「アートフェア東京2015」に出品します

秋葉シスイ


こんにちは。昨年に続き、ときの忘れものさんから「アートフェア東京2015」に出品する機会を与えていただきました。

自分が絵を描くのはだいたい夜から明け方にかけてです。
その頃は街はしんと静まり返り、他に誰もいないのではないかと思うときがあります。
また、絵はひとりで描くので、どうしても自分と向き合うことになります。
内側で暴れている自分をなだめながら描くこともあれば、一緒に踊っているように心軽やかに描くこともあります。

「次の嵐を用意している」

ここ数年描いた絵につけている題名です。
何の本だった忘れてしまいましたが、日本語訳された本の一文に出てきた言葉でした。
嵐という一見厄介もの扱いされるものに対して普通はあまりこういう言い回しをしないので、この言葉を目にしたとき、面白いな、と思いました。
一見すると負であるものを肯定してしまうかのような響きに心惹かれました。

自分はやはり、両極端のものを併せ持つ曖昧な部分に興味があるようです。
それはときに感情にも当てはまることですが。

今も、暗い、と言われてしまうような風景を描いています。それが悪いとは思っていないものの、そう思われる理由も分かっています。
それでも何年か描いてきて、少しずつ変わってきているようにも思います。

自分が描いているものが何なのか、すこし分かってきたような気がします。
「海や焚き火の炎を眺めて心が落ち着くように、波の音をいつまでも聞いてられるように、自分の絵もそういう存在に近づきたい。」
自分の中に漠然とあった絵を描き続ける原動力を苦手な言葉で表わすとしたら、こういうことなのだろうと思います。

出来上がった絵を他の人に見ていただくのはいつまでたっても緊張しますが、紙やパソコンの画面ではなかなか伝えられないので、実物を見ていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

次の嵐を用意している_12_600秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(12)
2015年
カンバスに油彩
65.5x91.0cm(P30号)
サインあり


次の嵐を用意している_13_600秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(13)
2015年
カンバスに油彩
45.5x53.0cm(F10号)
サインあり


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◆ときの忘れものは「アートフェア東京2015」に出展します。
アートフェア東京DM_600
オープニングプレビュー:3月19日[木]18:00-21:00 
※招待状をお持ちの方のみ
一般公開:3月20日[金]―22日[日]
会場:東京国際フォーラム・ガラス棟地下2階、展示ホール
(東京都千代田区丸の内3-5-1)
ときの忘れものブースナンバー:S15
出品:葉栗剛、秋葉シスイ、野口琢郎、木坂宏次朗、瑛九、松本竣介、瀧口修造