二年ぶりの井桁裕子さんの個展が終了、初日から昨日の最終日まで連日来場者が絶えず大盛況でした。
夕方からは皆さんから山のようにいただいたお菓子やワインでクロージング・パーティ。
夜7時過ぎ最後のお客様(それも現金でのお買い上げ!)をお見送りして、井桁さん、社長と三人だけで近くの名店「机」でささやかな慰労会をしました。ここは魚の美味しいお店で、いつも混んでて入れないのですが、久しぶりに空いていてのんびり。
例によって井桁さん、作品への手ごたえと会期中の充実した日々の喜び、振り返っての反省と後悔の数々、今後の抱負と未来への不安、あれやこれやの独演会、結局は「良かった、良かった」となったのでありました。画廊としてはもちろんこれで終わったわけではなく、作品を最終的に完売してこその画商の仕事であります。
ともあれ、お買い上げいただいたお客さまには心より御礼申し上げます。
今日と明日は休廊ですので、皆様への作品のお届け(発送)は4日以降になります。どうぞご了承ください。
皆さんからいただいた声援を受けて、井桁さんの次なる飛躍を期待したいものです。
たくさんの方が、ツイッター、フェイスブック、ブログなどで井桁裕子展の感想を書いてくださり、その一部は29日のブログでご紹介しました。ほんとうにありがとうございました。

さて、待ちに待ったジョナス・メカスさんからのメッセージ・カードが届きました。
プレゼントカード 箱
今年のクリスマスで満90歳を迎えるメカスさん、多忙な上に今秋のNYの洪水もあって果たして郵便物が無事届くのか、50枚ものカードにサインをして送り返してくれるだろうか、とあれこれ心配でした。
メカスさんは26日からパリなので、発つ前に送ってくれたようです。

せりか書房から刊行された『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』のお申し込み先着50名様には、メカスさんからのプレゼントとして下記カードをおつけします。
プレゼントカード 表プレゼントカード 裏

ジョナス・メカス ノート、対話、映画
『ジョナス・メカス―ノート、対話、映画』表紙
著者:ジョナス・メカス
訳:木下哲夫、編:森國次郎
A5判 336ページ
せりか書房 
4,935円(税込み)(送料250円)
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1949年、肌寒いニューヨーク港に難民として降り立ったジョナス・メカス。入手したボレックスでニューヨークを、友人たちを、自らを撮り続けてきたメカスが語る、リトアニアへの想い、日記映画とニューヨークのアヴァンギャルド、フィルム・アーカイヴスの誕生…「ここに集められた文章は、どれも思い出であり、わたしの人生の一部である」。
主要作品のメカス自身による解説とコメンタリーを収録。

●同書の刊行を記念して、ときの忘れものでは『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』出版記念展を開催します。
会期=2012年12月6日[木]―12月8日[土]
3日間という短い会期ですがメカスさんの写真・版画作品の展示の他、映画上映会、吉増剛造ギャラリートークを開催します。
12月6日(木)17時より上映会:映画「リトアニアへの旅の追憶」(1972年 87分)

12月7日(金)17時より上映会:映画「ファクトリーの時代」(1999年 63分)

12月8日(土)18時よりギャラリートーク:吉増剛造 (詩人)×木下哲夫
要予約/参加費各1,000円、三日通し券2,000円
メールにてお申し込みください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com

メカス木下尾立2005年
2005年10月
青山のとんかつ屋さんにて、右から木下哲夫さん、ジョナスメカスさん、尾立麗子

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
1922年リトアニア生まれ。ソ連次いでナチス・ドイツがリトアニアを占領。強制収容所に送られるが、45年収容所を脱走、難民キャンプを転々とし、49年アメリカに亡命。16ミリカメラで自分の周りの日常を日記のように撮り始める。65年『営倉』がヴェネツィア映画祭で最優秀賞受賞。83年初来日。89年NYにアンソロジー・フィルム・アーカイヴズを設立。2005年ときの忘れものの個展のために4度目の来日。

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