ソウル発:スタッフSのKIAFレポート その1

出張レポート担当、スタッフSこと新澤です。

DSCF8684_600

さて、今年もアジア屈指のアートフェア、Korea International Art Fair、略してKIAFの季節がやってまいりました。
昨年は中々にショッキングなアクシデントがありましたが、今年はさてどうなることやら…

去年は成田からの出発でしたが、今年は近くから行こうということで、羽田空港からの出発。離陸時刻は朝の九時、国際線は二時間前に空港入りの必要があるので七時までには空港に…と、逆算していくと、起きる時間は朝の五時と判明。三時に寝て九時に起きる生活をしている自分に起きるのは無理、と結論し、前日の午後を寝通して、夜は起きっぱなしでいるという力技で予定通りの時間に出発。六時前だというのに既に混み合う電車という日本の通勤事情に呆れながらも、無事時間通りに空港に到着できました。ちなみに今回は久しぶりに出がけに雨が。もっとも小降りでしたし、今回作品は全て事前に発送しているのであまり問題はありませんでした。都内を移動中はかなり本格的に降っていたので、小降りの内に家から駅に着けた事には安心しましたが。

で、羽田空港ですが、随分と小綺麗になっていて驚きました。自分は母方の実家が羽田の手前にある糀谷で、子供の頃は良く羽田へ飛行機を見に連れて行ってもらったものですが、その頃の印象が強く残っているので羽田と聞くと昭和感溢れる国内線空港、というイメージしかありませんでした。ところが今はどこに出しても恥ずかしくない近代的な佇まい。変われば変わるものです。

haneda_600羽田空港国際ターミナル。
想像以上に近代風に。

rain_600飛行機の窓からの景色。
これだけだと大降りのように見えますが、実際の離陸時には雨は止んでいました。

ともかく空港到着後はチェックインカウンターで社長夫妻と、チェックイン後のコンビニで助っ人の浜田さんと、カフェでしばらく時間を潰して作家兼スタッフの秋葉シスイさんとも無事合流。前日中に寝ておいたとはいえ、一晩明ければ眠くなるもの。飛行機と韓国に着いてから都心へのバスでの道中はひたすら眠り続けてKIAF2013会場のCOEXに到着。

ブースに届けられていた作品入り木箱の中身を、入れ方を忘れないように写真で撮影…しただけだった去年はフェア終了後、作品を入れ直す時にまったく分からなくなってしまっていたので、今回は作品名入りのスケッチも念のために用意。その後作品を引っ張り出して外箱から取り出し、レイアウトを決定して展示、作者名と、昨年は発注することすら忘れていた画廊ロゴのカッティングシールも(主に浜田さんが頑張って)準備し、関西から箔画作家の野口琢郎さんが展示作品の一つである"kotodama"を持って合流、同作品を展示したところで一旦切り上げとなりました。

DSCF8590_600DSCF8591_600

ちなみに昨年は最初に提供されるテーブルを一つだけ使っていたのですが、カタログやら書類やら諸々を置くにはあまりにも狭すぎたので、今年は北郷悟先生の立体作品を展示することもあって三つ追加、参加するスタッフも増えたので椅子も二脚追加で頼んだのですが、どちらも会場到着時点で届いていませんでした。スタッフに質問した所、明日の朝には届くとのこと。この時点ではまぁそんな事もあるか、程度の認識だったのですが…。

前回はここで気を抜いたせい…かはともかく、タクシーに搭乗の際にアクシデントに見舞われたワケですが、今回は地下鉄でホテルへ移動。画廊スタッフ四名、浜田さんに野口さん、加えて作家の金理有(きむ りゆ)さんの総勢七名で券売機前ではた迷惑にまごついた後、帰宅ラッシュで混み合う電車に乗り込もうとしたところで、アナウンスもなく閉まるドアに挟まれそうになり慌ててホームに回避。信号無視気味な車もそうですが、韓国の交通機関って何気にアグレッシブです(後日気付きましたが、警告がないワケではなく、ドアが閉まると同時に警告が流れていました)。皆様も韓国旅行の際はお気を付け下さい。何人かは既に乗り込んでしまっていたので、一駅先で下りることだけをドア越しに伝えて次の電車に乗って無事合流。ホテルに辿り着き、部屋に荷物を置いたらすぐさま集合して夕食へと繰り出しました。ちなみにこの日食べたのは韓国名物焼肉!牛、豚、鴨、加えて日本ではお目にかかれないユッケも山のように用意されて、大変美味しゅうございました。空きっ腹に思う様詰め込んだら、寝不足の頭が更に鈍るのも当たり前。ホテルに戻るとシャワーを浴びて、この日は早々に就寝となりました。

DSCF8597_600夕食のユッケ。このまま食べてよし、焼いてよしの美味でした。
ちなみに一緒にあえてあるのは芋かと思いきや梨。こちらもシャクシャクした食感で美味しかったです。

今回はこれで区切りとさせていただき、完成した展示風景や初日に関しては次回のレポートでお伝えしたいと思います。

しんざわ ゆう

◆ときの忘れものは韓国ソウルの「KIAF 2013」に出展します
kiaf_2013
魔方陣
一般公開:2013年10月3日[木]―7日[月]
時間:11:00-20:00 ※10月7日(月)のみ17:00まで
会場:COEX Korea Exhibition Center
ときの忘れものブースNo.B-50
出展作家:野口琢郎、光嶋裕介、北郷悟、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、マン・レイ、草間彌生、白髪一雄、鷲見康夫
公式サイト:http://www.kiaf.org/