インフルエンザにかかってしまった亭主は先週後半から臥せっており、大切な打ち合わせも欠席。あせっても治るわけではないので、ひたすら静養しています。

「銀塩写真の魅力 IV展」
会期=2013年2月8日[金]―2月16日[土] 12:00-19:00 ※会期中無休
魔方陣

銀塩写真のモノクロームプリントが持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただくシリーズも4回目を迎えました。

2009年に開催した最初の「銀塩写真の魅力~Gelatin Silver YES!」では、コレクターG氏のコレクションから、ゾーン・システムを考案したアンセル・アダムス、それを現在日本で実践する中島秀雄、複数のネガを用いてひとつの画像を作り上げるジェリー・ユルズマンなど暗室作業にこだわった作家のほか、ウィン・バロックの代表作「森の中の子供」、エドワード・ウェストンの「ヌード(1936)」などをご紹介しました。

続いて2010年に開催した「銀塩写真の魅力Ⅱ―Noir et Blanc」では、荒木経惟、アンドレ・ケルテス、イリナ・イオネスコ、植田正治、尾形一郎・尾形優、五味彬、篠山紀信、ジョック・スタージス、細江英公、ピーター・リンドバーグ、マニュエル・アルバレス・ブラーヴォ、マン・レイ、ヤン・ソーデック、ルディ・バークハートの作品を紹介。

昨2012年の「銀塩写真の魅力Ⅲ/裸婦は美しい」では「裸婦」をテーマに、中山岩太、ベッティナ・ランス、福田勝治、細江英公、 大坂寛、植田正治、五味彬、服部冬樹、ジョック・スタージス、 井村一巴、カリン・シェケシー、ヤン・ソーデック、カート・マーカス、ウェイン・メイザー、菅原一剛を出品しました。

100年、200年の歴史をくぐってきた技法や素材にはそれだけの理由があります。20世紀の銀塩写真を中心とするアナログ写真は、デジタルカメラの進化により今や消え行く運命にありますが、可能なかぎりその存続を願い、アナログ技術によって創造された作品を守って行きたいと考えています。
第4回目となる本展では、先日大竹昭子さんの新連載「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」で登場したばかりの村越としやをはじめ、植田正治細江英公五味彬大竹昭子、佐藤理、北井一夫、エドワード・スタイケンロベール・ドアノーアンリ・カルティエ=ブレッソンロバート・メープルソープウィン・バロックジョック・スタージスらのモノクローム作品約20点をご覧いただきます。