先日終了した君島彩子さんの個展について、常連の林さんがご自分のブログに感想を書いてくださいました。
「東京とニューヨークのライブミュージックとギャラリー」とサブタイトルにあるとおり、音楽の好きな林さんのライブ観戦記も面白いのですが、美術館や画廊回りをしながら、ご自分が感じたことを率直に語るコメントがときどき意表をついていて既成観念にどっぷり浸かっている私たちをはっとさせます。

師匠・植田実先生が「ワタヌキさんはボクに美術の原稿を頼んだことがないね」と苦言を呈されたのは、うかつなことに40年も師事しながらついこの間のこと。
慌てて「何でも好きなことを書いてください」と懇願して始まったのが「美術展のおこぼれ」。
昨年3月に連載を開始してからまだ一年半しか経たないのにはや36回。凄いペースです。
それとは別に今年から「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」を毎月15日の更新で連載を始めたので、平均すると一ヶ月に3本もの(それも相当に長い)原稿をときの忘れもののために執筆されている勘定です。もちろん本業の建築やファンタジーなどの連載を他雑誌でも執筆されています。とても1935年(昭和10)生まれの人とは思えない・・・・
若いスタッフたちが植田先生の執筆のスピードに追いつこうとふうふういっています。遅れていたホームページへの転載作業もすみ、植田実のエッセイ「美術展のおこぼれ」のバックナンバーの目次を作成しましたので読みやすくなりました。

さて、いつものことながら、なかなか企画展の日程がきまりませんでしたが、ようやく秋の各展の会期が確定しました。
作家の制作状況、出版などと連動する場合のお互いの日程のすり合わせ、最近はアートフェア出展の可否によっても日程が左右されます。
例えば、11月にはパリフォトという写真界最大のアートフェアがパリでありますが、その審査が厳しくて、今年も申し込んだのですが見事に落選でした。
しかし、もし審査が通ったら通ったでその期間はパリ出張となりますから、画廊で大きな企画を入れることはできません。審査の発表までは11月の予定は空白にしておかなければなりません。
予定していたのに、作家に「他でやることにしましたから」なんてあっさりフラレルこともあります(泣笑)。

●先ずは来週から始まる韓国・ソウルのアートフェア「KIAF/12」に出展参加します。
会期=9月13日[木]―9月17日[月]
プレビュー:9月12日(水)
会場:COEX Korea Exhibition Center ときの忘れものブースNo.A-43
公式サイト:http://kiaf.org/index.html
昨年に続いての出展ですが、良い出会いと売上げをひたすら期待して出かけます。
KIAF魔法陣
出展作家は、安藤忠雄磯崎新宮脇愛子草間彌生根岸文子野口琢郎君島彩子の7人。

この時期に韓国に旅行される方はぜひCOEX Korea Exhibition Centerにご来場ください。
若干ですが招待券がありますので、ご希望の方はメールにてお申込みください。
昨年は大番頭・尾立が仕切ってくれたので、亭主と社長は尾立の後についていっただけで、のんびりしたもんでしたが、今年は尾立は産休中、かわりに新人・新澤が担当します。亭主と社長も参りますが、昨年のようなのんびりムードは許されない(だろうなあ)。
私たちスタッフの他に、作家の野口さんと君島さんもソウルに向かいます。
昨年の様子はコチラをご覧ください。
今回も新人・新澤の現地レポートを数回掲載する予定です。