先週の祝日に待望の恩地孝四郎展に行ってきました。
晩年の海外所蔵、個人蔵の抽象作品の大作が一堂に会しており、作品を堪能しました。
東近美の集客力のせいか、日曜美術館の影響か、
(松尾たいこさん、池内紀さんより、桑原さんの解説がもっと聞きたかったのが本音ですが...)
展示室が賑わっていたのが驚きでもあり、うれしくもありました。
少しでも一般の人に恩地孝四郎の抽象版画の素晴らしさを知ってもらって、
再評価のきっかけになればと願っています。
表参道辺りに伺う際には、ギャラリーにも寄らせて頂きます。

(Aさんからのメールより)>

急に暖かくなったと思ったら、また寒さがぶり返す。
体温調節の苦手な老人にとっては厚着したり、脱いだりと忙しい。

ささやかなささやかな恩地孝四郎展の会期は今日を入れて4日となりました。

亭主が勝手に絶賛応援中の歴史的大回顧展である東京国立近代美術館の恩地孝四郎展の会期(2月28日まで)も残り少ない。
画商として恩地の大作をかすりもせなんだ亭主は「近美ショック」ですっかり自信喪失し、なんだかこの世の終わりみたいに毎日嘆いております。
なぜ自分は恩地の代表作群(晩年10年の大作)をただの一点も扱うことができなかったのか。もっと早くに海外にアンテナをはり、進駐軍たちが持ち帰った恩地作品の買戻しに出ることができなかったのか。
後悔の念ばかり湧いてきます。

2月12日(金)には、亭主が尊敬する西山純子さん(千葉市美術館主任学芸員)を初めて講師に迎えてギャラリートークを開催しましたが、おかげさまで満席、福井県勝山からは恩地コレクターの荒井由泰さんもかけつけ、二次会までたいへん盛り上がりました。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
トークのレポートはスタッフSの担当ですが、しばらくお待ちください。
20160212恩地展ギャラリートーク_05

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さて、先日「リストラ」実施の予告をいたしましたが、その第一弾です。

年間通して日曜、月曜、祝日は休廊します。

今までは、企画展開催中は無休で営業していましたが、今後は企画展を開催中でも、日曜、月曜、祝日は休廊します。
ただ遠方の方や、休日しか画廊周りはできないお客様もいらっしゃるので、事前にお知らせいただければ、亭主またはスタッフが出勤しますので、遠慮なくお申し付けください。

●今日のお勧め作品は、瑛九です。
20160217_qei_165瑛九
花々
1950年
油彩
45.5×38.2cm(F8)

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◆ときの忘れものは2016年2月6日[水]―2月20日[土]「恩地孝四郎展」を開催しています。
恩地孝四郎展DM1200

恩地孝四郎の木版画を中心に水彩、素描など15点をご覧いただきます。

ブログに掲載した研究者の皆さんのエッセイもお読みください。
桑原規子:「『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』 著者からのメッセージ
五十殿利治恩地孝四郎 ― [芸術]の時代の[芸術家]
針生一郎:現代日本版画家群像 第1回「恩地孝四郎と長谷川潔