つい先日終了した「オスカー・ニーマイヤー展」(東京都現代美術館)はじめ、このところ建築展が各地で頻繁に開催されています。
直近のものをざっと拾っただけでも、
●「Fumihiko Maki, Maki and Associates 2015 時・姿・空間 ― 場所の構築を目指して
会期:2015年10月17日(土)~11月29日(日) 
会場:ヒルサイドフォーラム他

●「建築家 フランク・ゲーリー展」
会期:2015年10月16日(金)~2016年2月7日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT

●「ル・コルビュジエ×日本―国立西洋美術館を建てた3人の弟子を中心に」
会期:2015年7月21日(火)~11月8日(日)
会場:国立近現代建築資料館

●「生誕100周年記念建築作品展 増田友也」
会期:2015年10月26日(月)~12月12日(土)
会場:京都工芸繊維大学・美術工芸資料館

●「坂 茂 ― 紙の建築と災害支援」展
会期:2015年11月28日(土)-12月20日(日)
会場:生活工房ワークショップA・B/生活工房ギャラリー

●「KAZUYO SEJIMA STUDY MODELS」展/「GEHRY×FUTAGAWA」展
会期:2015年9月19日(土)~11月3日(火・祝)
会場:GAギャラリー

●「TOTOギャラリー・間30周年記念展 アジアの日常から:変容する世界での可能性を求めて」
会期:2015年10月17日(土)~12月12日(土)
会場:TOTOギャラリー・間

●「3.11以後の建築
会期;2015年11月07日(土)~2016年01月31日(日)
会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー 

●「フランク・ゲーリー/ Frank Gehry パリ – フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展」
会期:2015年10月17日(土)~2016年01月31日(日)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京  

●「第1回 デダロ・ミノッセ建築賞| 日本巡回展
会期:2015年11月27日(金)~12月13日(日)
会場:ASJ YOKOHAMA CELL

●「ル・コルビュジエと動物たち」
会期:2015年10月29日(木) ~2016年2月27日(土)
会場:大成建設ギャルリー・タイセイ

●「光嶋裕介展 2015
会期:2015年11月1日[日]~11月21日[土]
会場:大阪・Nii Fine Arts
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建築好きな方でも全部を見て回るのは難しい。
私たちが磯崎新先生の版画を初めてエディションし展覧会を開いたのは1977年でしたが、当時は建築家の展覧会なんてめったになかった。今の活況は隔世の感があります。
以来、建築家の版画とドローイングを企画の柱として来ましたが、明日から8人の建築家のドローイング展を開催します。

建築家のドローイング展
会期=2015年11月7日[土]―11月21日[土] 12:00-19:00 会期中無休

会場=ときの忘れもの

日本では、建築家=建築を設計する「技術者」と思われていますが、私たちは優れた建築家というのは、人間の住まう空間をデザインする「アーティスト」だと考えています。
その空間に身をおくだけで人間の精神に刺激を与えるような素晴らしい空間を創造する人、実際に建築が実現しなくとも、そのような空間を夢想する人、そんな建築家に私たちは憧れます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを挙げるまでもなく、ルネサンスの時代の天才画家たちは同時に建築家でした。絵画と建築は分かちがたく結びついていました。
古今の優れた建築家のなかには熱心にドローイングや版画を制作したひとたちがいます。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージからル・コルビュジエまでそれら15人の建築家について、現代版画センター時代に機関誌『PRINT COMMUNICATION』1983年3月号(第90号)~1985年1月号(第105号)誌上で八束はじめ先生と彦坂裕先生のお二方に「建築家のドローイング」を15回連載していただきました。
今や建築界の第一線で活躍されていますが、お二人とも当時はまだ30代そこそこの気鋭の建築家でした。今回の展覧会に前後して今月24日から30年前の渾身の力作をブログに再録しますので、どうぞご愛読ください。

本展では安藤忠雄磯崎新石山修武光嶋裕介、フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエアントニン・レーモンドマイケル・グレイヴスの8人の建築家によるドローイングを展示します。
1867年生まれのライトから、1979年生まれの光嶋裕介までの8人を選んだ理由は、彼らのドローイングが美しく、美術作品として評価にたえると思うからですが、さらには(建築好きな方なら直ぐに気付くでしょうが)幸運にも彼らの建築作品を日本でも見ることができるからです(全8人の建築があるのは日本だけ)。
世界中、誰でも知っている巨匠フランク・ロイド・ライトの建築は実は北米と日本にしか存在しません。実在する建築と、紙上の建築の両方を楽しめるのですから、日本は凄いですね。
私たちは8人の建築が建つ現地を訪れ、その素晴らしい空間を堪能してきました。このブログで順次、それらも紹介してまいります、拙い写真ですがお許しください。

フランク・ロイド・ライト
Frank Lloyd WRIGHT
"Gerts Walter, Residence"
1905
紙に水彩、インク
40.0x74.0cm

ル・コルビュジエ
コルビジェ_作品600
ドローイング22.3/52
1952
紙に色鉛筆
33.0x23.0cm
Signed
corbusier_10_yunite-11_color
"#11b" from the series 'Unite'
1965
Copperplate print
Sheet size: 57.5×45.0cm
Frame size: 66.0×54.4cm
Ed. 130
Signed

アントニン・レーモンド
raymond_01_work
《作品》
1957
紙に水彩
21.0x27.5cm
Signed
アントニン・レーモンド_色彩の研究_600
《色彩の研究》
紙に油彩
64.1x51.6cm
Signed and dated

マイケル・グレイヴス
マイケル・グレイブス600
1989
紙に鉛筆、色鉛筆
Image size:13.0x81.0cm
Signed
graves_sakuhin7_84_1
《作品 7・84/1》
1984
木版
30.3×24.0cm
Ed. 150
Signed

安藤忠雄
andou_21_kobe-project
神戸プロジェクト
1995
紙にペン、コラージュ
Image size:18.2x119.5cm
Signed
Drawing2
"Koshino House"
紙にクレヨン、コラージュ
Image size:20.7x61.0cm
Sheet size:23.6x63.6cm
Signed

磯崎新
11_磯崎新_ドローイング600
1995
紙に鉛筆
Image size:42.0x56.0cm
Sheet size: 46.0x72.1cm
Signed
isozaki_drawing_600
(ドローイング)
紙に鉛筆
Sheet size:11.5x34.2cm
Frame size:24.7x53.2cm
Signed

石山修武
石山修武_600
《それでもあるユートピア》
2004
紙に水彩・他
57.0x76.0cm
Signed

光嶋裕介
光嶋裕介_ドローイング2015
"Wonder City 2015"
2015
紙にインク、墨
31.0x38.0cm
Signed
koshima_6_ulf-4_treehouse
幻想都市風景 - TREE HOUSE
2014
和紙にペン、墨
52.0x34.0cm
Signed

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◆ときの忘れものは2015年11月7日[土]―11月21日[土]「建築家のドローイング展を開催します(*会期中無休)。
201511_DM安藤忠雄磯崎新石山修武光嶋裕介、フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエアントニン・レーモンドマイケル・グレイヴスなど、8人の建築家によるドローイングを展示します。

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