ただいま画廊ではルイーズ・ニーヴェルスン展を開催中です。
われながら惚れ惚れする展示です。
国内でニーヴェルスンといえば川村美術館くらいしか思い浮かびませんが、亭主が初めて彼女の黒い彫刻作品を見たのは1975年、志水楠男さんの南画廊ででした。
浮世の義理で数年前に20数点をまとめて買ったのですが、大きいし売れそうもないし、そのまま倉庫に積んでおきました。倉庫で眠っていたときはろくに見もせず「眠たいような色だよなあ」などとと言っていたのですが、いざ引っ張り出して太陽の光ふりそそぐ画廊に展示したら、あららニーヴェルスンって偉大なカラリストだったのね。
社長に「だからあなたの目は節穴だって言ってるでしょ」とけなされていますが、毎日の出社が楽しくなりました。
高貴ともいえる精神性に満ちた色彩をぜひたくさんの人にご覧いただきたいのですが、もったいないことに、画廊は相変わらずヒマでして、連日来廊者は1名乃至数名であります。

●展示風景
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ルイーズ・ニーヴェルスン
"7306"

1973 シルクスクリーン
Image size: 99.8×72.6cm
Sheet size: 106.8×76.1cm
Ed.21 Signed

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左)
ルイーズ・ニーヴェルスン
"7508"

1975 シルクスクリーン
70.8×85.4cm
Ed.40 Signed

右)
ルイーズ・ニーヴェルスン
"7509"

1975 シルクスクリーン
70.8×85.4cm
Ed.40 Signed

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正面)
ルイーズ・ニーヴェルスン
"7505"

1975 シルクスクリーン
84.2×117.9cm
P.P. Signed

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左)
ルイーズ・ニーヴェルスン
"7506"

1975 シルクスクリーン
117.9×84.2cm
Ed.39 Signed

右)
ルイーズ・ニーヴェルスン
"7507"

1975 シルクスクリーン
113.8×78.8cm
Ed.25 Signed

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ルイーズ・ニーヴェルスン
"7510"

1975 シルクスクリーン
70.8×85.4cm
P.P. Signed

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●お勧め写真集・書籍のご案内
37南画廊「NEVELSON」 ルイーズ・ネヴェルスン展 (1975)カタログ
会期:Feb. 3 - Feb. 28 1975
25.5x26.7cm  32ページ  図版34点
・略歴
・ジョゼフ・ラブ「ネヴェルスンの芸術」
・ルイーズ・ネヴェルスン「無題」
・アルバート・B・グリムシャー「無題」

◆ときの忘れものはルイーズ・ニーヴェルスン展を開催しています。
会期:2016年7月5日[火]~7月23日[土] *日曜、月曜、祝日休廊
05アメリカを代表する女性彫刻家であるルイーズ・ニーヴェルスン。ウクライナのキエフに生まれ、幼少時にアメリカへ移住した彼女は、1950年代より主に黒で彩色した木製の箱状彫刻を制作し、独自の様式を確立します。以後20年以上にわたり一貫して黒い箱や廃物が増殖するかのような作品を制作し、世界各地で展覧会を開くほかパブリック・アートも手がけました。本展では1973~1975年に制作された大判の版画作品をご覧頂きます。