スタッフSの「ART NAGOYA」レポート

炎天下のうだるような暑さ、しかし去年よりは少し涼しいかな? と思えないこともなきしにあらずな気がしないでもない名古屋より、スタッフSこと新澤のアートフェアレポートをお送りします。
普段のレポートは設営で一回目、展示風景とオープニング関連に二回目、作品紹介の三回目に分けてご提供しておりますが、今回は一般公開日中常駐スタッフが自分一人という事態になっており、身動きができないのでレポートは今回の一回のみ、加えて作品紹介もございません。万が一楽しみにして下さる方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんが9月末のKIAF 2014までお待ち下さい。
さて、話をART NAGOYAに戻しますと、機材などは先月のART OSAKA用に準備したものをそのまま流用、そこに作品を加えて特にトラブルもなく準備完了し、フェア一週間前に名古屋へと発送。
設営日当日にはこれまた特にトラブルなく新幹線で名古屋へと向かい、宿泊するホテルで尾立さんと合流。フェア会場のウェスティンナゴヤキャッスルまでは1キロもないので、タクシーを使うのも勿体ないと徒歩で向かったのですが、やはりこの時期は暑いですねー。高々10分ほどの歩きで汗だくになった後、辿り着いたホテルの冷房は正に極楽浄土のようでした。
フェア参加も三回目となれば慣れたもの、会場である9階まで上がり、事務局のスタッフに挨拶をした後は、裏口に配送されていた荷物を去年と同じ921号室に台車で運び込み、尾立さんの指示で大まかなレイアウトを決定していざ設営開始……という所で地元名古屋の木彫作家、葉栗剛さんも合流。ART OSAKAでは〈祭りより…〉シリーズの2体で来場者に多いに注目されましたが、今回は小型の作品を3つ展示しており、それらを設置するための展示台をご持参していただきました。ちなみに今回のART NAGOYA、設営開始時間が17:00とやけに遅く、ART OSAKAと作業時間はそう変わらなかったものの、粗方終わって時間を確認してみると既に21:00。残りの作業はキャプションの貼付けくらいということで、初日の作業は切り上げて、皆さんと一緒に栄地区の「世界の山ちゃん」にて手羽先&名古屋的(?)B級グルメパーティで一日を終えました。
以下が今回の展示風景です。
入り口からまず目に入るのはボブ・ウィロビーの《車に乗り込むオードリー・ヘップバーン》のエステートプリント。大きな作品だけあって、人目を良く惹いてくれます。
中に入ると、続くのは同じくウィロビーの《自分の考えに迷うマリリン・モンロー》。あまり見ない表情なせいか、来場者の結構な割合が「あれ? これマリリン・モンロー?」と確証を持てない様子。
部屋の中に入り右を向くと、野田英夫の《作品2》、《風景》、《東京植物写生》、《作品4》に《作品11》、昨年末の個展でお目見えした宮脇愛子の新作、《Work 2013-03》、《Work 2013-05》、《Work 2013-06》、《Work 2013-18》がズラリ。
そのまま左を見て行くと、再びボブ・ウィロビーによるハリウッドスター達のポートレート写真に。左上から右下に《ロスのホテルでのヘップバーン》、《ヘップバーンとキューカー。「マイ・フェア・レディ」のセットにて》、《台本を確認するジェームス・ディーン。「理由なき反抗」セットにて》、《「悲しみよこんにちは」撮影中、ベッドで新聞を読むジーン・セバーグ》。ランプの後ろ隠れているのは《ルイ・アームストロング。MGMの階段にて》。
逆光が激しくて外が全く見えませんが、名古屋城とその周りに広がる森を背景に仁王立ちする葉栗剛の〈男気〉(ひょっとこ)(右)、〈男気〉(天狗)(中央)、《龍虎次郎》(左)の三点。背景にこれ以上なくマッチしていると、来場者の皆様にもご好評でした。中には「写真撮らせてもらっていいですか? 背景の名古屋城の」などと言うお茶目な方も。
壁面右側:今年既に二回の個展を開催した瀧口修造の水彩《I-34》と、11月の三回目の個展での出品されるデカルコマニー6点。
壁面左側:本業の建築だけに留まらず、執筆活動に版画制作と精力的に活動中の光嶋裕介の"Urban Landscape Fantasia #1" (1)と"Urban Landscape Fantasia #1" (3)。
ベッドの土台二つとマットレス一枚で高さを調節した展示台には、五味彬による村上麗奈撮影時のコンタクトプリントとカタログ各種。
プレビューでは五味彬のコンタクトプリントが二枚売約となり、これは幸先がいいかもと思った所で初日は終了。帰京する尾立さんを見送り、自分と葉栗さんはレセプションへ。
大勢のギャラリー関係者でごった返す中、名古屋ボストン美術館館長の馬場駿吉さんの挨拶で始まったレセプションですが、お昼を食べていなかった自分は周囲との挨拶もそこそこに、見る間になくなっていく料理の確保にてんやわんや。立食パーティの献立に相応しいかはともかく、今年もカレーは大変美味しゅうございました。



開けて一般公開初日。昨年はあいちトリエンナーレの開会と時期が被ってしまいましたが、今年は同時開催のイベントもないし、来場者も多めにくるかなと思っていたのですが、午後からは台風の影響か、生憎の雨模様。客足が途絶えることはありませんでしたが、来場者数はあまり芳しくなかったようです。

ちなみに午後の早い時間にTVの取材が来ていたのですが、撮影中に時間切れになってしまったそうで、一番奥の部屋に入っているときの忘れものまでは来ませんでした。撮影されるかも、という時は下手踏んだらどうしようと不安ばかり募ったものの、いざ撮影はなしとなると途端に残念な気持ちで一杯になる辺り、自分はつくづく調子の良い性格してるなぁと思う事しきりでございます。
この記事は2日土曜日の夜に書いているのですが、フェア最終日の天気予報、朝から雷雨マークがチラついており、中々に不安を煽ってくれています。雨男疑惑が未だ付きまとう自分のお祈りにどれほど効果があるかは疑わしいですが、どうか明日は晴れ……過ぎると暑くなりすぎて来場者が減りそうなので、程々に曇りますように!
(しんざわゆう)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは「ART NAGOYA 2014」に出展しています。

プレビュー:8月1日[金]13:00-19:30(プレス・招待客のみ)
一般公開:8月2日[土]11:00-19:00、8月3日[日]11:00-18:00
会場:ウェスティンナゴヤキャッスル 9Fフロア
〒451-8551 名古屋市西区樋の口町3-19
ときの忘れもの展示室:921号室
入場料:1,000円
ART NAGOYA公式サイト:http://www.artnagoya.jp/index.html
「ART NAGOYA」は、地元名古屋や国内外の26ギャラリーが集まり、エグゼクティブフロアの客室をアートブースとするフェアです。
日頃お目にかかれない中部地方在住のお客様に、ときの忘れもの取り扱い作品をご覧いただくとてもいい機会となっております。
出品作家:瀧口修造、野田英夫、葉栗剛、ボブ・ウィロビー、光嶋裕介、宮脇愛子
※展示はしませんが、瑛九、オノサト・トシノブ、草間彌生、植田正治、細江英公の作品を持って行きますので、どうぞお声をかけてください。
◆夏季休廊のお知らせ
ときの忘れものは8月10日(日)~8月18日(月)まで休廊いたします。

炎天下のうだるような暑さ、しかし去年よりは少し涼しいかな? と思えないこともなきしにあらずな気がしないでもない名古屋より、スタッフSこと新澤のアートフェアレポートをお送りします。
普段のレポートは設営で一回目、展示風景とオープニング関連に二回目、作品紹介の三回目に分けてご提供しておりますが、今回は一般公開日中常駐スタッフが自分一人という事態になっており、身動きができないのでレポートは今回の一回のみ、加えて作品紹介もございません。万が一楽しみにして下さる方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんが9月末のKIAF 2014までお待ち下さい。
さて、話をART NAGOYAに戻しますと、機材などは先月のART OSAKA用に準備したものをそのまま流用、そこに作品を加えて特にトラブルもなく準備完了し、フェア一週間前に名古屋へと発送。
設営日当日にはこれまた特にトラブルなく新幹線で名古屋へと向かい、宿泊するホテルで尾立さんと合流。フェア会場のウェスティンナゴヤキャッスルまでは1キロもないので、タクシーを使うのも勿体ないと徒歩で向かったのですが、やはりこの時期は暑いですねー。高々10分ほどの歩きで汗だくになった後、辿り着いたホテルの冷房は正に極楽浄土のようでした。
フェア参加も三回目となれば慣れたもの、会場である9階まで上がり、事務局のスタッフに挨拶をした後は、裏口に配送されていた荷物を去年と同じ921号室に台車で運び込み、尾立さんの指示で大まかなレイアウトを決定していざ設営開始……という所で地元名古屋の木彫作家、葉栗剛さんも合流。ART OSAKAでは〈祭りより…〉シリーズの2体で来場者に多いに注目されましたが、今回は小型の作品を3つ展示しており、それらを設置するための展示台をご持参していただきました。ちなみに今回のART NAGOYA、設営開始時間が17:00とやけに遅く、ART OSAKAと作業時間はそう変わらなかったものの、粗方終わって時間を確認してみると既に21:00。残りの作業はキャプションの貼付けくらいということで、初日の作業は切り上げて、皆さんと一緒に栄地区の「世界の山ちゃん」にて手羽先&名古屋的(?)B級グルメパーティで一日を終えました。
以下が今回の展示風景です。






壁面左側:本業の建築だけに留まらず、執筆活動に版画制作と精力的に活動中の光嶋裕介の"Urban Landscape Fantasia #1" (1)と"Urban Landscape Fantasia #1" (3)。
ベッドの土台二つとマットレス一枚で高さを調節した展示台には、五味彬による村上麗奈撮影時のコンタクトプリントとカタログ各種。
プレビューでは五味彬のコンタクトプリントが二枚売約となり、これは幸先がいいかもと思った所で初日は終了。帰京する尾立さんを見送り、自分と葉栗さんはレセプションへ。
大勢のギャラリー関係者でごった返す中、名古屋ボストン美術館館長の馬場駿吉さんの挨拶で始まったレセプションですが、お昼を食べていなかった自分は周囲との挨拶もそこそこに、見る間になくなっていく料理の確保にてんやわんや。立食パーティの献立に相応しいかはともかく、今年もカレーは大変美味しゅうございました。



開けて一般公開初日。昨年はあいちトリエンナーレの開会と時期が被ってしまいましたが、今年は同時開催のイベントもないし、来場者も多めにくるかなと思っていたのですが、午後からは台風の影響か、生憎の雨模様。客足が途絶えることはありませんでしたが、来場者数はあまり芳しくなかったようです。

ちなみに午後の早い時間にTVの取材が来ていたのですが、撮影中に時間切れになってしまったそうで、一番奥の部屋に入っているときの忘れものまでは来ませんでした。撮影されるかも、という時は下手踏んだらどうしようと不安ばかり募ったものの、いざ撮影はなしとなると途端に残念な気持ちで一杯になる辺り、自分はつくづく調子の良い性格してるなぁと思う事しきりでございます。
この記事は2日土曜日の夜に書いているのですが、フェア最終日の天気予報、朝から雷雨マークがチラついており、中々に不安を煽ってくれています。雨男疑惑が未だ付きまとう自分のお祈りにどれほど効果があるかは疑わしいですが、どうか明日は晴れ……過ぎると暑くなりすぎて来場者が減りそうなので、程々に曇りますように!
(しんざわゆう)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは「ART NAGOYA 2014」に出展しています。

プレビュー:8月1日[金]13:00-19:30(プレス・招待客のみ)
一般公開:8月2日[土]11:00-19:00、8月3日[日]11:00-18:00
会場:ウェスティンナゴヤキャッスル 9Fフロア
〒451-8551 名古屋市西区樋の口町3-19
ときの忘れもの展示室:921号室
入場料:1,000円
ART NAGOYA公式サイト:http://www.artnagoya.jp/index.html
「ART NAGOYA」は、地元名古屋や国内外の26ギャラリーが集まり、エグゼクティブフロアの客室をアートブースとするフェアです。
日頃お目にかかれない中部地方在住のお客様に、ときの忘れもの取り扱い作品をご覧いただくとてもいい機会となっております。
出品作家:瀧口修造、野田英夫、葉栗剛、ボブ・ウィロビー、光嶋裕介、宮脇愛子
※展示はしませんが、瑛九、オノサト・トシノブ、草間彌生、植田正治、細江英公の作品を持って行きますので、どうぞお声をかけてください。
◆夏季休廊のお知らせ
ときの忘れものは8月10日(日)~8月18日(月)まで休廊いたします。
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