スタッフSの海外ネットサーフィン No.41
「A Emergencia do Contemporaneo: a Vanguarda no Japao, 1950–1970」
Paco Imperial do Rio de Janeiro
読者の皆様こんにちわ、七月も後半となりいよいよ夏も本番と思いきや、蒸し風呂のような温度の中、今更梅雨が来たような連日の雨に辟易としておりますスタッフSこと新澤です。

今回ご紹介させていただく美術館はブラジル・リオデジャネイロにあるPaco Imperial do Rio de Janeiro、パソ・インペリアル美術館です。先に白状しておきますと、自分はブラジルには縁も縁もありませんが、現在開催中の展覧会が亭主的に外せないもののため、今回取り上げることとなりました。
まずは建物自体の紹介から。ヨーロッパ文化圏では珍しいことではありませんが、パソ・インペリアルもその例に漏れず、建物自体にかなりの歴史があります。完成は1743年にまで遡り、築年数は実に250年以上、その間の時を建築当初は知事ゴメス・フレイレ・デ・アンドラーデの邸宅として、1808年のポルトガルからの王室遷都の際にはジョアン6世が王宮として使用し、後に皇帝ドン・ペドロ1世および2世の住宅兼仕事場として使用されています。また、1888年に王女エリザベスが宮殿の階段から奴隷法の解放を宣言した場所としても知られています。その後は長らく無人となっていましたが、再び文化の中心地となるよう期待されて1980年代に改装され、展示会やコンサートが行われ、外国映画が頻繁に上映されるアートハウスとして再スタートしました。
出品作品5
元永定正
《作品》
1961年
このパソ・インペリアル美術館で7月14日(木)から8月28日(日)まで開催されているのが「A Emergencia do Contemporaneo: a Vanguarda no Japao, 1950–1970(コンテンポラリーの出現・日本の前衛美術1950-1970)」です。この展覧会は、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が、リオ・デ・ジャネイロ オリンピック・パラリンピック開催に先駆け、リオから東京へとバトンをつなぐ取り組みとして、日本・ブラジル共同で美術、映像(映画上映)、舞台芸術分野(ポップスコンサート)の文化交流事業を総合的に展開するものの一環として開催されています。
「コンテンポラリーの出現・日本の前衛美術1950-1970」
会期:2016年7月14日(木)~8月28日(日)
主催:独立行政法人国際交流基金、パソ・インペリアル美術館
キュレーター:ペドロ・エルバー(コーネル大学准教授)
企画協力:鈴木勝雄(東京国立近代美術館主任研究員)
展覧会は4つのセクションに分かれており、展示作家は以下のようになっています(国際交流基金ページより抜粋):
Section 1: 抽象の政治学
東京オリンピック前夜となる 1950 ~ 60 年代に焦点を当て、熱い抽象を生み出した「具体」グループや冷たい抽象と称される「実験工房」の活躍から、日本の抽象表現主義を読み取ります。「具体」と「実験工房」ともに、平面作品だけでなく映像作品やインスタレーションも展示し、当時の抽象的な実践を様々な表現から検証する場を構築します。
[展示作家] 北代省三/白髪一雄/鷲見康夫/田中敦子/福島秀子/村上三郎/元永定正/山口勝弘
Section 2: アートと社会
1950 年代のルポルタージュ絵画を通して当時の社会闘争を観察すると同時に、読売アンデパンダン展頃に顕在化してきたアートと社会の関係性を検証します。東京のパブリックスペースへと飛び出していった読売アンデパンダン展出品作品とともに、前衛美術と社会の間を事件的に描き出した赤瀬川原平の千円札なども展示します。
[展示作家] 赤瀬川原平/池田龍雄/石井茂雄/桂川寛/高松次郎/中西夏之/中村宏
Section 3: 都市空間への介入
1960 年代初期は、アーティストが新たなるアート表現を求めて都市へと繰り出し様々な実験的表現も生み出す時代となります。そうした実験を試みたアーティストたちは、 ストリートパフォーマンスも展開していきました。羽永光利による数多くの写真などの展示からそのパフォーマンス現場を見つめ、当時の都市空間におけるアーティストの行動を再検証していきます。
[展示作家] 磯崎新/亀倉雄策/末永蒼生/羽永光利/平田実
Section 4: もの、コンセプト、アート
1970 年代の物質性に焦点を当てた作品を紹介します。「もの派」といった物質と空間の関係性を考察した作家、文字を抽象的に利用し新たな表現へと持ち込んだ「具体詩」の作家や松澤宥などを取り上げることで、コンセプチュアルアートと物質性の対立的な関係性を解明します。もの派を代表するアーティスト菅木志雄による新作 ( インスタレーション ) も本セクションで展示されます。
[展示作家] 小野洋子/北園克衛/菅木志雄/高松次郎/新国誠一/羽永光利/松澤宥
出展作品一覧
出展作品は当時の物ばかりではなく、例えば1964年にアーティスト・グループ、ハイレッド・センターが東京で行ったパフォーマンスを、舞台をリオへ移し、リオの若いアーティストによる再演を行ったり、1962年に建築家・磯崎新が発表した「孵化過程」を、今回の美術展で新たにリオ・ヴァージョンを制作し、菅木志雄に至っては新作《周臨向》を発表するなど、単に過去を並び立てるのではなく、過去と現在を繋げるような展示も多数用意されています。
オリンピック観戦に少し早めに現地入りする予定があるようでしたら、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
(しんざわ ゆう)
パソ・インペリアル美術館公式ページ
国際交流基金展覧会紹介ページ
*画廊亭主敬白
本欄執筆者のスタッフSは、自分が実際に住んだ(または訪れた)国のことしか書きたくないと決めているらしい。
ここ数年、具体やもの派など1950~70年代の日本の前衛美術が世界の美術市場で注目を集めていますが、今度は地球の裏側、南米で展覧会が開催されるというので、こりゃあ紹介せねばと、亭主は業務命令を発した次第です。ところがネットで情報を集めても、内容がいまいち判然としない。
しぶるスタッフSを脅かして主催者の国際交流基金から出品リストを送ってもらいました(上掲参照。交流基金の皆様ありがとうございます)。
キュレーターを務めたのは、コーネル大学のペドロ・エルバー准教授。コーネル大学でブラジル思想史、文学、美術史等を教えるほか、日本及びブラジルの戦後の美術史や思想史を比較研究できる希有な若手研究者として活躍中とあります。(国際交流基金HPより)
う~ん、出品リストを眺めて、しばし沈黙。
随分と思い切った出品構成ですね、「もの派」とあるのに関根伸夫が外れているのはちょっと不思議・・・・。どんな展示になっているのでしょうか。どなたかオリンピックに行くついでに見てきて様子を教えてください。
◆スタッフSの「海外ネットサーフィン」は毎月26日の更新です。
●今日のお勧めは白髪一雄です。

白髪一雄
「作品1966」
1966年 水彩・紙
9.0×14.0cm Signed

白髪一雄
「作品1969」
1969年 水彩・紙
14.7×10.0cm Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●皆様にご協力いただいた「ここから熊本へ~地震被災者支援展」での売上げ総額634,500円は、一番被害の大きかった益城町でお年よりや子供たちのケアに尽力されている木山キリスト教会に400,000円を、熊本市の城下町の風情を残す唐人町で被災した築100年の商家(カフェアンドギャラリーなどが入居、一時は解体も検討された)の西村家の復興資金に234,500円を、それぞれ送金いたしました。
詳しくはコチラをお読みください。
●お勧め写真集・書籍のご案内
細江英公 × 笠井叡
『透明迷宮』(サイン本)
2016年
平凡社 発行
写真:細江英公
舞踏・文:笠井叡
80ページ
30.5x23.4cm
6,800円(税込7,344円) ※送料別途250円
細江英公、笠井叡の二人のサイン入り
*ときの忘れもので扱っています。メールにてお申し込みください。
大谷省吾
『激動期のアヴァンギャルドシュルレアリスムと日本の絵画 一九二八-一九五三』
2016年
国書刊行会 発行
664ページ
21.7x17.0cm
8,800円(税込9,504円) ※送料別途250円
*著者からのメッセージ
*ときの忘れもので扱っています。メールにてお申し込みください。
「A Emergencia do Contemporaneo: a Vanguarda no Japao, 1950–1970」
Paco Imperial do Rio de Janeiro
読者の皆様こんにちわ、七月も後半となりいよいよ夏も本番と思いきや、蒸し風呂のような温度の中、今更梅雨が来たような連日の雨に辟易としておりますスタッフSこと新澤です。

今回ご紹介させていただく美術館はブラジル・リオデジャネイロにあるPaco Imperial do Rio de Janeiro、パソ・インペリアル美術館です。先に白状しておきますと、自分はブラジルには縁も縁もありませんが、現在開催中の展覧会が亭主的に外せないもののため、今回取り上げることとなりました。
まずは建物自体の紹介から。ヨーロッパ文化圏では珍しいことではありませんが、パソ・インペリアルもその例に漏れず、建物自体にかなりの歴史があります。完成は1743年にまで遡り、築年数は実に250年以上、その間の時を建築当初は知事ゴメス・フレイレ・デ・アンドラーデの邸宅として、1808年のポルトガルからの王室遷都の際にはジョアン6世が王宮として使用し、後に皇帝ドン・ペドロ1世および2世の住宅兼仕事場として使用されています。また、1888年に王女エリザベスが宮殿の階段から奴隷法の解放を宣言した場所としても知られています。その後は長らく無人となっていましたが、再び文化の中心地となるよう期待されて1980年代に改装され、展示会やコンサートが行われ、外国映画が頻繁に上映されるアートハウスとして再スタートしました。

元永定正
《作品》
1961年
このパソ・インペリアル美術館で7月14日(木)から8月28日(日)まで開催されているのが「A Emergencia do Contemporaneo: a Vanguarda no Japao, 1950–1970(コンテンポラリーの出現・日本の前衛美術1950-1970)」です。この展覧会は、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が、リオ・デ・ジャネイロ オリンピック・パラリンピック開催に先駆け、リオから東京へとバトンをつなぐ取り組みとして、日本・ブラジル共同で美術、映像(映画上映)、舞台芸術分野(ポップスコンサート)の文化交流事業を総合的に展開するものの一環として開催されています。
「コンテンポラリーの出現・日本の前衛美術1950-1970」
会期:2016年7月14日(木)~8月28日(日)
主催:独立行政法人国際交流基金、パソ・インペリアル美術館
キュレーター:ペドロ・エルバー(コーネル大学准教授)
企画協力:鈴木勝雄(東京国立近代美術館主任研究員)
展覧会は4つのセクションに分かれており、展示作家は以下のようになっています(国際交流基金ページより抜粋):
Section 1: 抽象の政治学
東京オリンピック前夜となる 1950 ~ 60 年代に焦点を当て、熱い抽象を生み出した「具体」グループや冷たい抽象と称される「実験工房」の活躍から、日本の抽象表現主義を読み取ります。「具体」と「実験工房」ともに、平面作品だけでなく映像作品やインスタレーションも展示し、当時の抽象的な実践を様々な表現から検証する場を構築します。
[展示作家] 北代省三/白髪一雄/鷲見康夫/田中敦子/福島秀子/村上三郎/元永定正/山口勝弘
Section 2: アートと社会
1950 年代のルポルタージュ絵画を通して当時の社会闘争を観察すると同時に、読売アンデパンダン展頃に顕在化してきたアートと社会の関係性を検証します。東京のパブリックスペースへと飛び出していった読売アンデパンダン展出品作品とともに、前衛美術と社会の間を事件的に描き出した赤瀬川原平の千円札なども展示します。
[展示作家] 赤瀬川原平/池田龍雄/石井茂雄/桂川寛/高松次郎/中西夏之/中村宏
Section 3: 都市空間への介入
1960 年代初期は、アーティストが新たなるアート表現を求めて都市へと繰り出し様々な実験的表現も生み出す時代となります。そうした実験を試みたアーティストたちは、 ストリートパフォーマンスも展開していきました。羽永光利による数多くの写真などの展示からそのパフォーマンス現場を見つめ、当時の都市空間におけるアーティストの行動を再検証していきます。
[展示作家] 磯崎新/亀倉雄策/末永蒼生/羽永光利/平田実
Section 4: もの、コンセプト、アート
1970 年代の物質性に焦点を当てた作品を紹介します。「もの派」といった物質と空間の関係性を考察した作家、文字を抽象的に利用し新たな表現へと持ち込んだ「具体詩」の作家や松澤宥などを取り上げることで、コンセプチュアルアートと物質性の対立的な関係性を解明します。もの派を代表するアーティスト菅木志雄による新作 ( インスタレーション ) も本セクションで展示されます。
[展示作家] 小野洋子/北園克衛/菅木志雄/高松次郎/新国誠一/羽永光利/松澤宥
出展作品一覧
No. | 作家名(日) | 作品名(日) | 素材・技法(日) | 制作年 | サイズ(cm) |
1 | 白髪一雄 | [無題] | 油彩、カンバス | 1961 | 192.5×130.5 |
2 | 田中敦子 | 作品(たが) | 合成樹脂エナメル塗料・キャンバス | 1963 | 194.0×131.5 |
3 | 村上三郎 | 作品 | 油彩、板 | 1960 | 185.0×93.0 |
4 | 鷲見康夫 | 作品 | 油彩・エナメル、カンヴァス | 1961 | 162.0×130.5 |
5 | 元永定正 | 作品 | 油彩・キャンバス | 1961 | 150.0×130.0 |
6 | 元永定正 | 作品「水」 | ビニール、水、綿ロープ、インク | 2016 | Site-specific installation/ Dimensions vary with the installation |
7 | 具体美術協会 | 『具体』3号 | 雑誌 | Oct. 1955 | 24.2~25.8cm×25.8~27cm |
8 | 具体美術協会 | 『具体』4号 | 雑誌 | Jul. 1956 | 24.2~25.8cm×25.8~27cm |
9 | 具体美術協会 | 『具体』5号 | 雑誌 | Oct. 1956 | 24.2~25.8cm×25.8~27cm |
10 | 具体美術協会 | 『具体』8号 | 雑誌 | Sep. 1957 | 24.2~25.8cm×25.8~27cm |
11 | 白髪一雄 | 泥に挑む (35秒) | ニュース映像、白黒 | 1955 | 00'35" |
12 | 田中敦子 | Round on Sand (10分30秒) | 16mmフィルムから変換したDVD、カラー | 1968 | 10'30" |
13 | 北代省三 | 冥府のオルフェウス | 油彩・木製パネル | 1953 | 41.0×31.8 |
14 | 北代省三 | シーラカンス | 鉄、真鍮、塗装 | 1953/1990 | 124.0×151.0 ×151.0 (dimensions vary with the installation) |
15 | 山口勝弘 | ヴィトリーヌ 静かな昇天 | 油彩、ガラス、合板 | 1955 | 96.7 x 66 x 9.3 |
16 | 北代省三 | 見知らぬ世界の話 | オート・スライド、VHS テープから変換したDVD | 1953/1987 | 9'46" |
17 | 山口勝弘 | 試験飛行家W.S.氏の眼の冒険 | オート・スライド、VHS テープから変換したDVD | 1953/1987 | 4'55" |
18 | 福島秀子 | 水泡は創られる | オート・スライド、VHS テープから変換したDVD | 1953/1987 | 6'17" |
19 | 桂川寛 | 小河内村 | 油彩・キャンバス | 1952 | 97.2×145.7 |
20 | 池田龍雄 | 腕 | 油彩・キャンバス | 1953 | 72.7×60.6 |
21 | 石井茂雄 | 戒厳状態 | 油彩・キャンバス | 1956 | 182.0×227.5 |
22 | 中村宏 | 砂川5番 | 油彩/合板 | 1955 | 92.5×183 |
23 | 羽永光利 | ネオ・ダダイズム・ オルガナイザーズ、ハイレッド・センター、松澤宥、もの派、磯崎新 | 写真 (モダンプリント) | 1964-1973/2016 | 6PW(20.3×30.5) (97 pieces) |
24 | 高松次郎 | 瓶の紐 | 紐、瓶 | 1963-85 | dimensions vary with the installation |
25 | 中西夏之 | 洗濯バサミは攪拌行動を主張する | カンヴァス、紐、洗濯バサミ、キャンバスに油彩 | 1963/1993 | 116.5×91 (4 pieces)、 41×31.5 (1 piece) |
26 | 中西夏之 | コンパクト・オブジェ | ポリエステル樹脂、ミクストメディア | 1962 | 24.0×15.0×16.0 |
27 | 赤瀬川原平 | 千円札裁判押収品-模型千円札パネル作品Ⅰ | 模型千円札、ボルト・板 | 1963 | 82.0×79.0 |
28 | 赤瀬川原平 | 復讐の形態学(殺す前に相手をよく見る) | インク、紙 | 1963 | 90×180 |
29 | 平田実 | 首都圏清掃整理促進運動 | ゼラチンシルバープリント (モダンプリント) | 1964/2016 | Image size: 22.2 x 33.5 Paper size: 27.8 x 35.7 (4 pieces) |
30 | 亀倉雄策 フォトディレクター:村越襄 フォトグラファー:早崎治 | 東京オリンピック | オフセット | 1961(1990 reprint) | 103.0×54.8 |
31 | 亀倉雄策 フォトディレクター:村越襄 フォトグラファー:早崎治 | 東京オリンピック | オフセット | 1962(1990 reprint) | 103.0×72.8 |
32 | 亀倉雄策 フォトディレクター:村越襄 フォトグラファー:早崎治 | 東京オリンピック | オフセット | 1963(1990 reprint) | 103.0×72.8 |
33 | 読売国際ニュース | 「東京おてあげ どこも一杯」「まるでイタチごっこ」 (2分24秒) | ニュース映像 、白黒 | 1961, 1964/2016 | 2'24" |
34 | 末永蒼生 | 幻のブラックフェスティバル・新宿番外地編 (11分20秒) | ビデオ(16mmフィルムよりデジタル変換)、白黒 | 1968 | 11'20" |
35 | 末永蒼生 | ‘68国際反戦デー~10月21日・夜・新宿~ (4分20秒) | ビデオ(16mmフィルムよりデジタル変換)、サイレント、白黒 | 1968 | 4'20" |
36 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | オブジェと密室のための増殖計画 | ポスターのコピー | 1967 | 39×54 |
37 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | ブラックフェスティバル新宿番外地 | オリジナルチラシ | 1968 | 21.0×29.5 |
38 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | 『THE VOICE こえぶくろ』 (編集:末永蒼生) | 雑誌4ページ | 20 Sep. 1969 | 25.5×36.0 |
39 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | PEAK『PEAK』 no.2 (編集:末永蒼生) | 雑誌12ページ | 25 Jul. 1970 | 28.0×40.0 |
40 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | 『UNGRA POP』00001号 | 機関紙4ページ | 15 Oct. 1968/2016 | 39.0×27.5 |
41 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | 「グラフの目」(『朝日グラフ』朝日新聞社) | 雑誌 | 29 Mar. 1968/2016 | 33.0×25.5 |
42 | 万博破壊共闘派 | 金坂健二「狂気の遠征隊“万博破壊共闘派” 京大に入る」(『アサヒグラフ』 朝日新聞社) | 雑誌 | 4 Jul. 1969/2016 | 33.0×25.5 |
43 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | テレビ「アフタヌーンショー」にて 告陰メンバー | 写真 | 1968/2016 | 12.5×17.3 |
44 | 告陰 (末永蒼生+秋山祐徳太子) | 「ブラックフェスティバル・新宿番外地」(1) | 写真 | 1968/2016 | 20.6×25.4 |
45 | 告陰 (末永蒼生+秋山祐徳太子) | 「ブラックフェスティバル・新宿番外地」(2) | 写真 | 1968/2016 | 11.6×16.0 |
46 | 告陰 (末永蒼生+秋山祐徳太子) | 「ブラックフェスティバル・新宿番外地」(3)小田急坂 | 写真 | 1968/2016 | 24.5×19.6 |
47 | 告陰 (主宰・末永蒼生) | 「ブラックフェスティバル・新宿番外地」(4)仮面 | 写真 | 1968/2016 | 12×16 |
48 | PEAK (主宰・末永蒼生) | ストリート ファイティング ロック 沖縄デー@明治公園(1) | 写真 | 1970/2016 | 29.7×20.0 |
49 | PEAK (主宰・末永蒼生) | ストリート ファイティング ロック 沖縄デー@明治公園(2) | 写真 | 1970/2016 | 29.7×20.0 |
50 | 菅木志雄 | 空臨耕 | 石・木板 | 2016 | |
51 | 松澤宥 | 消滅の幟 | シルクスクリーン | 1966/2016 | 75×1100 |
52 | 松澤宥 | 荒野におけるアンデパンダン'64展招待状 | 『美術手帖 51号』広告 | 1964 | 5.53×11.43 |
53 | 松澤宥 | 「私の死」 | 紙に印刷 | 1970/2016 | 120×120/ On-site production |
54 | 松澤宥 | 「この一枚の白き和紙の中に」(白鳥の歌) | 紙に印刷 | 1976/2016 | Paper: approx. 10×10 each/ Distributed to the audiences |
55 | 松澤宥 | プサイの座敷 | 紙に印刷 | 1963 | 40×26 |
56 | 高松次郎 | 日本語の文字(この七つの文字) | オフセットリトグラフ、紙 | 1970 | 72.8×51.0 |
57 | 新国誠一 | 雨 | --- | 1966/2016 | 30.5 x 25.5 |
58 | 新国誠一 | 川または州 | --- | 1966/2016 | 30.5 x 25.5 |
59 | 新国誠一 | 新国誠一詩集 | 書籍 | 1979 | 19×26.5 |
60 | VOU クラブ | VOU No.103 | 雑誌 | 1966 | 15×21 |
61 | VOU クラブ | VOU No.118 | 雑誌 | 1969 | 18×20.8 |
62 | VOU クラブ | VOU No.63 | 雑誌 | 1958 | 21.2×15.2 |
63 | VOU クラブ | VOU No.95 | 雑誌 | 1964 | 15×21 |
64 | 芸術研究協会 | ASA 3号 | 雑誌 | 1968 | 15×21 |
65 | Yoko Ono | Secret Piece (『グレープフルーツ』所収) | 書籍 1ページ | 1964/2016 | 13.8×13.8 |
66 | Yoko Ono | Painting to hammer a nail (『グレープフルーツ』所収) | 書籍 1ページ | 1964/2016 | 13.8×13.8 |
67 | Yoko Ono | Painting for a Broken Sewing Machine (『グレープフルーツ』所収) | 書籍 1ページ | 1964/2016 | 13.8×13.8 |
68 | Yoko Ono | Painting to see the skies (『グレープフルーツ』所収) | 書籍 1ページ | 1964/2016 | 13.8×13.8 |
69 | Yoko Ono | Painting to be constructed in your mind (『グレープフルーツ』所収) | 書籍 1ページ | 1964/2016 | 13.8×13.8 |
70 | Yoko Ono | Portrait of Mary (『グレープフルーツ』所収) | 書籍 1ページ | 1964/2016 | 13.8×13.8 |
71 | Performed by Yoko Ono Directed by David & Albert Maysles | カット・ピース (1965) (8分14秒) | 2009 HD 25fps Remaster, 白黒 | 1965 | 8'14" |
72 | 磯崎新 | 孵化過程 | 写真 (モダンプリント) | 1992/2016 | 6P(20.3×25.4) (9 pieces) |
73 | 磯崎新 | 孵化過程 (63分10秒) | ビデオ、カラー | 1992 | 63'10" |
74 | 磯崎新 | 孵化過程 | ミクストメディア | 2016 | 122 x 243 x 35 /On-site production |
75 | Ronald Duarte | 「首都圏清掃整理促進運動」に基づくパフォーマンス | パフォーマンス記録 | 2016 | On-site production |
出展作品は当時の物ばかりではなく、例えば1964年にアーティスト・グループ、ハイレッド・センターが東京で行ったパフォーマンスを、舞台をリオへ移し、リオの若いアーティストによる再演を行ったり、1962年に建築家・磯崎新が発表した「孵化過程」を、今回の美術展で新たにリオ・ヴァージョンを制作し、菅木志雄に至っては新作《周臨向》を発表するなど、単に過去を並び立てるのではなく、過去と現在を繋げるような展示も多数用意されています。
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(しんざわ ゆう)
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キュレーターを務めたのは、コーネル大学のペドロ・エルバー准教授。コーネル大学でブラジル思想史、文学、美術史等を教えるほか、日本及びブラジルの戦後の美術史や思想史を比較研究できる希有な若手研究者として活躍中とあります。(国際交流基金HPより)
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●今日のお勧めは白髪一雄です。

白髪一雄
「作品1966」
1966年 水彩・紙
9.0×14.0cm Signed

白髪一雄
「作品1969」
1969年 水彩・紙
14.7×10.0cm Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●皆様にご協力いただいた「ここから熊本へ~地震被災者支援展」での売上げ総額634,500円は、一番被害の大きかった益城町でお年よりや子供たちのケアに尽力されている木山キリスト教会に400,000円を、熊本市の城下町の風情を残す唐人町で被災した築100年の商家(カフェアンドギャラリーなどが入居、一時は解体も検討された)の西村家の復興資金に234,500円を、それぞれ送金いたしました。
詳しくはコチラをお読みください。
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『透明迷宮』(サイン本)
2016年
平凡社 発行
写真:細江英公
舞踏・文:笠井叡
80ページ
30.5x23.4cm
6,800円(税込7,344円) ※送料別途250円
細江英公、笠井叡の二人のサイン入り
*ときの忘れもので扱っています。メールにてお申し込みください。

『激動期のアヴァンギャルドシュルレアリスムと日本の絵画 一九二八-一九五三』
2016年
国書刊行会 発行
664ページ
21.7x17.0cm
8,800円(税込9,504円) ※送料別途250円
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