のぞみ221号12時33分新大阪着。
のぞみ238号16時10分新大阪発。
滞在時間約3時間、とんぼ返りで国立国際美術館に「工藤哲巳展」を見に行ってきました。
東京に巡回してくるんですが、工藤哲巳の生地大阪で、担当した副館長・島敦彦さんの熱い思いのこもった会場で見てみたかった。
行った甲斐がありました。
ずらり並んだ鳥籠は壮観でした。
工藤さんの生前に見たときはおどろどろしく、またパリでの切腹のパフォーマンスなどちょっとと思っていたのですが、今見ると「美しい」。

カタログも凄い!
タテ26.1×ヨコ18.7×厚さ5.5cm
巻末には448点の作品総目録(レゾネ)まである。
「破棄」されたものや「所在不明」の作品まで夫人の協力を得て収録されている。
日本のカタログもいよいよ欧米並みになってきましたね。
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昨日開催した「瀧口修造展」のギャラリートークはおかげさまで盛会でした。
講師にお願いした池田龍雄先生は85歳とは思えぬお元気さで、特攻隊生き残りから語り始め、戦後の前衛美術運動の中でめぐり合った瀧口修造の人となりを回顧し、実に中身の濃い一時間半でした。
終わりも近くなってきたとき、いきなりドアが開いてひとりの若者が入ってきたのですが、大勢の客がトークに聞き入っているのにぎょっとしたらしく、立ったまま近くの壁面の瀧口作品を凝視していました。
しばらくして帰るとき「今日はイベントだったんですね。あの方が瀧口先生ですか」と言ったので、驚くよりはちょっと感動しました(笑)。
二次会の折に池田先生にそれを話すと、全員爆笑。
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話しかわって毎年お正月の打ち合わせで亭主は「今年こそ月一本の企画にしぼるからね」とスタッフ全員の前で誓うのに、それが守られたためしがない。
今年も全員に苦笑された(泣)。
当初の原則が守れない、優柔不断、いい加減な性格が禍して、いつの間にか次々と予定外の展覧会が入ってきてしまい、スタッフは大慌てでそのフォローに振り回され疲労困憊するという悪循環に陥ってしまう・・・・
もう歳だし、ゆっくり、じっくり、丁寧にやろう、とあらためて誓ったのであります。
瀧口修造を筆頭に、新春メッセージを寄せてくれた野口琢郎、光嶋裕介、西村多美子、秋葉シスイ、百瀬恒彦さんたちの個展が2014年の企画の中心です。
1月 瀧口修造展Ⅰ
2月 西村多美子写真展 憧景
3月 瀧口修造展Ⅱ
4月 百瀬恒彦写真展
5月 葉栗剛彫刻展
6月 第25回瑛九展 瑛九と久保貞次郎
7月 交渉中
8月 思案中
9月 光嶋裕介展
10月 秋葉シスイ展
11月 野口琢郎展
12月 瀧口修造展Ⅲ
5月に個展を予定している葉栗剛さんはときの忘れもの初登場、名古屋在住の木彫作家です。
昨夏、名古屋の個展で亭主が一目ぼれして買った木彫2点を納品にきてくれたときのスナップ。左から亭主、たまたま居合わせた井桁裕子さん、葉栗さん、長崎美希さん(葉栗さんの木彫に刺青を描いている協働制作者)。
個展のラインナップは以上ですが、二つの重要なコレクション展も計画しています(会期は未定)。
●「わが友 ウォーホル」(仮題)
2月1日から森美術館で大規模なウォーホル展が開催されますが、日本で初めて大規模なウォーホル展が開催されたのは1974年(東京と神戸の大丸)でした(本人も来日した)。ウォーホル将来に尽力されたのがXさんでした。
アンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグ、ジョン・ケージ、ナム・ジュン・パイク、萩原朔美、荒川修作、草間彌生など珠玉のXコレクションを初公開します。
●「難波田龍起の愛した作家たち」(仮題)
1997年に92歳で没した難波田先生は私どもの大恩人であり、1995年6月の開廊記念展はじめ幾度も展覧会をしていただきました。
17回忌も過ぎ、アトリエに飾られていた小山田二郎、菅創吉、恩地孝四郎、大沢昌助、渡辺豊重、ザオ・ウーキー、ロベルト・マッタ、深沢幸雄、杢田たけを、菅野陽など難波田先生愛蔵の油彩、水彩、版画、立体他40数点を私どもで展示販売させていただくことになりました。
画廊コレクションから松本竣介、舟越保武、難波田史男、瑛九なども加え、難波田先生の愛した作家たちを展観します。
どうぞご期待ください。
◆ときの忘れものは2014年1月8日[水]―1月25日[土]「瀧口修造展 Ⅰ」を開催しています。
2014年、3回に分けてドローイング、バーントドローイング、ロトデッサン、デカルコマニーなど瀧口修造作品を展示いたします(1月、3月、12月)。
このブログでは関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介します。土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●カタログのご案内
『瀧口修造展 I』図録
2013年
ときの忘れもの 発行
図版:44点
英文併記
21.5x15.2cm
ハードカバー
76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」「手が先き、先きが手」
価格:2,100円(税込)
※送料別途250円(お申し込みはコチラへ)
のぞみ238号16時10分新大阪発。
滞在時間約3時間、とんぼ返りで国立国際美術館に「工藤哲巳展」を見に行ってきました。
東京に巡回してくるんですが、工藤哲巳の生地大阪で、担当した副館長・島敦彦さんの熱い思いのこもった会場で見てみたかった。
行った甲斐がありました。
ずらり並んだ鳥籠は壮観でした。
工藤さんの生前に見たときはおどろどろしく、またパリでの切腹のパフォーマンスなどちょっとと思っていたのですが、今見ると「美しい」。

カタログも凄い!
タテ26.1×ヨコ18.7×厚さ5.5cm
巻末には448点の作品総目録(レゾネ)まである。
「破棄」されたものや「所在不明」の作品まで夫人の協力を得て収録されている。
日本のカタログもいよいよ欧米並みになってきましたね。
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昨日開催した「瀧口修造展」のギャラリートークはおかげさまで盛会でした。
講師にお願いした池田龍雄先生は85歳とは思えぬお元気さで、特攻隊生き残りから語り始め、戦後の前衛美術運動の中でめぐり合った瀧口修造の人となりを回顧し、実に中身の濃い一時間半でした。
終わりも近くなってきたとき、いきなりドアが開いてひとりの若者が入ってきたのですが、大勢の客がトークに聞き入っているのにぎょっとしたらしく、立ったまま近くの壁面の瀧口作品を凝視していました。
しばらくして帰るとき「今日はイベントだったんですね。あの方が瀧口先生ですか」と言ったので、驚くよりはちょっと感動しました(笑)。
二次会の折に池田先生にそれを話すと、全員爆笑。
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話しかわって毎年お正月の打ち合わせで亭主は「今年こそ月一本の企画にしぼるからね」とスタッフ全員の前で誓うのに、それが守られたためしがない。
今年も全員に苦笑された(泣)。
当初の原則が守れない、優柔不断、いい加減な性格が禍して、いつの間にか次々と予定外の展覧会が入ってきてしまい、スタッフは大慌てでそのフォローに振り回され疲労困憊するという悪循環に陥ってしまう・・・・
もう歳だし、ゆっくり、じっくり、丁寧にやろう、とあらためて誓ったのであります。
瀧口修造を筆頭に、新春メッセージを寄せてくれた野口琢郎、光嶋裕介、西村多美子、秋葉シスイ、百瀬恒彦さんたちの個展が2014年の企画の中心です。
1月 瀧口修造展Ⅰ
2月 西村多美子写真展 憧景
3月 瀧口修造展Ⅱ
4月 百瀬恒彦写真展
5月 葉栗剛彫刻展
6月 第25回瑛九展 瑛九と久保貞次郎
7月 交渉中
8月 思案中
9月 光嶋裕介展
10月 秋葉シスイ展
11月 野口琢郎展
12月 瀧口修造展Ⅲ
5月に個展を予定している葉栗剛さんはときの忘れもの初登場、名古屋在住の木彫作家です。

個展のラインナップは以上ですが、二つの重要なコレクション展も計画しています(会期は未定)。
●「わが友 ウォーホル」(仮題)
2月1日から森美術館で大規模なウォーホル展が開催されますが、日本で初めて大規模なウォーホル展が開催されたのは1974年(東京と神戸の大丸)でした(本人も来日した)。ウォーホル将来に尽力されたのがXさんでした。
アンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグ、ジョン・ケージ、ナム・ジュン・パイク、萩原朔美、荒川修作、草間彌生など珠玉のXコレクションを初公開します。
●「難波田龍起の愛した作家たち」(仮題)
1997年に92歳で没した難波田先生は私どもの大恩人であり、1995年6月の開廊記念展はじめ幾度も展覧会をしていただきました。
17回忌も過ぎ、アトリエに飾られていた小山田二郎、菅創吉、恩地孝四郎、大沢昌助、渡辺豊重、ザオ・ウーキー、ロベルト・マッタ、深沢幸雄、杢田たけを、菅野陽など難波田先生愛蔵の油彩、水彩、版画、立体他40数点を私どもで展示販売させていただくことになりました。
画廊コレクションから松本竣介、舟越保武、難波田史男、瑛九なども加え、難波田先生の愛した作家たちを展観します。
どうぞご期待ください。
◆ときの忘れものは2014年1月8日[水]―1月25日[土]「瀧口修造展 Ⅰ」を開催しています。

このブログでは関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介します。土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●カタログのご案内

2013年
ときの忘れもの 発行
図版:44点
英文併記
21.5x15.2cm
ハードカバー
76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」「手が先き、先きが手」
価格:2,100円(税込)
※送料別途250円(お申し込みはコチラへ)
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