亭主の師匠であり、岩手県盛岡で半世紀にわたり現代美術の画廊を経営されたMORIOKA第一画廊の上田浩司さんが去る6月25日に亡くなられたことは先日、このブログでお伝えしました。
上田さんは亡くなられましたが画廊は存続します。
その志を伝える展示が上田さんを愛する人たちによって企画されています。
MORIOKA第一画廊「展」 9月5日~9月17日
会場:MORIOKA第一画廊・舷
〒020-0023 岩手県盛岡市内丸2-10-1 TV岩手1階
Tel&Fax. 019-622-7935
E-mail. daiichi-gen@gol.com
案内状の画面をクリックしてください(拡大されます)。


在りし日の上田浩司さん。彫刻は照井榮さんの作品。
於:MORIOKA第一画廊 撮影:梅田裕一

1991年10月「小野隆生展」 上田浩司さん(左)と亭主(右)
於:MORIOKA第一画廊・舷 撮影:梅田裕一

1992年5月「難波田龍起展」
右から松井裕子さん(直利庵女将)、上田浩司さん、難波田龍起先生ご夫妻
於:MORIOKA第一画廊・舷
上田浩司さんと社長
於:直利庵
1994年2月「ミケランジェロのピエタ像4体のすべてを観るローマ、フィレンツェ、ミラノの旅」
右から、上田浩司さん、松井裕子さん、社長(車の屋根に隠れて顔半分)、戸村茂樹さん
於:ローマの街角
初めて上田さんに会ったのは忘れもしない1974年3月30日の夜でした。
現代版画センター(このときはまだ正式名称が決まっておらず<全国版画コレクターの会(仮称)準備会>の名で全国に呼びかけました)の明日が旗揚げオークションという日でした。友人の画商さんに誘われ盛岡からわざわざ激励に駆けつけてくれたのでした。
上田さん:ワタヌキさんは何をしたいのですか。
亭主:若い人たちに池田満寿夫の版画を安く売りたいと思っています。
上田さん:池田さんは既に有名作家であなたより上の世代だよ。あなたがもし本気で版画の普及運動をしたいのなら、池田さんのような人気作家を追いかけるのではなく、あなたと同じ世代の作家と共に歩みなさい。
右も左もわからず、版画=池田満寿夫と思い込んでいた亭主は上田さんの言葉にノックアウトされました。
「同じ世代の作家と共に歩みなさい」と言われなかったら、関根伸夫にめぐり会うこともなかったでしょうし、現代版画センターのその後の展開もなかったでしょう。
「1,000万円の絵を買えない者が1,000万円の絵を売ってはいけない。」
「画商は一番良い作品を客に売るべきだよ。良い作品は売らずに隠しておくなんて画商の風上にも置けない。」
盛岡で、東京で、旅先で、たくさんのことを教えていただきました。
9月7日(水)夕方からの「偲ぶ会」には、亭主と社長も石田了一さんたちと参加します。
●今日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介
《自画像》
1940年 ペン、コンテ
Image size: 25.0x25.0cm
Sheet size: 26.1x26.8cm
Signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
上田さんは亡くなられましたが画廊は存続します。
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MORIOKA第一画廊「展」 9月5日~9月17日
会場:MORIOKA第一画廊・舷
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在りし日の上田浩司さん。彫刻は照井榮さんの作品。
於:MORIOKA第一画廊 撮影:梅田裕一

1991年10月「小野隆生展」 上田浩司さん(左)と亭主(右)
於:MORIOKA第一画廊・舷 撮影:梅田裕一

1992年5月「難波田龍起展」
右から松井裕子さん(直利庵女将)、上田浩司さん、難波田龍起先生ご夫妻
於:MORIOKA第一画廊・舷

於:直利庵

右から、上田浩司さん、松井裕子さん、社長(車の屋根に隠れて顔半分)、戸村茂樹さん
於:ローマの街角
初めて上田さんに会ったのは忘れもしない1974年3月30日の夜でした。
現代版画センター(このときはまだ正式名称が決まっておらず<全国版画コレクターの会(仮称)準備会>の名で全国に呼びかけました)の明日が旗揚げオークションという日でした。友人の画商さんに誘われ盛岡からわざわざ激励に駆けつけてくれたのでした。
上田さん:ワタヌキさんは何をしたいのですか。
亭主:若い人たちに池田満寿夫の版画を安く売りたいと思っています。
上田さん:池田さんは既に有名作家であなたより上の世代だよ。あなたがもし本気で版画の普及運動をしたいのなら、池田さんのような人気作家を追いかけるのではなく、あなたと同じ世代の作家と共に歩みなさい。
右も左もわからず、版画=池田満寿夫と思い込んでいた亭主は上田さんの言葉にノックアウトされました。
「同じ世代の作家と共に歩みなさい」と言われなかったら、関根伸夫にめぐり会うこともなかったでしょうし、現代版画センターのその後の展開もなかったでしょう。
「1,000万円の絵を買えない者が1,000万円の絵を売ってはいけない。」
「画商は一番良い作品を客に売るべきだよ。良い作品は売らずに隠しておくなんて画商の風上にも置けない。」
盛岡で、東京で、旅先で、たくさんのことを教えていただきました。
9月7日(水)夕方からの「偲ぶ会」には、亭主と社長も石田了一さんたちと参加します。
●今日のお勧め作品は松本竣介です。

《自画像》
1940年 ペン、コンテ
Image size: 25.0x25.0cm
Sheet size: 26.1x26.8cm
Signed
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