN)
Todd Sweet & Jerry Sparkman + Ringling College of Art and Design (USA)
Simon Twose + Andrew Barrie (NZL)
Yasutaka Yoshimura (JPN)
Administrative Committee of Zhengdong New District (CHN) + Arata Isozaki (JPN)
（和訳：新澤悠）
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