<ときの忘れもので再び西村多美子さんの写真展を見る。一度見たが、もう一度見たくなって伺った。やはり70年代の空気感にうたれる。写真集『憧憬』をたまらず購入。これは素晴らしい写真集だ。>
(中村惠一さんのtwitterより)


<人々の風景や身なり、街並みなど、あの時代にあった荒々しさと生命力が粗いテクスチャで良く表現されているのだが、今回目を惹いたのはなんといっても雪景色。ああ、確かに雪が降ると風景はこうなる、というのがこの一週間ほどの経験からとてもリアルに感じられ、作品にぐっと引き込まれてしまった。>
Luv Pop TYO (Pop U NYC跡地)より


大好評だった「西村多美子写真展―憧景」が昨日終了しました。

ご来場いただいた皆さん、作品をお買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
最終日にいらした音楽評論家の安倍寧さんが「日本の原点のような写真だね」と評されていました。
安倍さんの母校慶應義塾の『三田評論』を「君に読ませたい記事があるから」とわざわざ届けてくださったのですが、展示を見ながらあれこれ亭主と雑談してからお帰りになったとき、ちょうど居合わせた新潟からのお客さまが「かっこいい方ですねえ」と感嘆しきり、おしゃれで颯爽としているお姿はとても80過ぎとは思えません。
DSCF0944_600
前列右が西村多美子さん、左はこの展覧会のきっかけをつくってくれた平嶋彰彦さん。

最後のお客様は常連の中村惠一さん、最後の一冊だったオリジナルプリント入り『憧景』限定版(Ed.10)をお買い上げいただきました。ありがとうございます!
普段はこんなに売れることはないので、しばらくは社長は納品にてんてこ舞いでしょう。
共同開催のZEN FOTO GALLERYでの展示は3月1日[土]までですので、どうぞ六本木の会場にもお運びください(ときの忘れものと異なり、日・月・祝日は休廊です)。

次回企画展は3月12日(水)~29日(土)の会期で「瀧口修造展-Ⅱ」を開催します。
その前には、3月7日[金]―9日[日]に開催される「アートフェア東京」に出展します。

そんなわけで、画廊はしばらく常設展示となりますが、こういうときでないと展示できない作品を種々セレクションして皆様にお目にかけたいと思っています。
平日の火曜~土曜に営業していますので、どうぞお運びください。

昨年を振り返ると、一番大きな反響があったのは国内からは「松本竣介展」、海外からは「GUTAI 具体展」でした。
いままで海外からの問合せや注文は草間彌生が圧倒的だったのですが、あの展覧会以来、具体グループの作家への問合せや注文が多くなりました。
やはりニューヨークのグッゲンハイム美術館での具体展の成功がコレクターたちを動かしたのでしょう。
新たな具体関連作品が入るとホームページに紹介する間もなく、海外のコレクターたちが買ってくださるという状況がずっと続いています。
具体グループの作家たちの作品をこの機会にご紹介します。
この他にも多数ありますので、どうぞ画廊でお声をかけてください。

鷲見康夫 Yasuo SUMI
鷲見康夫「浄」鷲見康夫
「淨」
色紙にアクリル、吹きつけ
27.2×24.2cm
表に印、裏にサインあり

吉原治良 Jiro YOSHIHARA
white_circle_on_black_background_1吉原治良
「黒地に白い円」
1969年
シルクスクリーン
61.5×49.7cm
Ed.100
サインあり

white_circle_on_black_1吉原治良
「黒に白い円」
1970年
シルクスクリーン
46.5×52.0cm
Ed.100
サインあり

森内敬子 Keiko MORIUCHI
moriuchi_01_peach森内敬子
「甦みかえった玉京山の桃」 
色紙に油彩、金箔
27.3×24.5cm
右下に筆サインあり

堀尾貞治 Sadaharu HORIO
horio_09_work堀尾貞治
「作品」
1992年
紙に水彩、ガッシュ
75.6×56.5cm
表面下部に鉛筆サインと年記有り

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

◆ジョナス・メカス新作映画「幸せな人生からの拾遺集」の特別上映会を2月28日(金)18時より開催しますが、既に定員に達したので、受付は終了しました。