東京都北区にある旧古河庭園内大谷美術館で、石山修武先生の新作銅版画展が開催されます。

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東京から重い銅版と鉄筆をバッグにつめて小さな旅に出た。上海、そしてインドを巡回する旅である。
今年の始まりに東京で2ヶ所、上海、杭州でも何ヶ所か、そして出来ればインドでも銅板画展を開催しようと考えている。東京で四苦八苦して進めていた作品づくりも、上海で新しい考えが生まれ、インドで実がなり、少しばかりの花が咲こうとしている。
掘りすすめている内容も、東京、上海、インドが歴然として混在してきつつある。旅先で銅板を彫ってみようの、危なく無謀な考えも実行してみれば、驚くことなかれ我ながら自由な境地を拓いているやも知れぬのだ。
作品の中に彫り込んだ人物や動物そして風景さえも随分生き生きとした姿で動き始めている。これはめっけものかも知れぬ。
人物や、生き物が皆自由にうごめいてくれれば、わたくしは、その動き、霊気のようなものをただただ彫れば良い。

2015年2月 石山修武

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石山修武銅版画展 窓の内、窓の外
会期:2015年2月25日[水]~2015年3月1日[日]
時間:10:00~16:00(最終日15:30まで)
会場:旧古河庭園内 大谷美術館
    東京都北区西ヶ原1-27-39
    Tel. 03-3910-8440
主催:スタジオ GAYA
協力:公益財団法人大谷美術館
    ときの忘れもの

●イベントのご案内
坂田明JAZZライブ 2月28日(土)14:15から
会費:5,000円(コーヒー・ケーキ含む)
事前申込必要
申込連絡先:スタジオGAYA/E-mail. ishiyama.arch@setagaya-mura.net/FAX:03-6319-8958

●入館に際してのご注意
・庭園入園料150円(65歳以上は70円)が必要になります。
・大谷美術館入館の際は、案内状(ご招待)が必要です。
 案内状は石山修武研究室のサイトからダウンロードできます。
・郵送希望の方は、ときの忘れものまでお申し込みください。
 ※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
・展示会場以外の部屋は見学会(800円)でご覧いただけます。
 10:30、13:00、14:30から各回1時間の説明付ツアー。
・2月28日(土)はJAZZライブ開催のため、14:30からの見学会と喫茶一般営業はありません。
・駐車場はございません、電車等をご利用ください。

本展では新作銅版画25点をご覧いただきます。
作品の詳細は近日中にブログにてご案内します。

●旧古河氏庭園
DM3~国指定名勝~
旧古河氏庭園
(指定:平18.1.26)


 古河邸の洋館と西洋庭園は、古河虎之助がジョサイア・コンドルに設計を依頼し、大正6年(1917)に竣工しました。また、書庫は西萬司の設計によるものです。日本庭園は植治こと7代目小川治兵衛の作庭により大正8年(1919)5月に完成しています。
 洋館の両翼は庭園から向かって右の妻側が平滑であるのに対して、左側は2階まで連なるベイ・ウィンドウ形式の張り出しを持ち、完全な対称形でないことから、見る角度によって様々な表情を見せてくれます。
 西洋庭園は、洋館南斜面に3段に構成されたテラス上の整形式庭園と洋館東側に広がる芝庭からなっています。
 日本庭園は、武蔵野台地の斜面から注ぎ落ちる7mの落差を持つ4段の大滝とそこからの流れに渡された橋、築山と枯滝・州浜と雪見灯籠から成る池畔と茶室部分の滝と渓流を主要な構成要素とする廻遊式庭園です。

金沢21世紀美術館で3月15日まで開催されているジャパン・アーキテクツ1945–2010」の招待券が若干あります。ご希望の方はメールにてお申し込みください。

◆福井県立美術館で開催された『福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み―中上光雄・陽子コレクションによる―』の図録はときの忘れものが編集を担当しました。
福井の同展はじめ、勝山、金沢をめぐる「現代美術と磯崎建築~北陸の冬を楽しむツアー」を1月24日~25日に開催し、各地から15名が参加されました。参加された皆さんの体験記をお読みください。
石原輝雄さんの体験記
浜田宏司さんの体験記
酒井実通男さんの体験記

◆福井県勝山の磯崎新設計「中上邸イソザキホール」については亭主の回想「台所なんか要りませんから」をお読みください。