ときの忘れもので開催している「具体の作家たち」展は2013年に続く具体の紹介展ですが、今回は僅か34歳で夭折した文承根(ムン・スングン MOON SEUNG-KEUNの遺作を中心に展示しています。

1947年石川県に生まれた文承根は、1960年代後半からほぼ独学で美術表現を開始し主に関西を中心に活動します。1968年弱冠21歳にして吉原治良に見出され具体展に出品し、翌1969年の第5回国際青年美術家展で受賞しました。それまでは「藤野登」として発表していたのですが、1971年からは「文承根(ムン・スングン)」を名乗ります。
「具体」解散後は独自の表現を求め、京阪神地域を中心に個展を開催し、国内外のグループ展にも積極的に参加し、1970年前後に東京を中心に勃興した「もの派」と、80年代の「関西ニューウェーブ」 との狭間の時代において、油彩・水彩・版画から立体や写真・映像作品まで 幅広いジャンルでの制作を展開しました。
自身の病を見つめた上で、あらゆる技法や素材を試しながら作品を作り続けますが、1982年胆嚢癌により34歳の生涯を閉じました。

没後15年の2007年、京都国立近代美術館と千葉市美術館で2007年に開催された「文承根+八木正 1973-83の仕事」は、1980年代初頭にその才能を惜しまれながら夭折した二人の軌跡をたどる画期的な展覧会でした。
文承根が1970年代半ばから集中して制作された色を何層もぬり重ねた水彩や、街の一瞬の光景を撮影した写真を素材とした版画作品、油彩、立体、写真など幅広い分野において遺した作品は、深い批評性と高い完成度を示しており、いまさらながらその若い死が惜しまれたのでした。
ユーチューブに千葉市美術館の展示の映像があったので、紹介させていただきます。
●美術家 文承根(YouTube)
●今回の「具体の作家たち」より、文承根の作品のご紹介です
文承根
「活字球 版」
ミクストメディア
71.0x53.0cm
サインあり
文承根
「作品」
1979年
カンバスにアクリル
116.5x91.0cm(50号)
サインあり
文承根
「#II」
1980年
カンバスにアクリル
91.0x73.0cm(30号)
サインあり
文承根
「作品」
1981年
カンバスにアクリル
41.0x28.0cm(6号)
サインあり
文承根
「#1」
1978年
水彩、紙
63.0x90.5cm
サインあり
文承根
「#3」
1978年
水彩、紙
63.0x90.5cm
サインあり
文承根
「#4」
c. 1978年
水彩、紙
63.0x90.5cm
サインあり
文承根
「作品」
1980年
水彩、紙
53.0x80.0cm
サインあり
文承根
「作品」
1980年
水彩、紙
26.5x34.5cm
サインあり
文承根
「作品」
1977年
オフセット
53.0x80.0cm
Ed.20
サインあり
文承根
「無題」
1977年
オフセット
12.0x15.3cm
Ed. 8575
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

◆ときの忘れものは2015年3月24日[火]―4月11日[土]「具体の作家たち」展を開催しています(*会期中無休)。

具体美術協会(1954~1972年)に参加した作家たちの中から、34歳で夭逝した文承根(1947-1982)の遺作を中心に、吉原治良(1905-1972)、上前智祐(1920-)、浮田要三(1924-2013)、田中敦子(1932-2005)、松谷武判(1937-)、堀尾貞治(1939-)の作品をご紹介します。

1947年石川県に生まれた文承根は、1960年代後半からほぼ独学で美術表現を開始し主に関西を中心に活動します。1968年弱冠21歳にして吉原治良に見出され具体展に出品し、翌1969年の第5回国際青年美術家展で受賞しました。それまでは「藤野登」として発表していたのですが、1971年からは「文承根(ムン・スングン)」を名乗ります。
「具体」解散後は独自の表現を求め、京阪神地域を中心に個展を開催し、国内外のグループ展にも積極的に参加し、1970年前後に東京を中心に勃興した「もの派」と、80年代の「関西ニューウェーブ」 との狭間の時代において、油彩・水彩・版画から立体や写真・映像作品まで 幅広いジャンルでの制作を展開しました。
自身の病を見つめた上で、あらゆる技法や素材を試しながら作品を作り続けますが、1982年胆嚢癌により34歳の生涯を閉じました。

没後15年の2007年、京都国立近代美術館と千葉市美術館で2007年に開催された「文承根+八木正 1973-83の仕事」は、1980年代初頭にその才能を惜しまれながら夭折した二人の軌跡をたどる画期的な展覧会でした。
文承根が1970年代半ばから集中して制作された色を何層もぬり重ねた水彩や、街の一瞬の光景を撮影した写真を素材とした版画作品、油彩、立体、写真など幅広い分野において遺した作品は、深い批評性と高い完成度を示しており、いまさらながらその若い死が惜しまれたのでした。
ユーチューブに千葉市美術館の展示の映像があったので、紹介させていただきます。
●美術家 文承根(YouTube)
●今回の「具体の作家たち」より、文承根の作品のご紹介です

「活字球 版」
ミクストメディア
71.0x53.0cm
サインあり

「作品」
1979年
カンバスにアクリル
116.5x91.0cm(50号)
サインあり

「#II」
1980年
カンバスにアクリル
91.0x73.0cm(30号)
サインあり

「作品」
1981年
カンバスにアクリル
41.0x28.0cm(6号)
サインあり

「#1」
1978年
水彩、紙
63.0x90.5cm
サインあり

「#3」
1978年
水彩、紙
63.0x90.5cm
サインあり

「#4」
c. 1978年
水彩、紙
63.0x90.5cm
サインあり

「作品」
1980年
水彩、紙
53.0x80.0cm
サインあり

「作品」
1980年
水彩、紙
26.5x34.5cm
サインあり

「作品」
1977年
オフセット
53.0x80.0cm
Ed.20
サインあり

「無題」
1977年
オフセット
12.0x15.3cm
Ed. 8575
サインあり
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

◆ときの忘れものは2015年3月24日[火]―4月11日[土]「具体の作家たち」展を開催しています(*会期中無休)。

具体美術協会(1954~1972年)に参加した作家たちの中から、34歳で夭逝した文承根(1947-1982)の遺作を中心に、吉原治良(1905-1972)、上前智祐(1920-)、浮田要三(1924-2013)、田中敦子(1932-2005)、松谷武判(1937-)、堀尾貞治(1939-)の作品をご紹介します。
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