昨日から始まった土渕信彦さんのエッセイ「瀧口修造の箱舟」はいかがでしたでしょうか。
毎月5日の更新で15回の長期連載となります。
皆様からのご意見、ご感想をぜひお寄せてください。

来週から韓国ソウルで始まるアートフェア「KIAF/12」に出展しますが、同時に画廊では「秋のセール 彩りの一枚」(9月12日―9月21日)を開催しますのでぜひお出かけください。出品リストは9月8日にホームページに掲載します。

そして秋本番。
10月からは野口琢郎(10月5日ー10月13日)、大竹昭子(10月19日―10月27日)、河明殷(11月2日―11月10日)、井桁裕子(11月22日―12月1日)さんたちの各新作展示が続き、2012年の〆は生誕100年を迎えた松本竣介展(12月14日―12月29日)です。

順次その詳細はご案内しますが、本日はときの忘れもののエディションとして発表する大竹昭子ポートフォリオの概要をお知らせします。

大竹昭子ポートフォリオ『Gaze+Wonder NY1980』のご案内

エッセイ、対談、小説、書評、そして写真と様々な場で活躍する大竹昭子。
ときの忘れもののブログでも「大竹昭子のエッセイ レンズ通り午前零時」を15回にわたり連載していただきました。
今回ときの忘れものが刊行するポートフォリオには、1980年から1982年に大竹がニューヨークで撮影したモノクロ写真12点と、赤々舎から発行される単行本『NY1980』が収録されます。
同時に発表記念展「大竹昭子写真展―Gaze+Wonder/NY1980」を開催します。
会期:10月19日[金]―10月27日[土](会期中無休)
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●大竹昭子ポートフォリオ『Gaze+Wonder NY1980』
発行日:2012年10月19日
たとう入りオリジナルプリント12点組
限定8部(1/8~8/8)
各作品に限定番号と作者自筆サイン入り
テキスト:堀江敏幸
技法:ゼラチン・シルバー・プリント
撮影年:1980-1982
プリント:2012年(大竹昭子、写真弘社)
シートサイズ:20.3x25.4cm
*写真集『NY1980』(赤々舎)同梱
セット価格:231,000円(税込)

予約受付を開始しましたので、ファックスまたはメールでお申込みください。
申込先:ファックス03-3401-1604/メールアドレスinfo@tokinowasuremono.com

ポートフォリオに収録されるオリジナル・プリント12点組
夜の会話「夜の会話」

5 屋上犬「屋上犬」

12 猫を見る男「猫を見る男」

3 ナッツ・ショップ「ナッツ・ショップ」

17 ゴミ缶「セントマークス通り」

13 消防士「消防士」

A 171「A街171番地」

1 SOHO 犬「SOHO犬」

2 掃除機を担ぐ女性「掃除機を担ぐ女」

33 雪の日のジョガー「雪の日のジョガー」

9 廃虚のファサード「廃墟」

14 キッチン「キッチン」

●《作家のことば》
当時のことを文章を書いて回想したり、暗室で写真をプリントすることを通して、改めてニューヨークが「書くわたし」と「撮るわたし」の原点であることを再確認しました。
「撮ること」によって、いかに「書くこと」が影響されてきたたかも感じています。
そんなことを写真展、ポートフォリオ、写真集という異るスタイルで表現してみるつもりです。
30年前のニューヨークですから、いまの目でみると信じられないほど汚い!のですが、その汚さのなかに、身体感覚を目覚めさせてくれた貴重なテクスチャーがありました。
そんなことを現代に生きる読者に伝えられたらと思ってます。
(大竹昭子)

■大竹昭子 Akiko OHTAKE(1950-)
1950年東京都生まれ。上智大学文学部卒。作家。1979年から81年までニューヨークに滞在し、執筆活動に入る。『眼の狩人』(新潮社、ちくま文庫)では戦後の代表的な写真家たちの肖像を強靭な筆力で描き絶賛される。著書は他に『アスファルトの犬』(住まいの図書館出版局)、『図鑑少年』(小学館)、『きみのいる生活』(文藝春秋)など多数。都市に息づくストーリーを現実/非現実を超えたタッチで描きあげる。自らも写真を撮るが、小説、エッセイ、朗読、批評、ルポルタージュなど、特定のジャンルを軽々と飛び越えていく、その言葉のフットワークが多くの人をひきつけている。現在、トークと朗読の会「カタリココ」を多彩なゲストを招いて開催中。
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