ときの忘れものが期待する若い世代による「6月の画廊コレクション展~9人の作家たち」の会期は今日と明日の二日間です。
ご参加いただいた9人からは近況報告をかねた皆さんへのメッセージをいただきましたが、今日は9人目の秋葉シスイさんからです。
秋葉さんは人物が佇む暗澹とした風景や、遠くに何かの気配が存在する風景、又それすら何もない風景を描き続けています。今回は新作2点の出品です。


《次の嵐を用意している》
2013年
油彩、カンヴァス
45.5x53.0cm(F10号)
サインあり

《次の嵐を用意している》
2013年
油彩、カンヴァス
45.5x53.0cm(F10号)
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
---------------------------
こんにちは、秋葉シスイです。
今年はときの忘れものさんから、今回のコレクション展、7月のART OSAKA、秋のULTRAと、作品を発表する機会をたくさん与えていただきました。
少しずつ体調もよくなっているので、せっかくの機会を無駄にしないようにしたいと思います。
自分が油絵を描き始めたのは大学に入ってからでした。変な大学、と言われることが多いその学校で、自分は心理学を勉強したり映画サークルに没頭したりして、放課後はもっぱらゼミ室で絵を描く、という学生生活を送っていました。
それまで課題の延長線でしか絵を描いていないような感覚があったのですが、ある日、初めて、これは自分の絵だ、自分の風景だ、という絵を描くことができました。おそらく初めて、たのしいと思えたのです。その風景を今でも描き続けています。
いつまでも同じことをしているし、代わり映えのない退屈な景色に見えてしまうかも知れないし、実際それは当たっているのかも知れませんが、なかなかどうして止めることができないでいます。
次から次へと飛んでいけない、ずっとそこにいなくちゃいけないというような感覚があるというか。
生活していてすこし時間が空いたとき、蓮沼海浜に行きます。
ただ何をするでもなく、砂浜を歩いたり、波打ち際にしゃがんだり。いろんな考えたくないようなことを無いものにすることはできないのですが、海にいる間は少なくとも何も考えないでいられるので、そうやってバランスをとっているんだろうなあと思います。海から部屋へ戻るまでの車の中で、現実に戻っていくようです。
蓮沼海浜によくいるハクセキレイ
チチチチチ、と素早くどこかへ行ってしまう

例えば、海や焚き火の炎をなぜだか眺めてしまったり、波や風の音が耳に心地よいのと同じような感覚が、自分の絵にもあればいいな、と思っています。
大袈裟でなくてよい、何かを高らかに謳わずともそれを表現できるのではないか、と、その考え方は昔から変わっていないかも知れません。
「否、それでも世界は美しい」
これは、自分が昔参加したグループ展のタイトル候補である人が考えた言葉です。
結局全然違うタイトルになってしまいましたが、自分はこの言葉を忘れたころにまた思い出しています。
(あきば しすい)
◆ときの忘れものは、2013年6月7日[金]―6月22日[土]「6月の画廊コレクション展~9人の作家たち」を開催しています。
上段左から:
秋葉シスイ、渡辺貴子、永井桃子
中段左から:
君島彩子、宇田義久、光嶋裕介
下段左から:
根岸文子、若宮綾子、野口琢郎
ときの忘れものが期待する若い世代の作家9名による作品展です。
平面、立体、技法や素材もさまざまな現代作家の多彩な表現をご堪能ください。
●光嶋裕介さんからのメッセージはコチラ。
●宇田義久さんからのメッセージはコチラ。
●渡辺貴子さんからのメッセージはコチラ。
●野口琢郎さんからのメッセージはコチラ。
●根岸文子さんからのメッセージはコチラ。
●君島彩子さんからのメッセージはコチラ。
●永井桃子さんからのメッセージはコチラ。
●若宮綾子さんからのメッセージはコチラ。
●秋葉シスイさんからのメッセージはコチラ。
ご参加いただいた9人からは近況報告をかねた皆さんへのメッセージをいただきましたが、今日は9人目の秋葉シスイさんからです。
秋葉さんは人物が佇む暗澹とした風景や、遠くに何かの気配が存在する風景、又それすら何もない風景を描き続けています。今回は新作2点の出品です。


《次の嵐を用意している》
2013年
油彩、カンヴァス
45.5x53.0cm(F10号)
サインあり

《次の嵐を用意している》
2013年
油彩、カンヴァス
45.5x53.0cm(F10号)
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
---------------------------
こんにちは、秋葉シスイです。
今年はときの忘れものさんから、今回のコレクション展、7月のART OSAKA、秋のULTRAと、作品を発表する機会をたくさん与えていただきました。
少しずつ体調もよくなっているので、せっかくの機会を無駄にしないようにしたいと思います。
自分が油絵を描き始めたのは大学に入ってからでした。変な大学、と言われることが多いその学校で、自分は心理学を勉強したり映画サークルに没頭したりして、放課後はもっぱらゼミ室で絵を描く、という学生生活を送っていました。
それまで課題の延長線でしか絵を描いていないような感覚があったのですが、ある日、初めて、これは自分の絵だ、自分の風景だ、という絵を描くことができました。おそらく初めて、たのしいと思えたのです。その風景を今でも描き続けています。
いつまでも同じことをしているし、代わり映えのない退屈な景色に見えてしまうかも知れないし、実際それは当たっているのかも知れませんが、なかなかどうして止めることができないでいます。
次から次へと飛んでいけない、ずっとそこにいなくちゃいけないというような感覚があるというか。
生活していてすこし時間が空いたとき、蓮沼海浜に行きます。
ただ何をするでもなく、砂浜を歩いたり、波打ち際にしゃがんだり。いろんな考えたくないようなことを無いものにすることはできないのですが、海にいる間は少なくとも何も考えないでいられるので、そうやってバランスをとっているんだろうなあと思います。海から部屋へ戻るまでの車の中で、現実に戻っていくようです。

チチチチチ、と素早くどこかへ行ってしまう

例えば、海や焚き火の炎をなぜだか眺めてしまったり、波や風の音が耳に心地よいのと同じような感覚が、自分の絵にもあればいいな、と思っています。
大袈裟でなくてよい、何かを高らかに謳わずともそれを表現できるのではないか、と、その考え方は昔から変わっていないかも知れません。
「否、それでも世界は美しい」
これは、自分が昔参加したグループ展のタイトル候補である人が考えた言葉です。
結局全然違うタイトルになってしまいましたが、自分はこの言葉を忘れたころにまた思い出しています。
(あきば しすい)
◆ときの忘れものは、2013年6月7日[金]―6月22日[土]「6月の画廊コレクション展~9人の作家たち」を開催しています。

秋葉シスイ、渡辺貴子、永井桃子
中段左から:
君島彩子、宇田義久、光嶋裕介
下段左から:
根岸文子、若宮綾子、野口琢郎
ときの忘れものが期待する若い世代の作家9名による作品展です。
平面、立体、技法や素材もさまざまな現代作家の多彩な表現をご堪能ください。
●光嶋裕介さんからのメッセージはコチラ。
●宇田義久さんからのメッセージはコチラ。
●渡辺貴子さんからのメッセージはコチラ。
●野口琢郎さんからのメッセージはコチラ。
●根岸文子さんからのメッセージはコチラ。
●君島彩子さんからのメッセージはコチラ。
●永井桃子さんからのメッセージはコチラ。
●若宮綾子さんからのメッセージはコチラ。
●秋葉シスイさんからのメッセージはコチラ。
コメント