三年前の地震の恐怖を忘れません。
地震は揺れがおさまれば徐々に恐怖は薄らいで行くでしょう。
しかし津波に襲われた地域の復興は遅々として進んでいません。
オリンピックなどの「明るい話題」を人々が歓迎するのはいいのですが、私たちが忘れてはいけない3.11の恐怖や失われた多くの人命について、今日は静かに考えたいと思います。
それにもまして、目には見えない得体の知れない「原発」の恐怖について、果たしてたった3年で何かが劇的に改善されたといえるのか、と自問自答しています。
あまりに早く「忘れたい」と無意識に思ってはいないでしょうか。
福島県立美術館で「近代洋画にみる夢 河野保雄コレクションの全貌」展が開催されています。

関根正二「信仰」
福島県立美術館所蔵
会期=2014年2月8日(土)~3月23日(日)
福島の実業家・河野保雄さん(1936-2013)は2013年10月、77歳で急逝されました。
有数の日本近代洋画コレクターであり、音楽評論家でもあった河野さんは、長谷川利行、青木繁、関根正二、瑛九、松本竣介など個性豊かな作家たちの作品を長年かけて収集されていました。
福島市内に百点美術館(名品を100点集めたい、という希望で命名された名前)を開き、近代洋画の巨匠、個性派から、長谷川利行、麻生三郎、鶴岡政男、桂ゆきなど、さらに竹久夢二、初山滋、はてはこけしまで、バラエティと奥行きを兼ね備えたコレクションを市民に開放していました。
その後、河野コレクションは、府中市美術館に200点、宮城県美術館に7点、福島県立美術館に300点ほどが収蔵、寄託されています。
3.11から間もないころ、河野さんから電話をいただきました。
「ときの忘れものさんから、●●●●の作品を買うつもりだったが、こういうことになっては、とても絵を買う状況ではない。うちの前の学校の庭も除染対象になっており、申し訳ないけれど、・・・・・・」というキャンセルの申し出でした。
河野さんのご冥福を心からお祈りするとともに、そのコレクションが各美術館で生かされることを期待しています。
以前、倉敷の大原美術館のメルマガにいたく感心したことを書きましたが、福島県立美術館ブログもとても好感のもてる内容です。
どうぞ、こちらもご愛読ください。
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●本日のウォーホル語録
「人はいつも、時がものごとを変えてくれるよ、と言うけれども、実際は自分で変えなきゃならないのだ。
―アンディ・ウォーホル」
ときの忘れものでは4月19日~5月6日の会期で「わが友ウォーホル」展を開催しますが、それに向けて、1988年に全国を巡回した『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』図録から“ウォーホル語録”をご紹介して行きます。
『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』図録
1988年
30.0x30.0cm
56ページ
図版:114点収録
価格:3,150円(税込)※送料別途250円
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
地震は揺れがおさまれば徐々に恐怖は薄らいで行くでしょう。
しかし津波に襲われた地域の復興は遅々として進んでいません。
オリンピックなどの「明るい話題」を人々が歓迎するのはいいのですが、私たちが忘れてはいけない3.11の恐怖や失われた多くの人命について、今日は静かに考えたいと思います。
それにもまして、目には見えない得体の知れない「原発」の恐怖について、果たしてたった3年で何かが劇的に改善されたといえるのか、と自問自答しています。
あまりに早く「忘れたい」と無意識に思ってはいないでしょうか。
福島県立美術館で「近代洋画にみる夢 河野保雄コレクションの全貌」展が開催されています。

関根正二「信仰」
福島県立美術館所蔵
会期=2014年2月8日(土)~3月23日(日)
福島の実業家・河野保雄さん(1936-2013)は2013年10月、77歳で急逝されました。
有数の日本近代洋画コレクターであり、音楽評論家でもあった河野さんは、長谷川利行、青木繁、関根正二、瑛九、松本竣介など個性豊かな作家たちの作品を長年かけて収集されていました。
福島市内に百点美術館(名品を100点集めたい、という希望で命名された名前)を開き、近代洋画の巨匠、個性派から、長谷川利行、麻生三郎、鶴岡政男、桂ゆきなど、さらに竹久夢二、初山滋、はてはこけしまで、バラエティと奥行きを兼ね備えたコレクションを市民に開放していました。
その後、河野コレクションは、府中市美術館に200点、宮城県美術館に7点、福島県立美術館に300点ほどが収蔵、寄託されています。
3.11から間もないころ、河野さんから電話をいただきました。
「ときの忘れものさんから、●●●●の作品を買うつもりだったが、こういうことになっては、とても絵を買う状況ではない。うちの前の学校の庭も除染対象になっており、申し訳ないけれど、・・・・・・」というキャンセルの申し出でした。
河野さんのご冥福を心からお祈りするとともに、そのコレクションが各美術館で生かされることを期待しています。
以前、倉敷の大原美術館のメルマガにいたく感心したことを書きましたが、福島県立美術館ブログもとても好感のもてる内容です。
どうぞ、こちらもご愛読ください。
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●本日のウォーホル語録
「人はいつも、時がものごとを変えてくれるよ、と言うけれども、実際は自分で変えなきゃならないのだ。
―アンディ・ウォーホル」
ときの忘れものでは4月19日~5月6日の会期で「わが友ウォーホル」展を開催しますが、それに向けて、1988年に全国を巡回した『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』図録から“ウォーホル語録”をご紹介して行きます。

1988年
30.0x30.0cm
56ページ
図版:114点収録
価格:3,150円(税込)※送料別途250円
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