ただいま開催中の瀧口修造展では瀧口が1968年に刊行した『デュシャン語録』特装版を中心に展示しています。
ジャン・ティンゲリーについては『デュシャン語録』に収録された作品のほかに、晩年に制作された大判のリトグラフ「エッフェル塔へのオマージュ」も出品しています。

ジャン・ティンゲリー
「エッフェル塔へのオマージュ」
1989年
リトグラフ
56.0x76.0cm
Ed.150
サインあり
今回の瀧口修造展に出品しているティンゲリーのリトグラフは、亭主が企画に携わった『エッフェル塔 100年のメッセージ【建築・ファッション・絵画】』展(1989年 東京ステーションギャラリー、群馬県立近代美術館他で開催)のために制作を依頼したもので、パリを往来した頃の懐かしい作品です。
このときにエディションを依頼したのはティンゲリーと、エドゥアルド・アロヨ、ヴァレーリオ・アダミ、フェルナンデス・アルマン、セザールの5人でした。
ジャン・ティンゲリー(Jean Tinguely, 1925~1991年)はスイス生まれの造形作家。廃物を利用して機械のように動く彫刻を制作することで知られており、キネティック・アートの代表作家です。
ティンゲリーの名を知らない人でも軽井沢のセゾン美術館にほぼ常設で展示されている、動いて音の出るガラクタ彫刻「地獄の首都No1」(1984年)といえば、思い出す人も多いのではないでしょうか(廃材が組み合わされた作品の中でモーターが回転しながら、組み込まれた楽器やシンバルを不規則に叩く)。
ちょうど瀧口修造のゆかりの深い富山県立近代美術館の常設展示で<ティンゲリ―からの手紙>が展示されています。
会期:2015年9月1日(火)~12月6日(日)
ティンゲリーは彫刻作品の制作のかたわら、親しい友人たちに宛てて趣向を凝らした絵手紙を送っていました。その絵手紙は「レター・ドローイング」と呼ばれ、彫刻とは異なる、ティンゲリ―の重要な創作活動の一つと考えられています。同館は美術評論家の東野芳明が旧蔵したティンゲリー作品を数多く収蔵しており、そこには数多くのレター・ドローイングが含まれています。東野宛てレター・ドローイングを中心に、東野旧蔵のティンゲリー作品を紹介しています。
また、夫人のニキ・ド・サンファル(1971年結婚)の大規模な回顧展が、六本木の国立新美術館で開催中ですので、そちらもどうぞご覧になってください。


「ニキ・ド・サンファル展」
会期:2015年9月18日~12月14日
会場:国立新美術館
天は二物を与えずというけれど、美貌も才能も他に傑出していたニキ。
那須のニキ美術館が閉館したのは残念ですが、夫のジャン・ティンゲリーとともに20世紀を代表する美術家としてこれからもますます評価されるに違いない。
●今日のお勧めはもちろんニキ・ド・サンファルです。

ニキ・ド・サンファル
「Nana Power 52
You Made Me Discover」
1970年
スクリーンプリント
75.8x56.0cm
Ed.115
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆ときの忘れものは2015年10月17日[土]―10月31日[日]「瀧口修造展 IV」を開催しています(*会期中無休)。

ときの忘れものでは昨年から3度にわたり「瀧口修造展」を開催してまいりましたが、本展はその第4回目に当たり、また昨年11月に開催した「瀧口修造とマルセル・デュシャン」展の後半ということにもなります。
瀧口修造の『マルセル・デュシャン語録』と未発表のデカルコマニーを中心に、同語録の製作に協力した作家たち(マルセル・デュシャン、ジャスパー・ジョーンズ、ジャン・ティンゲリー、荒川修作、他)の作品を約25点展示します。
●ときの忘れものでは2014年からシリーズ企画「瀧口修造展」を開催し、関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」としてまとめています。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●出品リストはホームページに掲載しました。
価格リストをご希望の方は、「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してメールにてお申し込みください。
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ジャン・ティンゲリーについては『デュシャン語録』に収録された作品のほかに、晩年に制作された大判のリトグラフ「エッフェル塔へのオマージュ」も出品しています。

ジャン・ティンゲリー
「エッフェル塔へのオマージュ」
1989年
リトグラフ
56.0x76.0cm
Ed.150
サインあり
今回の瀧口修造展に出品しているティンゲリーのリトグラフは、亭主が企画に携わった『エッフェル塔 100年のメッセージ【建築・ファッション・絵画】』展(1989年 東京ステーションギャラリー、群馬県立近代美術館他で開催)のために制作を依頼したもので、パリを往来した頃の懐かしい作品です。
このときにエディションを依頼したのはティンゲリーと、エドゥアルド・アロヨ、ヴァレーリオ・アダミ、フェルナンデス・アルマン、セザールの5人でした。
ジャン・ティンゲリー(Jean Tinguely, 1925~1991年)はスイス生まれの造形作家。廃物を利用して機械のように動く彫刻を制作することで知られており、キネティック・アートの代表作家です。
ティンゲリーの名を知らない人でも軽井沢のセゾン美術館にほぼ常設で展示されている、動いて音の出るガラクタ彫刻「地獄の首都No1」(1984年)といえば、思い出す人も多いのではないでしょうか(廃材が組み合わされた作品の中でモーターが回転しながら、組み込まれた楽器やシンバルを不規則に叩く)。
ちょうど瀧口修造のゆかりの深い富山県立近代美術館の常設展示で<ティンゲリ―からの手紙>が展示されています。
会期:2015年9月1日(火)~12月6日(日)
ティンゲリーは彫刻作品の制作のかたわら、親しい友人たちに宛てて趣向を凝らした絵手紙を送っていました。その絵手紙は「レター・ドローイング」と呼ばれ、彫刻とは異なる、ティンゲリ―の重要な創作活動の一つと考えられています。同館は美術評論家の東野芳明が旧蔵したティンゲリー作品を数多く収蔵しており、そこには数多くのレター・ドローイングが含まれています。東野宛てレター・ドローイングを中心に、東野旧蔵のティンゲリー作品を紹介しています。
また、夫人のニキ・ド・サンファル(1971年結婚)の大規模な回顧展が、六本木の国立新美術館で開催中ですので、そちらもどうぞご覧になってください。


「ニキ・ド・サンファル展」
会期:2015年9月18日~12月14日
会場:国立新美術館
天は二物を与えずというけれど、美貌も才能も他に傑出していたニキ。
那須のニキ美術館が閉館したのは残念ですが、夫のジャン・ティンゲリーとともに20世紀を代表する美術家としてこれからもますます評価されるに違いない。
●今日のお勧めはもちろんニキ・ド・サンファルです。

ニキ・ド・サンファル
「Nana Power 52
You Made Me Discover」
1970年
スクリーンプリント
75.8x56.0cm
Ed.115
サインあり
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◆ときの忘れものは2015年10月17日[土]―10月31日[日]「瀧口修造展 IV」を開催しています(*会期中無休)。

ときの忘れものでは昨年から3度にわたり「瀧口修造展」を開催してまいりましたが、本展はその第4回目に当たり、また昨年11月に開催した「瀧口修造とマルセル・デュシャン」展の後半ということにもなります。
瀧口修造の『マルセル・デュシャン語録』と未発表のデカルコマニーを中心に、同語録の製作に協力した作家たち(マルセル・デュシャン、ジャスパー・ジョーンズ、ジャン・ティンゲリー、荒川修作、他)の作品を約25点展示します。
●ときの忘れものでは2014年からシリーズ企画「瀧口修造展」を開催し、関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」としてまとめています。
土渕信彦のエッセイ「瀧口修造とマルセル・デュシャン」、「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●出品リストはホームページに掲載しました。
価格リストをご希望の方は、「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してメールにてお申し込みください。
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