ときの忘れものさんで瀧口修造とデュシャン。ずっと眺めてたい宝箱。瀧口さんの字も好き。タイミングで美味しいワインをご相伴させて頂いてしまいました…。ありがとうございました。
(しルリのさんのTwitterより)
画商にとっていい展覧会とは、先ず「いい作品」が準備できること。つまり「仕入れ」です。
それを使って「満足できる展示」ができれば半分は成功したといってよい。箱に見合ったディレクションです。
そうやって開いた展覧会をたくさんの人に見ていただき、たくさん売れれば言うことはない。

一昨日終了した「瀧口修造展 III 瀧口修造とマルセル・デュシャン」には、山口、京都、大阪、愛知、富山、島根、新潟、イギリスなどから初めてのお客様が多数いらっしゃり大盛況でした。デュシャンのコレクターとして知る人ぞ知る笠原正明さんが二度も作品と資料を抱えてこられたのには感激しました。
想定外だったのは、デュシャン目当てで来られた若い女性が多かったことです。中にはデュシャンのお墓までお参りしたという人もいて驚きました。若い男性はいったいどこに行ったんだなんて野暮ですかね。
大枚はたいて作品をお買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
最終日の夕刻皆さんにお出しした赤ワインは8月に急逝された宮脇愛子先生からのいただきものです。
瀧口、デュシャンの作品とともに、奈良原一高先生、岡崎和郎先生の作品を展示できたことも嬉しいことでした。
今年の企画のメインとして取り組んだ瀧口修造ですが、土渕信彦さん、大谷省吾さん、工藤香澄さん、横山正さんら優れた研究者たちに助けていただき、カタログも「Ⅰ」「Ⅱ」を刊行することができました。
『瀧口修造展 I』
2014年
ときの忘れもの 発行
21.5x15.2cm 76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」(『藝術新潮』 新潮社 1961年 5月)
瀧口修造「手が先き、先きが手」(『季刊トランソニック』第2号 全音楽譜出版社 1974年4月)
ハードカバー 英文併記
翻訳:ポリー・バートン
図版:水彩、ドローイング、ロトデッサンなど44点
価格:2,160円(税込) ※送料別途250円
『瀧口修造展 II』
2014年
ときの忘れもの 発行
21.5x15.2cm 67ページ
ハードカバー 英文併記
執筆:大谷省吾「瀧口修造のデカルコマニーをめぐって」
再録:瀧口修造「百の眼の物語」(『美術手帖』216号、1963年2月、美術出版社)
翻訳:ポリー・バートン
図版:デカルコマニー47点
価格:2,160円(税込) ※送料別途250円

左から、『小宇宙 鏡の淵のアリス』(序文・瀧口修造)や『ねずみくんのチョッキ』などの絵本で知られる中江嘉男さんと上野紀子さん、上野さんの油彩写真が貼られた「扉に鳥影」をはさんで土渕信彦さん

2010年の「手のなかの空 奈良原一高 1954-2004」展を企画された島根県立美術館の蔦谷典子さん

笠原さんが持参してくれた安齊重男さん撮影の「瀧口修造と東野芳明」(1978年1月自由が丘画廊「マルセル・デュシャン小展示」にて)

右は土渕さん。
左は実に30数年ぶりに再会した柳正彦さん、クリストの助手として大活躍されたことは周知のことですが、亭主の出会った顧客数千人の中で柳さんが最年少、現代版画センターに来たときはまだ中学生でした。学生時代はずっと私どもでアルバイトをしていました。
私たちは40年前に美術界に入って以来、ずっと瑛九に取り組んできました。長年扱ったおかげで日本経済新聞社から『瑛九作品集』を刊行することもできました。
その延長線上で、松本竣介、そして瀧口修造を扱うこととなり、今年は私たちにとって新たな出発点となりました。今後も一年に一回ほど瀧口修造をめぐる企画をたてて、造形作家としての瀧口修造、及び瀧口の主導した美術運動にも画商として取り組んで行きたいと考えています。文字通り「画」を商う私たちはそれを買ってくれるお客様あっての商売です。今後とも一層のご贔屓をお願いいたします。
昨日は数週間ぶりに亭主は休みをとり、ぐっすり眠りましたが、スタッフたちは展覧会撤収作業を終えるやいなや慌しくシンガポールに出発です。
葉栗剛、秋葉シスイ、野口琢郎の大作をひっさげてアートフェアに挑戦です。
というわけで、亭主と社長は留守番ですが、お問い合わせへの返信などもたもたすることになり、ご迷惑をおかけしますが、どうぞお許しください。
●「SINGAPORE ART FAIR」に出展します。

会期:2014年11月27日[木]―30日[日]
プレビュー:11月27日[木]
一般公開 :11月28日[金]―30日[日]
会場:Suntec Singapore Convention & Exhibition Center(シンガポール)
ときの忘れものブースナンバー:A12
公式サイト:http://www.singapore-art-fair.com/
出品作家:堀尾貞治、草間彌生、安藤忠雄、瀧口修造、野口琢郎、葉栗剛、秋葉シスイ
(しルリのさんのTwitterより)
画商にとっていい展覧会とは、先ず「いい作品」が準備できること。つまり「仕入れ」です。
それを使って「満足できる展示」ができれば半分は成功したといってよい。箱に見合ったディレクションです。
そうやって開いた展覧会をたくさんの人に見ていただき、たくさん売れれば言うことはない。

一昨日終了した「瀧口修造展 III 瀧口修造とマルセル・デュシャン」には、山口、京都、大阪、愛知、富山、島根、新潟、イギリスなどから初めてのお客様が多数いらっしゃり大盛況でした。デュシャンのコレクターとして知る人ぞ知る笠原正明さんが二度も作品と資料を抱えてこられたのには感激しました。
想定外だったのは、デュシャン目当てで来られた若い女性が多かったことです。中にはデュシャンのお墓までお参りしたという人もいて驚きました。若い男性はいったいどこに行ったんだなんて野暮ですかね。
大枚はたいて作品をお買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
最終日の夕刻皆さんにお出しした赤ワインは8月に急逝された宮脇愛子先生からのいただきものです。
瀧口、デュシャンの作品とともに、奈良原一高先生、岡崎和郎先生の作品を展示できたことも嬉しいことでした。
今年の企画のメインとして取り組んだ瀧口修造ですが、土渕信彦さん、大谷省吾さん、工藤香澄さん、横山正さんら優れた研究者たちに助けていただき、カタログも「Ⅰ」「Ⅱ」を刊行することができました。

2014年
ときの忘れもの 発行
21.5x15.2cm 76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」(『藝術新潮』 新潮社 1961年 5月)
瀧口修造「手が先き、先きが手」(『季刊トランソニック』第2号 全音楽譜出版社 1974年4月)
ハードカバー 英文併記
翻訳:ポリー・バートン
図版:水彩、ドローイング、ロトデッサンなど44点
価格:2,160円(税込) ※送料別途250円

2014年
ときの忘れもの 発行
21.5x15.2cm 67ページ
ハードカバー 英文併記
執筆:大谷省吾「瀧口修造のデカルコマニーをめぐって」
再録:瀧口修造「百の眼の物語」(『美術手帖』216号、1963年2月、美術出版社)
翻訳:ポリー・バートン
図版:デカルコマニー47点
価格:2,160円(税込) ※送料別途250円

左から、『小宇宙 鏡の淵のアリス』(序文・瀧口修造)や『ねずみくんのチョッキ』などの絵本で知られる中江嘉男さんと上野紀子さん、上野さんの油彩写真が貼られた「扉に鳥影」をはさんで土渕信彦さん

2010年の「手のなかの空 奈良原一高 1954-2004」展を企画された島根県立美術館の蔦谷典子さん

笠原さんが持参してくれた安齊重男さん撮影の「瀧口修造と東野芳明」(1978年1月自由が丘画廊「マルセル・デュシャン小展示」にて)

右は土渕さん。
左は実に30数年ぶりに再会した柳正彦さん、クリストの助手として大活躍されたことは周知のことですが、亭主の出会った顧客数千人の中で柳さんが最年少、現代版画センターに来たときはまだ中学生でした。学生時代はずっと私どもでアルバイトをしていました。
私たちは40年前に美術界に入って以来、ずっと瑛九に取り組んできました。長年扱ったおかげで日本経済新聞社から『瑛九作品集』を刊行することもできました。
その延長線上で、松本竣介、そして瀧口修造を扱うこととなり、今年は私たちにとって新たな出発点となりました。今後も一年に一回ほど瀧口修造をめぐる企画をたてて、造形作家としての瀧口修造、及び瀧口の主導した美術運動にも画商として取り組んで行きたいと考えています。文字通り「画」を商う私たちはそれを買ってくれるお客様あっての商売です。今後とも一層のご贔屓をお願いいたします。
昨日は数週間ぶりに亭主は休みをとり、ぐっすり眠りましたが、スタッフたちは展覧会撤収作業を終えるやいなや慌しくシンガポールに出発です。
葉栗剛、秋葉シスイ、野口琢郎の大作をひっさげてアートフェアに挑戦です。
というわけで、亭主と社長は留守番ですが、お問い合わせへの返信などもたもたすることになり、ご迷惑をおかけしますが、どうぞお許しください。
●「SINGAPORE ART FAIR」に出展します。

会期:2014年11月27日[木]―30日[日]
プレビュー:11月27日[木]
一般公開 :11月28日[金]―30日[日]
会場:Suntec Singapore Convention & Exhibition Center(シンガポール)
ときの忘れものブースナンバー:A12
公式サイト:http://www.singapore-art-fair.com/
出品作家:堀尾貞治、草間彌生、安藤忠雄、瀧口修造、野口琢郎、葉栗剛、秋葉シスイ
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