酒田が燃えています。私もこれから駆けつけますが、たいへんなことになりました。

今から40年前の今日、1976年10月29日山形県酒田市で中心部の商店街約22万5000平方メートル(22.5ha)を焼き尽くした「酒田大火」が発生しました。
隣町の鶴岡の顧客だった杉本一郎さんからかかってきたその夜の電話のことを忘れません。
火元は「グリーンハウス」という映画館でした。
海辺の町ならではの強風で、またたく間に火は燃え広がり、一晩中火勢は衰えませんでした。

当時、酒田には本間美術館の佐藤七郎さんはじめ、創美(創造美育)の運動に参加した多くのコレクターがおりました。現代版画センターの拠点のひとつでもありました。
豊かな酒田を象徴した映画館とレストランの経営者佐藤久一さんについて、大火の後にその復興に尽力した堀正さんと関根伸夫先生のことなどをこのブログに書いたのは、2011年2月のことでした。

2011年02月02日「世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか

2011年02月03日「酒田大火、その復興に尽力した人々

それから一ヶ月後の2011年3月11日、まさかの東日本大震災でした。
津波で児童、教職員計84人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校を巡り、児童23人の遺族が市と県を相手取り約23億円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁は26日、市と県に総額14億2658万円の支払いを命じる判決をくだしました。
人間は万能ではありません、あの非常のときにそこにいた教師たちが(後から考えて)最も安全確実な避難指示が出せたか、お前がその場にいたら、どう判断したのか(できたのか)、考えると胸が痛くなる話です。

東北地方太平洋沖地震による街の破壊、津波の襲来、大規模火災、そしてあの悪夢のような福島第一原子力発電所の惨事が起こりました。考えられるすべての災害が一度に襲ったきたといってもいいでしょう。
各地で噴火やら、地震、大水など、自然の脅威が続いています。
備えあれば憂いなし、といきたいのですが。

●海外アートフェア用に作成した関根伸夫のパンフレットをご紹介します。(クリックすると拡大します)
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