<ギャラリーときの忘れものでの瀧口修造展をみる。今回はデカルコマニーの展示。なかにまるでモノタイプのような質感の作品があり、それがもっとも気になった。デカルコマニーらしい作品は瀧口らしさがあるが、このモノタイプはアンフォルメルで、次元が違っている。もう造形的な意図を超えているのだ。素晴らしいなあ。>
(中村惠一さんのfacebookより)

<「瀧口修造展 II」@ ときの忘れもの。当然、悪くは無い。だけど第Ⅰ期の水彩作品の方が断然好きだなあ~>
(YASUSHI ISHIBASHI ‏@BLINDEDBYSPEED さんのtwitterより)

<瀧口の詩や造形は、一見すると現実から隔絶されたところにあるようにおもえます。現在、ギャラリー「ときの忘れもの」で瀧口のデカルコマニーが展示されていますが、どこか鉱物のような硬質な物質感があり、抽象的にみえながらも現実の物質として絵画がそこにあります。>
(山腰亮介さんのtwitterより)

1月の「瀧口修造展 Ⅰ」に続く「瀧口修造展Ⅱ」は明日が最終日です。
瀧口先生が亡くなられてから35年、当初私たちは年配の方々の来廊が多いのではと予想していたのですが、嬉しい誤算で、むしろ若い方の方が多いくらいです。
出不精で業界の付き合いも少ない亭主ですが、今回は同業の画廊の皆さんが何人もいらしてくださり、瀧口修造という存在の大きさをあらためて感じています。
関西の画商さんから「うちでもやりたい」というありがたい申し出もいただきました。これについては決まりましたらご案内させていただきます。関西の皆さん、お楽しみに。
海外からの問合せや注文もいつになく多く、おかげさまでいくつかの作品が海を渡ることになりました。大枚はたいて英文併記のカタログをつくった甲斐があるというものです。
デカルコマニーがこれほどまとまって展示販売されることはここしばらくなかったと思います。皆さん、この機会をお見逃しなく。明日は昼12時から夜7時まで開廊していますので、ぜひお出かけください。

■ときの忘れものは2014年3月12日[水]―3月29日[土]「瀧口修造展 II」開催しています(※会期中無休)。
201403
今回は「瀧口修造展 Ⅰ」では展示しなかったデカルコマニー30点をご覧いただきます。

●出品作品を順次ご紹介します。
takiguchi2014_II_17瀧口修造
《Ⅱ-16》
デカルコマニー、紙
※『瀧口修造の造形的実験』(2001年)No.198と対
Image size: 14.2x7.3cm
Sheet size: 19.3x13.1cm

takiguchi2014_II_27瀧口修造
《Ⅱ-17》
デカルコマニー、紙
※『瀧口修造の造形的実験』(2001年)No.197と対
Image size: 12.3x9.0cm
Sheet size: 19.4x13.1cm

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
このブログでは関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介します。土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。

カタログのご案内
表紙『瀧口修造展 I』図録
2013年
ときの忘れもの 発行
図版:44点
英文併記
21.5x15.2cm
ハードカバー
76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」「手が先き、先きが手」
価格:2,100円(税込)
※送料別途250円(お申し込みはコチラへ)
------------------------------------------
本日のウォーホル語録

<インタビュアーは、ぼくにただ、何と答えてほしいか言ってくれれば良い。その通り答えるから。
―アンディ・ウォーホル>


ときの忘れものでは4月19日~5月6日の会期で「わが友ウォーホル」展を開催しますが、それに向けて、1988年に全国を巡回した『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』図録から“ウォーホル語録”をご紹介して行きます。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから