スタッフSの「ART OSAKA 2014」レポートその1

ART OSAKA 2014、現地より第一信をお送りします。
週の始めは日々更新される台風8号の情報に不安を煽られ、設営前夜には運営事務局からわざわざ雨天決行のメールが届き戦々恐々でしたが、いざ当日になると東京、大阪共に天候は蒸し暑いものの至って穏やか、新幹線なども特に遅延なく大阪入り。これはこれで大変結構なことなのですが、「もう少し何かあってくれればブログでネタにするのに…」などと思う辺り、本末転倒も甚だしいスタッフSこと新澤です。
今回から(限定的にですが)アートフェアに復帰した大番頭の尾立さんとも会場であるホテルグランヴィアで無事合流。ホテルのフロントで他の出展画廊の方々と受付開始まで雑談を交わし、15:00にチェックインが開始されると同時に鍵を受け取り26Fへ。明らかに自分たちの画廊の荷物だと分かる荷物を横目に、まずは部屋の確認…した所、なんとそこには既に今回自作品の設営のお手伝いをしていただく葉栗剛さんが! どうも画廊の作業スタッフと思われたらしく、26Fまで上がってきたらアッサリ受付を通過できたそうで…いえ、押し問答があるより遥かに良いのですが、なんかこう釈然としない…まぁとにかく、配送業者に手伝っていただき葉栗さんの大型作品〈男気〉シリーズの二体を受付から部屋の前まで運んでいただき、いざ作業開始です。
部屋の前に長々と横たわる葉栗剛の〈男気〉シリーズ二体。ドアをくぐれるかヒヤヒヤしましたが、ギリギリなんとかなりました。
まずは〈男気〉シリーズの台座から組み立て。ときの忘れもので使った台座ではさすがに天井につかえてしまうので、今回は台座の足を短くしたものを葉栗さんにご用意いただきました。
葉栗さんが台座を組み立てている間に、尾立さんと自分はもう一つの部屋の展示作業。今回はボブ・ウィロビーの個展を開催します。
台座が組み上がったら本体を二人掛かりで設置。中が空洞とはいえ、50~60kgの胴体を持ち上げるのはやはり一苦労です。
胴体の設置が終わったら首を乗せて完成。ときの忘れものの個展では面を着けた状態での展示でしたが、今回は素顔をご覧になれます。
逆光気味になるのでどうかと最初は思いましたが、実際に見てみるとこの方が迫力があります。
幸いな事にアクシデントなどは特になく、六時頃には無事完了…とまでは行きませんが、9割は作業が完了。そろそろ晩御飯でも…という所で見覚えのある声と顔が。去年のART OSAKA 2013ではウチで作品を出展した野口琢郎さん、今年はNii Fine Artsさんよりの出展です。尾立さんが明日の夕方には帰京すると聞いて、晩御飯をご一緒することに。大阪駅隣のグランフロント大阪の上階にある串揚げのお店で楽しい一時を過ごしました。
木彫作家の葉栗剛さん(左)と箔画家の野口琢郎さん。
本日はお疲れさまでした!
大阪名物串揚げ。
色々変わったメニューもあり、味も良く皆さんお酒が進んでいました。
明けて翌日、午前中に残りの展示を片付け、完成したときの忘れものの展示ルームは以下の通りです:
入り口。
通りすがりに部屋の中を見ると、そこには自分を睨む全身刺青の褌男が! 掴みは上々ではないでしょうか。
今回の展示のメインである、葉栗剛の<男気>《祭りより…》(般若)と<男気>《祭りより…》(ひょっとこ)
永井桃子の新作油彩作品《生まれる》と《想う―若冲より》、百瀬寿の"NE. Gold to Gold by M and C"と"NE. Platinum to Tin"
五味彬のヴィンテージコンタクトプリント
宮脇愛子立体《作品(No.51)》と《作品(No.52)》
宮脇愛子2013年の新作"Work" (18)、"Work" (3)と"Work" (5)
ジョン・ケージ "Fontana Mix (Light Grey)"
ナム・ジュン・パイク《マクルーハンの肖像》
以下は小部屋で開催しているボブ・ウィロビー個展の展示風景です。
オードリー・ヘップバーン五点。サイズが違う一点はエステートプリントですが、他のプリントは全て作家によるオリジナルプリントです。
奥から"Hepburn, Audrey, 1953 .(A120/注・リンク先のデータはオリジナルプリントのものです)"、上段"Hepburn, Audrey, 1953.(A226)"、下段"Hepburn, Audrey, 1963.(A160)"、"Hepburn, Audrey, 1962.(A119)"、"Hepburn, Audrey, 1962 .(A086)"
"Seberg, Jean, 1957.(A284)"と"Dean, James, 1955.(A110)"
"Monroe, Marilyn, 1960 .(A013)"と"Taylor, Elizabeth, 1956 .(A108)"
"McNeely, Big Jay (concert), 1951 .(W258)"と"Armstrong, Louis, 1956.(W264)"
現在プレビューが始まった時点でこの記事を書いていますが、天気は快晴。あれだけ騒いだ割には台風の「た」の字も見えません。絶好の外出日和、大阪近隣の方々は是非ともお出掛け下さい。
(しんざわ ゆう)

ART OSAKA 2014、現地より第一信をお送りします。
週の始めは日々更新される台風8号の情報に不安を煽られ、設営前夜には運営事務局からわざわざ雨天決行のメールが届き戦々恐々でしたが、いざ当日になると東京、大阪共に天候は蒸し暑いものの至って穏やか、新幹線なども特に遅延なく大阪入り。これはこれで大変結構なことなのですが、「もう少し何かあってくれればブログでネタにするのに…」などと思う辺り、本末転倒も甚だしいスタッフSこと新澤です。
今回から(限定的にですが)アートフェアに復帰した大番頭の尾立さんとも会場であるホテルグランヴィアで無事合流。ホテルのフロントで他の出展画廊の方々と受付開始まで雑談を交わし、15:00にチェックインが開始されると同時に鍵を受け取り26Fへ。明らかに自分たちの画廊の荷物だと分かる荷物を横目に、まずは部屋の確認…した所、なんとそこには既に今回自作品の設営のお手伝いをしていただく葉栗剛さんが! どうも画廊の作業スタッフと思われたらしく、26Fまで上がってきたらアッサリ受付を通過できたそうで…いえ、押し問答があるより遥かに良いのですが、なんかこう釈然としない…まぁとにかく、配送業者に手伝っていただき葉栗さんの大型作品〈男気〉シリーズの二体を受付から部屋の前まで運んでいただき、いざ作業開始です。






幸いな事にアクシデントなどは特になく、六時頃には無事完了…とまでは行きませんが、9割は作業が完了。そろそろ晩御飯でも…という所で見覚えのある声と顔が。去年のART OSAKA 2013ではウチで作品を出展した野口琢郎さん、今年はNii Fine Artsさんよりの出展です。尾立さんが明日の夕方には帰京すると聞いて、晩御飯をご一緒することに。大阪駅隣のグランフロント大阪の上階にある串揚げのお店で楽しい一時を過ごしました。

本日はお疲れさまでした!

色々変わったメニューもあり、味も良く皆さんお酒が進んでいました。
明けて翌日、午前中に残りの展示を片付け、完成したときの忘れものの展示ルームは以下の通りです:

通りすがりに部屋の中を見ると、そこには自分を睨む全身刺青の褌男が! 掴みは上々ではないでしょうか。







以下は小部屋で開催しているボブ・ウィロビー個展の展示風景です。

奥から"Hepburn, Audrey, 1953 .(A120/注・リンク先のデータはオリジナルプリントのものです)"、上段"Hepburn, Audrey, 1953.(A226)"、下段"Hepburn, Audrey, 1963.(A160)"、"Hepburn, Audrey, 1962.(A119)"、"Hepburn, Audrey, 1962 .(A086)"



現在プレビューが始まった時点でこの記事を書いていますが、天気は快晴。あれだけ騒いだ割には台風の「た」の字も見えません。絶好の外出日和、大阪近隣の方々は是非ともお出掛け下さい。
(しんざわ ゆう)
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