ソウル発:スタッフSのKIAFレポート その2

韓国滞在二日目。
ブースの設営を終わらせるべく、朝のウチに秋葉さんと会場へ。
さて、昨日はまだ届いていなかった机と椅子は届いているかなー、とブースに到着すると、案の定と言うべきかまだ届いていない。話が違うじゃないかと会場スタッフに問い合わせると、「まだ会場に届いていません、十二時までには届きます」との返答。どうにも信用ならんなーと考えつつも、モノがないなら仕方がないと一旦引き返し、価格の最終確認などをしつつ十二時になったので再び事務局へ。答えは「まだ着いてません、三時までには何とか」。…ダメだこりゃ。最終的に二時半、開場三十分前に合流した通訳の飯田さんにご一緒していただき、三たび事務局へ。ハングル語でしばしやり取りをして、飯田さんからされた質問が「申請はしてるんですか?」。そこから伝わってなかったんかい! 取りあえず、次回があったら遠慮というか容赦はしてはいけないと学びました。
ともかく、開場ギリギリでしたが準備の整ったときの忘れもの、KIAF2013ブースの様子は以下の通りです;
今年のKIAF、ときの忘れものはBホールの50番ブースにて出展。
ブース内側左面に草間彌生、北郷悟、白髪一雄、鷲見康夫。
草間彌生《南瓜》、《朝が来たE》、《帽子》
北郷悟《空から No.III》、《予感-野菊》、《佇む》
白髪一雄《作品》
鷲見康夫《作品》
ブース内側正面に磯崎新、安藤忠雄、光嶋裕介
磯崎新《MOCA #2》、《MOCA #3》
安藤忠雄《光の教会》
光嶋裕介《Urban Landscape Fantasia #1" (1)》、《Urban Landscape Fantasia #1" (3)》、《Urban Landscape Fantasia #1" (4)》
ブース内側右面に野口琢郎。写真は作家ご本人と一緒の一枚。
野口琢郎《Akane》、《Landscape #28》、《kotodama》
ブース外側の壁にマン・レイとル・コルビュジェ。
マン・レイ《les grands trans-parents》、《板上の影》
ル・コルビュジェ《〈ユニテ〉より#11b》、《トーテム》
例によってすったもんだあったものの、設備も作品も人も皆揃い、いよいよKIAF2013開幕です。
今年の日本からの出展画廊は約十画廊。
ときの忘れもののブースは去年と同じく、大きな通路からは微妙に外れているので大盛況とまではいきませんが、今年も根強い人気の草間彌生作品と、箔を用いた独特の存在感の野口琢郎作品が常に客足をブース内に誘導してくれるおかげで、閑古鳥には縁がありません。作品の売り上げもVIPプレビュー時に野口さんの《kotodama》がお買い上げとなり、二日目の一般公開初日もコルビュジェを買いたいという方よりご連絡があり、中々に順調と言えそうです。
そんなこんなで平穏無事に終わりそうな一般公開初日でしたが、最後に思わぬラッキーハプニングが。
閉場寸前にブースを訪れたお客のY様が野口さんの《Akane》を一目で気に入って下さり、交流を深めるためにと夕食に誘ってくださったのです。社長夫妻は綿貫さんの体調不良で早退されていたので、残っていたのは野口さん、秋葉さん、通訳の飯田さん、そして自分の四人。突然の申し出にワタワタしてしまいましたが、最後には申し出を受ける事に。昨日一昨日と焼き肉、サムゲタンと韓国名物を食べたことを話すと、「では今晩は韓国の家庭料理を」と、ご自宅の近くにある知る人ぞ知る、という隠れた名店にご案内いただきました。冷製スープ、サラダに始まり韓国コンニャクのごま油和えや韓国お好み焼き(正式名称は分かりませんでしたが、Y様にはそう説明されました)、焼き魚に牛カルビ、締めにテーブルを埋める小皿に盛られたお漬け物各種と白いご飯+お粥。あちらからは韓国文化などについてお話を伺い、こちらからは野口さんのその他の作品をPCで紹介したりする傍ら、いずれも美味しくいただきました。途中からはアメリカに留学経験がある娘さんも合流し、楽しい時間は早くすぎるものだという事を実感させていただきました。




そろそろお開きかな、と思っていたら、今度は「デザートはどうしますか?」という質問が。軽い気持ちで「じゃぁコーヒーでも」と口にしたら、「では自宅が近いのでご招待します」と返答があり、五分後には高級住宅街のマンション内のY様のご自宅で、豆から挽いたドリップコーヒーを味わう自分たちが。至れり尽くせりにも程があると放心気味に思っていた所、Y様の奥様も野口さんの作品購入を検討するためにお忙しい中急遽帰宅され、野口さんは再びPCで自分の作品をプレゼンすることに。Y様が気に入られたのは《Akane》でしたが、奥様と娘さんが気に入られたのは《Azure》。結局現物を見てみないことには、と翌日に奥様共々ブースにいらしてもらうことになり、ではお暇しましょうと腰を上げると、「自分は飲酒したので運転出来ませんが、妻は大丈夫なので送ります」。ほんと最後まで至れり尽くせりすぎます。これはY様たちが日本に来る事があれば、是非とも画廊にお立ち寄りいただき、おもてなしの限りを尽くさねばなるまいと心に誓ったKIAF一般公開初日の夜でした。

翌日、Y様には《Akane》を無事購入頂けました。Y様とご家族のお二方、誠にお世話になりました、そして本当にありがとうございました!
明日は恒例、新澤の独断と偏見に満ち満ちたKIAF2013出展作品のご紹介をしたいと思います。
お時間のある方は今一度お付き合い下さい。
(しんざわ ゆう)
◆ときの忘れものは韓国ソウルの「KIAF 2013」に出展します


一般公開:2013年10月3日[木]―7日[月]
時間:11:00-20:00 ※10月7日(月)のみ17:00まで
会場:COEX Korea Exhibition Center
ときの忘れものブースNo.B-50
出展作家:野口琢郎、光嶋裕介、北郷悟、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、マン・レイ、草間彌生、白髪一雄、鷲見康夫
公式サイト:http://www.kiaf.org/

韓国滞在二日目。
ブースの設営を終わらせるべく、朝のウチに秋葉さんと会場へ。
さて、昨日はまだ届いていなかった机と椅子は届いているかなー、とブースに到着すると、案の定と言うべきかまだ届いていない。話が違うじゃないかと会場スタッフに問い合わせると、「まだ会場に届いていません、十二時までには届きます」との返答。どうにも信用ならんなーと考えつつも、モノがないなら仕方がないと一旦引き返し、価格の最終確認などをしつつ十二時になったので再び事務局へ。答えは「まだ着いてません、三時までには何とか」。…ダメだこりゃ。最終的に二時半、開場三十分前に合流した通訳の飯田さんにご一緒していただき、三たび事務局へ。ハングル語でしばしやり取りをして、飯田さんからされた質問が「申請はしてるんですか?」。そこから伝わってなかったんかい! 取りあえず、次回があったら遠慮というか容赦はしてはいけないと学びました。
ともかく、開場ギリギリでしたが準備の整ったときの忘れもの、KIAF2013ブースの様子は以下の通りです;


草間彌生《南瓜》、《朝が来たE》、《帽子》
北郷悟《空から No.III》、《予感-野菊》、《佇む》
白髪一雄《作品》
鷲見康夫《作品》

磯崎新《MOCA #2》、《MOCA #3》
安藤忠雄《光の教会》
光嶋裕介《Urban Landscape Fantasia #1" (1)》、《Urban Landscape Fantasia #1" (3)》、《Urban Landscape Fantasia #1" (4)》

野口琢郎《Akane》、《Landscape #28》、《kotodama》

マン・レイ《les grands trans-parents》、《板上の影》
ル・コルビュジェ《〈ユニテ〉より#11b》、《トーテム》
例によってすったもんだあったものの、設備も作品も人も皆揃い、いよいよKIAF2013開幕です。
今年の日本からの出展画廊は約十画廊。
ときの忘れもののブースは去年と同じく、大きな通路からは微妙に外れているので大盛況とまではいきませんが、今年も根強い人気の草間彌生作品と、箔を用いた独特の存在感の野口琢郎作品が常に客足をブース内に誘導してくれるおかげで、閑古鳥には縁がありません。作品の売り上げもVIPプレビュー時に野口さんの《kotodama》がお買い上げとなり、二日目の一般公開初日もコルビュジェを買いたいという方よりご連絡があり、中々に順調と言えそうです。
そんなこんなで平穏無事に終わりそうな一般公開初日でしたが、最後に思わぬラッキーハプニングが。
閉場寸前にブースを訪れたお客のY様が野口さんの《Akane》を一目で気に入って下さり、交流を深めるためにと夕食に誘ってくださったのです。社長夫妻は綿貫さんの体調不良で早退されていたので、残っていたのは野口さん、秋葉さん、通訳の飯田さん、そして自分の四人。突然の申し出にワタワタしてしまいましたが、最後には申し出を受ける事に。昨日一昨日と焼き肉、サムゲタンと韓国名物を食べたことを話すと、「では今晩は韓国の家庭料理を」と、ご自宅の近くにある知る人ぞ知る、という隠れた名店にご案内いただきました。冷製スープ、サラダに始まり韓国コンニャクのごま油和えや韓国お好み焼き(正式名称は分かりませんでしたが、Y様にはそう説明されました)、焼き魚に牛カルビ、締めにテーブルを埋める小皿に盛られたお漬け物各種と白いご飯+お粥。あちらからは韓国文化などについてお話を伺い、こちらからは野口さんのその他の作品をPCで紹介したりする傍ら、いずれも美味しくいただきました。途中からはアメリカに留学経験がある娘さんも合流し、楽しい時間は早くすぎるものだという事を実感させていただきました。




そろそろお開きかな、と思っていたら、今度は「デザートはどうしますか?」という質問が。軽い気持ちで「じゃぁコーヒーでも」と口にしたら、「では自宅が近いのでご招待します」と返答があり、五分後には高級住宅街のマンション内のY様のご自宅で、豆から挽いたドリップコーヒーを味わう自分たちが。至れり尽くせりにも程があると放心気味に思っていた所、Y様の奥様も野口さんの作品購入を検討するためにお忙しい中急遽帰宅され、野口さんは再びPCで自分の作品をプレゼンすることに。Y様が気に入られたのは《Akane》でしたが、奥様と娘さんが気に入られたのは《Azure》。結局現物を見てみないことには、と翌日に奥様共々ブースにいらしてもらうことになり、ではお暇しましょうと腰を上げると、「自分は飲酒したので運転出来ませんが、妻は大丈夫なので送ります」。ほんと最後まで至れり尽くせりすぎます。これはY様たちが日本に来る事があれば、是非とも画廊にお立ち寄りいただき、おもてなしの限りを尽くさねばなるまいと心に誓ったKIAF一般公開初日の夜でした。

翌日、Y様には《Akane》を無事購入頂けました。Y様とご家族のお二方、誠にお世話になりました、そして本当にありがとうございました!
明日は恒例、新澤の独断と偏見に満ち満ちたKIAF2013出展作品のご紹介をしたいと思います。
お時間のある方は今一度お付き合い下さい。
(しんざわ ゆう)
◆ときの忘れものは韓国ソウルの「KIAF 2013」に出展します


一般公開:2013年10月3日[木]―7日[月]
時間:11:00-20:00 ※10月7日(月)のみ17:00まで
会場:COEX Korea Exhibition Center
ときの忘れものブースNo.B-50
出展作家:野口琢郎、光嶋裕介、北郷悟、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、マン・レイ、草間彌生、白髪一雄、鷲見康夫
公式サイト:http://www.kiaf.org/
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