画廊では新設した書棚を舞台に、浜田宏司さんプロデュースによる「アートブックラウンジ Vol.01“版画挿入本の世界”」を開催しています。

展示した版画挿入本はすべて販売しています。
まずは出品番号1~20番をご紹介します。
1.

【アーティスト】李禹煥
【書籍タイトル】李禹煥全版画 1970-1998/LEE U-FAN PRINT WORKS
【著者】浅倉祐一朗編
【出版】中央公論美術出版
【刊年】1998
【作品タイトル】「照応」
【エディション】 60.
【サイズ】34 x 26.5
李禹煥の初期の版画作品のレゾネです。限定60部の特装版には、オリジナルリトグラフ《照応》1葉が挿入されている。 タイトルの通り1970-1998年の間に制作された版画が年代順にオールカラーで紹介されています。希少性並びに資料性の高い書籍。
2.

【アーティスト】大竹伸朗
【書籍タイトル】倫敦/香港 1980 (限定版)
【著者】大竹伸朗
【出版】用美社
【刊年】1986年
【作品タイトル】「Untitled」
【エディション】300(二種/各150部)
【サイズ】284×210mm
大竹伸朗の作品集、限定版豪華本。第21回'86造本装幀コンクール豪華本部門最優秀賞受賞作。
アーティストブックは大竹伸朗の重要な表現方法の一つです。本書籍は、第21回'86造本装幀コンクール豪華本部門最優秀賞を受賞し、大竹伸朗の名前を一般に広めた重要な作品でもあります。
内容は、1980年代活動初期にロンドン/香港を旅行した際に性sかうされたコラージュブックを元に編集されました。。鉛筆画と印刷物の切れ端等のコラージュを忠実に再現し、限定本は普及版と違い、本にところどころ複製された印刷物が貼り付けられています。その他、ポスター1枚と銅版画一葉(手彩色、署名、エディション入)が付されています。
3.

【アーティスト】Jasper Johns
【書籍タイトル】The Seasons
【著者】Jasper Johns
【出版】Brooke Alexander Editions
【刊年】1991
【作品タイトル】「Summer.state ii, 1985-91」
【エディション】3000
【サイズ】281 x 217mm
Jasper Johnsは、Robert Rauschenberg、Roy Lichtenstein、Andy Warholらと並んで、1960年代のアメリカの現代美術の黄金期を支えたネオダダやポップ・アートを代表するアーティストです。
デビュー当初は「数字」「旗」「標的」など、記号的なモチーフを元に作品を制作していましたが、1970年代以降、私的な出来事や日常生活の身近なモチーフを作品に取り込んでいきます。その結果1990年代に四季を作品のモチーフにしたシリーズ「The Seasons」を完成させます。
本書は版画における「The Seasons」のさまざまなバリエーションを紹介しています。
4.

【アーティスト】Jasper Johns
【書籍タイトル】Technics and Creativity: Gemini GEL
【著者】
【出版】The Museum of Modern Art
【刊年】1971
【作品タイトル】「TARGET」
【エディション】22,500
【サイズ】27 x 22 cm
1970年代から1990年代にかけてのヨーロッパやアメリカのアートマーケットにおいて、オリジナル作品の高騰と品薄の状態を解決するため、多くのアーティストが版画やマルチプル作品を制作するようになります。
また、コンセプチャルアートやメディアアートなど、従来の美術マーケット(平面作品)には流通していない技法やコンセプトの作品/作家が多く輩出されてきた時期でもあり、エディション作品を手がける版画工房は昔ながらの平面作品(リトグラグ、シルクスクリーン、銅版画)だけではなく、作品の巨大化やさまざまな素材による立体作品や機械的な構造を持つメディアアートなど、工房制作において技術革新を迫られます。
本書は、MOMAが1971年に企画した展覧会のカタログで、当時アメリカ国内において最大級の規模を誇った版画工房「Gemini G.E.L.」が手がけたエディション作品を紹介しています。
プラスティック製のパッケージにはJasper Johnsのミクスドメディアによるマルチプル作品「TARGET」が付されています。
5.

【アーティスト】Andy Warhol
【タイトル】アンディ・ウォーホル展 1983-1984
【著者】赤瀬川原平、横尾忠則、高松次郎、三宅一生、石原悦郎、他170名
【出版】アンディ・ウォーホル展カタログ編集委員会、現代版画センター
【刊年】1983
【作品タイトル】「KIKU(小)」
【エディション】1,500
【サイズ】21.8×29.0cm
Andy Warholのアジア初のエディション作品「KIKU」の出版を記念し、1983から翌年にかけて日本を巡回した展覧会のカタログ。KIKUの別バージョンのシルクスクリーン作品が挿入されている。
6.

【アーティスト】Andy Warhol
【作品タイトル】「KIKU(小)」
【エディション】1,500
【サイズ】20.2×28.0cm
展覧会カタログ「アンディ・ウォーホル展 1983-1984」に挿入されていたシルクスクリーン作品の製本前のフルマージン作品
7.

【アーティスト】ENZO CUCCHI
【タイトル】Enzo Cucchi Scultura 1982-1988.
【著者】ENZO CUCCHI
【出版】Herausgegeben von Zaira Mis
【刊年】1988
【作品タイトル】
【エディション】150
【サイズ】28.2×19.0cm
ENZO CUCCHI(エンツオ・クッキ)は、1980年代に世界中のアート芯を席巻した「ニューペウンティング」ブームを代表するイタリアの作家です。ENZO CUCCHI、Francesco Clemente、Sandro Chiaの三人のアーティストの頭文字をとって「3C」と呼ばれ、日本でも多くの展覧会で作品が紹介されました。
本書はクッキの彫刻作品の制作過程を紹介する内容で、クッキのドローイングからエンポス加工による作品を表紙に使った限定書籍です。
8.

【アーティスト】靉嘔
【書籍タイトル】GQ 5
【著者】靉嘔、他
【出版】ジイキュウ出版社
【刊年】1974
【作品タイトル】「コーヒーカップ」
【エディション】 150
【サイズ】31.7×26.8cm
「gq」は、毎回独自の視点でテーマを設定し、近代ー現代/オリジナルー複製/美術ーデザインなど横断的にそのテーマを掘り下げる編集が魅力の季刊美術雑誌です。特に複製芸術に関する考察は他の美術雑誌とは一線を画す内容で、オリジナル作品が添付している特装限定版の発行や特定の作家のレゾネ的要素を盛り込んだりの充実の内容です。21世紀の今の視点で掲載記事を読んでいても、筆者たちの普遍的な考察と論考には常に新しい発見を読者に与えてくれます。本書「GQ 5」では、靉嘔の1974までの作品のレゾネとともにシルクスクリーン作品が付されている。
9.

【アーティスト】磯崎新
【書籍タイトル】The Prints of ARATA ISOZAKI 1977-1983
【著者】磯崎新
【出版】現代版画センター
【刊年】1983
【作品タイトル】Folly
【エディション】200
【サイズ】29.2×22.2cm
建築家磯崎新の初期の版画レゾネ的な要素の強い作品集。作品集の中でカラーページで紹介されているMOCA(ロサンゼルス現代美術館)は、建築家磯崎新が世界的な名声を手にするきかけとなった作品でもあり、建築同様シルクスクリーン作品としても多くのメディアで取り上げられたシリーズです。
10.

【アーティスト】堀内正和 磯崎新
【書籍タイトル】堀内正和 磯崎新展 カタログ
【著者】
【出版】西田画廊
【刊年】1982年
【作品タイトル】
【エディション】1000
【サイズ】23.0×24.9cm
西田画廊開廊記念として開催された展覧会「堀内正和 磯崎新展」のカタログ。
堀内正和:「三つの立方体」シルクスクリーン
磯崎新:展望台」リトグラフ
上記二点の版画が挿入されている。
11-12.


【アーティスト】文承根
【書籍タイトル】版画芸術19
【著者】
【出版】阿部出版
【刊年】1977年
【作品タイトル】untitled
【エディション】8575
【サイズ】18.3×22.9cm
文承根は、独学で作品を制作しつつも具体美術協会の活動拠点であった施設「グタイピナコテカ」でのグループ展参加を実現するなど、70年代から80年初頭にかけて確実にキャリアを重ねてきた韓国籍の作家です。本書は、今回のアートブックラウンジの壁面に展示されている作品と同じ技法による制作されたエディション作品を収録する「版画芸術19」です。オフセットリトに手彩色が施された作品は、8575点というラージエディションながらもオリジナルの要素が強い雰囲気をたたえています。
13.

【アーティスト】WOLS
【書籍タイトル】WOLS ヴォルス展
【著者】瀧口修造
【出版】南画廊
【刊年】1964年
【作品タイトル】
【エディション】1500
【サイズ】30.5×20.8cm
WOLSは、ヨーロッパにおける抽象絵画のムーブメント「アンフォルメル」にカテゴライズされるドイツ人作家です。フランスを拠点にして、写真、絵画作品を制作しました。本冊子は南画廊における個展の際に発行されたもので、写真製版による複製版画一葉が付されています。瀧口修造のテキスト「WOLS あるいは 道」を収録。
14.

【アーティスト】木村光佑
【書籍タイトル】十人の版画家 -その造形の秘密を探る
【著者】川合昭三
【出版】河出書房新社
【刊年】1976年
【作品タイトル】「OUT OF TIME K」
【エディション】
【サイズ】22 x 20.6 cm
タイトルの通り、川合昭三による10人の版画家の作品制作の舞台裏を描いたエッセイ集。
木村光佑オリジナル版画「OUT OF TIME K」が挿入されているほか、著者川合昭三氏の献呈署名及び池田満寿夫、吉原英雄、永井一正、木村光佑、黒崎彰によるサインが記されている。
15.

【アーティスト】難波田龍起
【書籍タイトル】抽象
【著者】難波田龍起
【出版】緑地社
【刊年】1979年
【作品タイトル】
【エディション】100
【サイズ】14.1×20.1cm
難波田龍起がさまざまな場所で書き綴った「抽象」をテーマにしたエッセイ/論文集。限定100部の限定版は、天金・背皮の豪華装丁のほか、サイン入オリジナルエッチング1葉が挿入されている。
16.

【アーティスト】LAWRENCE WEINER
【書籍タイトル】SKIMMING THE WATER [MÉNAGE À QUATRE]
【著者】LAWRENCE WEINER
【出版】Luiscius Books
【刊年】2010年
【作品タイトル】SKIMMING THE WATER [MÉNAGE À QUATRE]
【エディション】50
【サイズ】24.0 x 17.5 x 5.5 cm
コンセプチュアルアーティストの代表格LAWRENCE WEINERによるアーティストブック。二人の女性キュレイターとの会話を収めたCD-ROMのほか、その会話を書き起こしたテキストが収録されている。
限定50部のデラックスエディションには、アルミプレートをくりぬいたステンシルによる作品が収録されている。
17.

【アーティスト】Park Seo-Bo
【書籍タイトル】Enzo Esquisse - Drawing 1996-2001
【著者】Park Seo-Bo
【出版】Jae Won Publishing
【刊年】2001年
【作品タイトル】No. 000704
【エディション】990
【サイズ】29.7×29.8cm
朴栖甫/Park Seobo/パク・ソボは、李禹煥らと共に韓国のモノクローム絵画ムーブメントを代表する作家です。パク・ソボの作品は、水に溶かした紙を一定の法則を基にして幾何学的なストライプ模様に形成して制作されます。本書は作品制作の前段階の「設計図」的な要素を持つドローイングを集めた作品集です。巻頭に鉛筆サイン入りのリトグラフと同じ作品をエンボス加工により表現した作品を収録しています。
18-19.


【アーティスト】李禹煥
【書籍タイトル】版画芸術21
【著者】
【出版】阿部出版
【刊年】1977年
【作品タイトル】「削りによる場面」
【エディション】8575
【サイズ】18.2×23.0cm
「具体美術」と並んで、世界的な評価を得た日本発のアートムーブメント「もの派」を代表するアーティスト李禹煥のマルチプル作品「削りによる場面」を収録。毎号さまざまな作家によるエディション作品が挿入されている版画専門雑誌「版画芸術」の中でも特に人気の1冊です。
20.

【アーティスト】Sam Francis
【書籍タイトル】Sam Francis
【著者】Yves Michaud
【出版】Editions Daniel Papierski
【刊年】1992年
【作品タイトル】
【エディション】7000
【サイズ】25.0×31.1cm
日本とも馴染みの深い抽象画家、Sam Francisの作品集。巻頭にオリジナルリトグラフ(版上サイン)が挿入されている。体系的にSam Francisの作品を知ることができる資料性の高い1冊。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆「アートブックラウンジ Vol.01“版画挿入本の世界”」
会期:2016年3月9日[水]~3月17日[木] ※日・月・祝日は休廊

今回より日・月・祝日は休廊しますので、実質7日間の会期です。
短い会期ですが、ご来廊のうえ実物(版画挿入本)を手にとってご覧ください。
同時開催:文承根展
●ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第1回「独奏チェロによるJ.S.バッハと現代の音楽~ガット(羊腸)弦の音色で~」
日時:2016年3月19日(土)18時~19時
出演:富田牧子(チェロ)、木田いずみ(歌)
プロデュース:大野幸
曲目予定:J.S.バッハ、クルターク・ジェルジュ、ジョン・ケージ、尾高惇忠
*要予約=料金:1,000円
予約:メールにてお申し込みください。
info@tokinowasuremono.com
●ときの忘れものは2016年3月より日曜、月曜、祝日は休廊します。
従来企画展開催中は無休で営業していましたが、今後は企画展を開催中でも、日曜、月曜、祝日は休廊します。

展示した版画挿入本はすべて販売しています。
まずは出品番号1~20番をご紹介します。
1.

【アーティスト】李禹煥
【書籍タイトル】李禹煥全版画 1970-1998/LEE U-FAN PRINT WORKS
【著者】浅倉祐一朗編
【出版】中央公論美術出版
【刊年】1998
【作品タイトル】「照応」
【エディション】 60.
【サイズ】34 x 26.5
李禹煥の初期の版画作品のレゾネです。限定60部の特装版には、オリジナルリトグラフ《照応》1葉が挿入されている。 タイトルの通り1970-1998年の間に制作された版画が年代順にオールカラーで紹介されています。希少性並びに資料性の高い書籍。
2.

【アーティスト】大竹伸朗
【書籍タイトル】倫敦/香港 1980 (限定版)
【著者】大竹伸朗
【出版】用美社
【刊年】1986年
【作品タイトル】「Untitled」
【エディション】300(二種/各150部)
【サイズ】284×210mm
大竹伸朗の作品集、限定版豪華本。第21回'86造本装幀コンクール豪華本部門最優秀賞受賞作。
アーティストブックは大竹伸朗の重要な表現方法の一つです。本書籍は、第21回'86造本装幀コンクール豪華本部門最優秀賞を受賞し、大竹伸朗の名前を一般に広めた重要な作品でもあります。
内容は、1980年代活動初期にロンドン/香港を旅行した際に性sかうされたコラージュブックを元に編集されました。。鉛筆画と印刷物の切れ端等のコラージュを忠実に再現し、限定本は普及版と違い、本にところどころ複製された印刷物が貼り付けられています。その他、ポスター1枚と銅版画一葉(手彩色、署名、エディション入)が付されています。
3.

【アーティスト】Jasper Johns
【書籍タイトル】The Seasons
【著者】Jasper Johns
【出版】Brooke Alexander Editions
【刊年】1991
【作品タイトル】「Summer.state ii, 1985-91」
【エディション】3000
【サイズ】281 x 217mm
Jasper Johnsは、Robert Rauschenberg、Roy Lichtenstein、Andy Warholらと並んで、1960年代のアメリカの現代美術の黄金期を支えたネオダダやポップ・アートを代表するアーティストです。
デビュー当初は「数字」「旗」「標的」など、記号的なモチーフを元に作品を制作していましたが、1970年代以降、私的な出来事や日常生活の身近なモチーフを作品に取り込んでいきます。その結果1990年代に四季を作品のモチーフにしたシリーズ「The Seasons」を完成させます。
本書は版画における「The Seasons」のさまざまなバリエーションを紹介しています。
4.

【アーティスト】Jasper Johns
【書籍タイトル】Technics and Creativity: Gemini GEL
【著者】
【出版】The Museum of Modern Art
【刊年】1971
【作品タイトル】「TARGET」
【エディション】22,500
【サイズ】27 x 22 cm
1970年代から1990年代にかけてのヨーロッパやアメリカのアートマーケットにおいて、オリジナル作品の高騰と品薄の状態を解決するため、多くのアーティストが版画やマルチプル作品を制作するようになります。
また、コンセプチャルアートやメディアアートなど、従来の美術マーケット(平面作品)には流通していない技法やコンセプトの作品/作家が多く輩出されてきた時期でもあり、エディション作品を手がける版画工房は昔ながらの平面作品(リトグラグ、シルクスクリーン、銅版画)だけではなく、作品の巨大化やさまざまな素材による立体作品や機械的な構造を持つメディアアートなど、工房制作において技術革新を迫られます。
本書は、MOMAが1971年に企画した展覧会のカタログで、当時アメリカ国内において最大級の規模を誇った版画工房「Gemini G.E.L.」が手がけたエディション作品を紹介しています。
プラスティック製のパッケージにはJasper Johnsのミクスドメディアによるマルチプル作品「TARGET」が付されています。
5.

【アーティスト】Andy Warhol
【タイトル】アンディ・ウォーホル展 1983-1984
【著者】赤瀬川原平、横尾忠則、高松次郎、三宅一生、石原悦郎、他170名
【出版】アンディ・ウォーホル展カタログ編集委員会、現代版画センター
【刊年】1983
【作品タイトル】「KIKU(小)」
【エディション】1,500
【サイズ】21.8×29.0cm
Andy Warholのアジア初のエディション作品「KIKU」の出版を記念し、1983から翌年にかけて日本を巡回した展覧会のカタログ。KIKUの別バージョンのシルクスクリーン作品が挿入されている。
6.

【アーティスト】Andy Warhol
【作品タイトル】「KIKU(小)」
【エディション】1,500
【サイズ】20.2×28.0cm
展覧会カタログ「アンディ・ウォーホル展 1983-1984」に挿入されていたシルクスクリーン作品の製本前のフルマージン作品
7.

【アーティスト】ENZO CUCCHI
【タイトル】Enzo Cucchi Scultura 1982-1988.
【著者】ENZO CUCCHI
【出版】Herausgegeben von Zaira Mis
【刊年】1988
【作品タイトル】
【エディション】150
【サイズ】28.2×19.0cm
ENZO CUCCHI(エンツオ・クッキ)は、1980年代に世界中のアート芯を席巻した「ニューペウンティング」ブームを代表するイタリアの作家です。ENZO CUCCHI、Francesco Clemente、Sandro Chiaの三人のアーティストの頭文字をとって「3C」と呼ばれ、日本でも多くの展覧会で作品が紹介されました。
本書はクッキの彫刻作品の制作過程を紹介する内容で、クッキのドローイングからエンポス加工による作品を表紙に使った限定書籍です。
8.

【アーティスト】靉嘔
【書籍タイトル】GQ 5
【著者】靉嘔、他
【出版】ジイキュウ出版社
【刊年】1974
【作品タイトル】「コーヒーカップ」
【エディション】 150
【サイズ】31.7×26.8cm
「gq」は、毎回独自の視点でテーマを設定し、近代ー現代/オリジナルー複製/美術ーデザインなど横断的にそのテーマを掘り下げる編集が魅力の季刊美術雑誌です。特に複製芸術に関する考察は他の美術雑誌とは一線を画す内容で、オリジナル作品が添付している特装限定版の発行や特定の作家のレゾネ的要素を盛り込んだりの充実の内容です。21世紀の今の視点で掲載記事を読んでいても、筆者たちの普遍的な考察と論考には常に新しい発見を読者に与えてくれます。本書「GQ 5」では、靉嘔の1974までの作品のレゾネとともにシルクスクリーン作品が付されている。
9.
【アーティスト】磯崎新
【書籍タイトル】The Prints of ARATA ISOZAKI 1977-1983
【著者】磯崎新
【出版】現代版画センター
【刊年】1983
【作品タイトル】Folly
【エディション】200
【サイズ】29.2×22.2cm
建築家磯崎新の初期の版画レゾネ的な要素の強い作品集。作品集の中でカラーページで紹介されているMOCA(ロサンゼルス現代美術館)は、建築家磯崎新が世界的な名声を手にするきかけとなった作品でもあり、建築同様シルクスクリーン作品としても多くのメディアで取り上げられたシリーズです。
10.

【アーティスト】堀内正和 磯崎新
【書籍タイトル】堀内正和 磯崎新展 カタログ
【著者】
【出版】西田画廊
【刊年】1982年
【作品タイトル】
【エディション】1000
【サイズ】23.0×24.9cm
西田画廊開廊記念として開催された展覧会「堀内正和 磯崎新展」のカタログ。
堀内正和:「三つの立方体」シルクスクリーン
磯崎新:展望台」リトグラフ
上記二点の版画が挿入されている。
11-12.


【アーティスト】文承根
【書籍タイトル】版画芸術19
【著者】
【出版】阿部出版
【刊年】1977年
【作品タイトル】untitled
【エディション】8575
【サイズ】18.3×22.9cm
文承根は、独学で作品を制作しつつも具体美術協会の活動拠点であった施設「グタイピナコテカ」でのグループ展参加を実現するなど、70年代から80年初頭にかけて確実にキャリアを重ねてきた韓国籍の作家です。本書は、今回のアートブックラウンジの壁面に展示されている作品と同じ技法による制作されたエディション作品を収録する「版画芸術19」です。オフセットリトに手彩色が施された作品は、8575点というラージエディションながらもオリジナルの要素が強い雰囲気をたたえています。
13.

【アーティスト】WOLS
【書籍タイトル】WOLS ヴォルス展
【著者】瀧口修造
【出版】南画廊
【刊年】1964年
【作品タイトル】
【エディション】1500
【サイズ】30.5×20.8cm
WOLSは、ヨーロッパにおける抽象絵画のムーブメント「アンフォルメル」にカテゴライズされるドイツ人作家です。フランスを拠点にして、写真、絵画作品を制作しました。本冊子は南画廊における個展の際に発行されたもので、写真製版による複製版画一葉が付されています。瀧口修造のテキスト「WOLS あるいは 道」を収録。
14.

【アーティスト】木村光佑
【書籍タイトル】十人の版画家 -その造形の秘密を探る
【著者】川合昭三
【出版】河出書房新社
【刊年】1976年
【作品タイトル】「OUT OF TIME K」
【エディション】
【サイズ】22 x 20.6 cm
タイトルの通り、川合昭三による10人の版画家の作品制作の舞台裏を描いたエッセイ集。
木村光佑オリジナル版画「OUT OF TIME K」が挿入されているほか、著者川合昭三氏の献呈署名及び池田満寿夫、吉原英雄、永井一正、木村光佑、黒崎彰によるサインが記されている。
15.

【アーティスト】難波田龍起
【書籍タイトル】抽象
【著者】難波田龍起
【出版】緑地社
【刊年】1979年
【作品タイトル】
【エディション】100
【サイズ】14.1×20.1cm
難波田龍起がさまざまな場所で書き綴った「抽象」をテーマにしたエッセイ/論文集。限定100部の限定版は、天金・背皮の豪華装丁のほか、サイン入オリジナルエッチング1葉が挿入されている。
16.

【アーティスト】LAWRENCE WEINER
【書籍タイトル】SKIMMING THE WATER [MÉNAGE À QUATRE]
【著者】LAWRENCE WEINER
【出版】Luiscius Books
【刊年】2010年
【作品タイトル】SKIMMING THE WATER [MÉNAGE À QUATRE]
【エディション】50
【サイズ】24.0 x 17.5 x 5.5 cm
コンセプチュアルアーティストの代表格LAWRENCE WEINERによるアーティストブック。二人の女性キュレイターとの会話を収めたCD-ROMのほか、その会話を書き起こしたテキストが収録されている。
限定50部のデラックスエディションには、アルミプレートをくりぬいたステンシルによる作品が収録されている。
17.

【アーティスト】Park Seo-Bo
【書籍タイトル】Enzo Esquisse - Drawing 1996-2001
【著者】Park Seo-Bo
【出版】Jae Won Publishing
【刊年】2001年
【作品タイトル】No. 000704
【エディション】990
【サイズ】29.7×29.8cm
朴栖甫/Park Seobo/パク・ソボは、李禹煥らと共に韓国のモノクローム絵画ムーブメントを代表する作家です。パク・ソボの作品は、水に溶かした紙を一定の法則を基にして幾何学的なストライプ模様に形成して制作されます。本書は作品制作の前段階の「設計図」的な要素を持つドローイングを集めた作品集です。巻頭に鉛筆サイン入りのリトグラフと同じ作品をエンボス加工により表現した作品を収録しています。
18-19.


【アーティスト】李禹煥
【書籍タイトル】版画芸術21
【著者】
【出版】阿部出版
【刊年】1977年
【作品タイトル】「削りによる場面」
【エディション】8575
【サイズ】18.2×23.0cm
「具体美術」と並んで、世界的な評価を得た日本発のアートムーブメント「もの派」を代表するアーティスト李禹煥のマルチプル作品「削りによる場面」を収録。毎号さまざまな作家によるエディション作品が挿入されている版画専門雑誌「版画芸術」の中でも特に人気の1冊です。
20.

【アーティスト】Sam Francis
【書籍タイトル】Sam Francis
【著者】Yves Michaud
【出版】Editions Daniel Papierski
【刊年】1992年
【作品タイトル】
【エディション】7000
【サイズ】25.0×31.1cm
日本とも馴染みの深い抽象画家、Sam Francisの作品集。巻頭にオリジナルリトグラフ(版上サイン)が挿入されている。体系的にSam Francisの作品を知ることができる資料性の高い1冊。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆「アートブックラウンジ Vol.01“版画挿入本の世界”」
会期:2016年3月9日[水]~3月17日[木] ※日・月・祝日は休廊

今回より日・月・祝日は休廊しますので、実質7日間の会期です。
短い会期ですが、ご来廊のうえ実物(版画挿入本)を手にとってご覧ください。
同時開催:文承根展
●ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサートのご案内
第1回「独奏チェロによるJ.S.バッハと現代の音楽~ガット(羊腸)弦の音色で~」
日時:2016年3月19日(土)18時~19時
出演:富田牧子(チェロ)、木田いずみ(歌)
プロデュース:大野幸
曲目予定:J.S.バッハ、クルターク・ジェルジュ、ジョン・ケージ、尾高惇忠
*要予約=料金:1,000円
予約:メールにてお申し込みください。
info@tokinowasuremono.com
●ときの忘れものは2016年3月より日曜、月曜、祝日は休廊します。
従来企画展開催中は無休で営業していましたが、今後は企画展を開催中でも、日曜、月曜、祝日は休廊します。
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