自分の生まれ育った街で、仕事のリタイア後に長年の夢だったギャラリーをつくる。
東京でそんなことができる方はめったにいないでしょう。
先日このブログでも少しご紹介しましたが、コレクターの澤登丈夫さんが四谷3丁目のご自分のビルの9階に「TS4312」をオープンされました。
地下鉄四谷三丁目駅から1分の交通至便の場所、ぜひ皆さんもお出かけください。

サラリーマンコレクターが見た「’70年代或る画廊の記憶」
会期:2013年5月11日(土)~6月16日(日)
   12時~19時(金・土・日のみオープン)
会場:「TS4312
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 この度、TS4312を開設しました。Tokyo, Shinjuku四谷三丁目12番地の住所を画廊の名前にしました。世界の何処からも場所が判るの思いです。
 初回は澤登の70年代収集作品を中心に展示しました。これから年に一度程度この世代以降の時代の香を漂わせた展示を行い現代作家との間を繋ぎたいと思っています。従いまして、それ以外の期間は、国内外の若手を中心に、普段、余り展示機会に恵まれない作家の個展を積極的に開催していきたいと思っています。
 TS4312  店主 沢登丈夫

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上掲のパンフレットの画像を見てすべて作家をあてられたらあなたは相当の現代美術通。
70年代に美術界に入った亭主としては、このラインナップは泣けてきます。

オープニングには生憎新潟にいたので行けませんでしたが、昨日ようやくお祝いに行ってまいりました。
作品以外にも貴重な70年代の南画廊のポスターが無造作に貼られ、廊下には70年代に刊行された美術雑誌や書籍、そして南画廊をはじめとする現代美術のパイオニア的ギャラリーのカタログなども手にとってご覧になれます。
テーブルには懐かしい南画廊の案内状がずらり(よだれがでそうです)。
澤登さんと亡き志水楠男さんの思い出を語れるのも嬉しい限りです。

出品作家:駒井哲郎、ジャスパージョーンズ、デクーニング、山口長男、リ・ウーファン、荒川修作、瀧口修造、加納光於、宇佐美圭司、菅井汲、サムフランシス、柿沼和夫、安齊重男