昨日の井桁裕子さんの一日だけのイベント報告はいかがでしたでしょうか。
「そんなイベントがあったなんて知らなかったよ」とお叱りを受けるかも知れませんが、広く呼びかけることができない事情がありました。
ときの忘れものの狭い空間に、突起物だらけの人形を三体展示するだけでもたいへんなのに、そこにモデルとなった舞踏家が三人が登場して「踊る」として、さて「観客」がいるスペースが確保できるのかしら・・・・
一般に公開して、もしたくさんの人が来てしまったら収拾がつかなくなる。
そんな心配から極く極く少数に方にしかご案内しませんでした。
当日は限定20名の方が、壁にへばりつくようにして一時間にわたる「人形」と「舞踏」の競演の目撃者になったのでした。
またいつかこのような試みが、もっと広い空間(例えば美術館のような)で実現できるよう、努力したいと思います。

次回企画「具体 Gコレクションより」の準備が急ピッチで進んでいます。
3月16日(土)17時からは、本展の企画監修者の石山修武先生(建築家、早稲田大学教授)がゲスト講師を迎えてギャラリートークを開催します。
さきほどアメリカ出張中(もちろんNYのグッゲンハイム美術館の具体展を視察)の河﨑晃一先生からメールが入り、講師をお引き受けいただきました。
アメリカでの最新情報はもちろん、関西の具体グループに関して最も豊富なエピソードを語れる方です。

さて、ときの忘れものは本日から画廊コレクションから~2月の常設展を開催します。
会期=2013年2月21日[木]―3月2日[土] 12:00-19:00 
※日曜・月曜は休廊です。
魔方陣

上段左から:松本竣介オノサト・トシノブベン・ニコルソン
中段左から:斎藤義重南桂子猪熊弦一郎
下段左から:長谷川潔山口長男クリスト

上記のほか、坂本善三駒井哲郎らの油彩、水彩、素描、版画など11点をご覧いただきます。

01左から
長谷川潔「窓からの眺め(シャトー・ド・ヴェヌヴェルの窓)」
南桂子「二本の木と鳥」
オノサト・トシノブ「64-F」

02左から、
山口長男「晴」
坂本善三「静物」

03斎藤義重「クレーン」

04左から、
ベン・ニコルソン「Column and Tree」
猪熊弦一郎「Red circle and blue circle」
クリスト「Galeria Joan Prats」

05左から、
松本竣介「人物」
駒井哲郎「コミック I

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企画展の場合は少なくても15点、多いときには30点ほどの作品を展示しますが、今回のような常設展示は、ゆっくり、たっぷり、のんびりと好きな絵をかけられるという密かな喜びがあります。
僅か11点の展示ですが、亭主は大満足であります。
その上、売れれば言うことはありません。
どうぞお運びください。