ソウル発:スタッフSのKIAF/15レポート その1

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読者の皆様こんにちわ。今年も韓国よりKIAFのレポートを書かせていただく事になりました、スタッフSこと新澤です。

昨年同様、羽田朝9時出発の便に間に合うよう今年は早めに就寝するも、これまた去年同様に遠足当日の小学生よろしく午前4時には目を覚ましてしまい、二度寝しようにも寝付けずまんじりと時間を潰す羽目になるという、微妙なスタートで今年も家を出発。何と言いますか、これが定型になって来てしまっているような気がします。

ともあれ国内、国外の移動も最早慣れたもの。電車を居眠りしながら乗り継ぎ、空港到着後は無線Wi-fiをレンタルし、自動チェックインで搭乗券を発券した後はスーツケースを預け、荷物・パスポート検査を通過ししたら番頭の尾立さんと作家兼スタッフの秋葉シスイさんと合流。飛行機に搭乗したら寝不足を補うべく爆睡。しばらくしたら食事が出て来たのでお腹を膨らませたらまた爆睡。グースカ寝ている間に韓国に着陸した飛行機から降り、パスポート審査を通過したらスーツケースを回収して外に出て丁度来たバスに飛び乗って一路会場であるCOEXへ。ちなみにここでも終点まで乗っていていいことは分かっているので爆睡。最早流れ作業的な感じで会場隣のシティエアポートに到着できました。

ちなみにフェア会場のCOEXですが、昨年は改装工事のまっただ中で、どこもかしこも仮設の白壁で塞がれていたのですが、KIAF/14終了と入れ替わりに順次テナントが再オープンしてゆき、現在は以前とは全く赴きが異なる空間となっており、やや戸惑いました。幸い標識は英語も書かれていたのでさして苦労せずにフェア会場であるホールまで辿り着き、会場入り口で今回も新作を携えご一緒して下さる作家の野口琢郎さんと無事合流。

フェア会場内に入ると入り口からブースまで、歩いて歩いて歩いて歩いて…って長い! 一つ前に参加したART SANTA FEがかなりこじんまりしたイベントだったため、一年ぶりのCOEXホールはなおさら広く感じます。おまけに去年のゲスト国は出口近くに纏まって配置されていたのに、今年は二つのホールの至る場所に分散され、中でもときの忘れものは正面入り口からは最も遠い配置。以下は野口さんが撮影した正面入り口から、ときの忘れものブースまでのタイムラプス動画です。

韓国でのアートフェアKIAFは今日が一般公開初日、平日という事もあって混雑するという程ではないです。それで、広い会場の一番奥地にある、ときの忘れものブースまでの距離がわかりやすいように、入口からのタイムラプス動画撮ってみました(^_^;

Posted by 野口 琢郎 on 2015年10月7日

昨年は到着した時点で木箱自体がありませんでしたが、今年は逆に木箱は蓋さえ開けられていない状態でブース前に鎮座していました。ほどなくして配送業者の方から電動ドライバーを借りることができたので、まずは木箱の開梱からスタート。サンタフェと異なり、今回は全て平面作品のみの出品ですので、備品を用意した自分の不手際であれが足りない、これはどうしたというすったもんだはありましたが、設営自体は頼りになる大番頭と有能な二人の作家の手により、以下のようにビフォーアフターされました。

RIMG0001_600こちらが

RIMG0013_600こうなって

RIMG0032_600このように

初日の設営、残るはライトの微調整と、またしても注文数に届かない椅子の手配だったのですが、同じような問い合わせが事務局に殺到しており、結局対応は明日に持ち越しとして、疲れた体を休ませるべく、一昨年以前に泊まっていた会場から一駅移動した先にあるホテルへ向かう事に。荷物を部屋に放り込み、以前から行っていた焼肉屋で夕飯だー!と夜の街に繰り出したのですが、何と目当ての店が影も形もない。確かここだったハズ…とウロウロしていると客引きのオバちゃんに捕まりそうになってしまったので、慌てて繁盛している焼肉屋に入ることに。結果的に量も味も満足できるお店だったので、自分としては結果オーライでした。食後はサラっと野口さんから秋葉さんの誕生日が今日であることが明かされ、お祝いしなければとホテルに戻る手前にあるカフェに入り、お茶とケーキでマッタリ。秋葉さん、改めてお誕生日おめでとうございました。

RIMG0030_600バースデーガールの秋葉シスイさんを真ん中に、作家の野口琢郎さん(左)と大番頭の尾立さん(右)

明けて翌日。プレビューは13時からなのですが、ライトの調整と椅子の手配を確認するために少し早目に会場へ。ブースを確認してみると、4脚注文した筈なのに相変わらず2脚しかない椅子と、昨日は1つしかなかったのに、何故か3つに増えているテーブル。要望受注書はハングル語で書かれていたので自分は読めませんでしたが、どこで椅子とテーブルが入れ替わったんだ…。とにかく引いてはダメだと去年と一昨年で学んだので、すぐさまサービスカウンターで事務局をせっつくと、今年は存外アッサリと対応してもらえました。今後もこうだといいのですが。

今年のときの忘れもののKIAF出展ラインナップは以下の通りです;

右壁面:草間彌生秋葉シスイ
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正面右側:安藤忠雄磯崎新
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正面左側:野口琢郎
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左壁面:ナム・ジュン・パイク内間安瑆元永定正
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展示した以外の作品も準備し、いよいよスタート。
この記事が公開される時点では既にフェアは終了となってしまっていますが、一般公開3日目の金曜日は、韓国ではハングル語が制定された記念日で休日となっているそうで、3連休の初日とあって多くの来場者が期待出来るとの事。
サンタ・フェの悪夢の二の舞にならぬよう、ジャンジャン売れるよう頑張っていきます!

(しんざわ ゆう)

●ときの忘れものは韓国ソウルのアートフェア「KIAF 2015 / ART SEOUL」に出展します
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今年は日本がゲストカントリーで、11ヶ国から180のギャラリーが参加します。
会期:2015年10月7日[水]―10月12日[日]
会場:COEX HALL A / B(韓国、ソウル)
   ときの忘れものブースナンバー:B156
公式サイト:http://www.kiaf.org/
出品作家(予定):野口琢郎、秋葉シスイ、安藤忠雄、磯崎新、草間彌生、内間安瑆、元永定正、ナム・ジュン・パイク
韓国にご旅行される方はぜひお立ち寄りください。