青山に来てかれこれ20数年になります。もちろんこれだけ長くいるわけだから、とても居心地はいい。
大家さんが出て行けといわない限りはこの場所で画廊を続けたいと思っています。
毎日青山を歩いています。飲食店も多いし、住んでいる人もたくさんいる。
しかしなぜか青山で開催されるイベントには縁がなく、毎年夏の神宮の花火にすら行ったこともない。

そんな地元知らずの亭主と社長でしたが、今年は何人かの作家に「東京デザインウィークに出ますから」と招待券をいただきました。
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恥ずかしながら神宮の並木道の先の絵画館前の広場に設営された会場に初めてうかがいました。


TOKYO DESIGN WEEK 2016

会場: 明治神宮外苑 絵画館前
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町2-3
主催:TOKYO DESIGN WEEK
   DESIGN ASSOCIATION NPO
前期:2016年10月26日 〜 10月31日
後期:2016年11月2日 〜 11月7日
開場時間:11:00〜21:00 ※最終日は20:00まで
入場チケット:2,500円

20161029_TOKYO DESIGN WEEK_03たくさんのブースが並び、その熱気とにぎやかさに驚きました。

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20161029_TOKYO DESIGN WEEK_05写楽インスパイア展
トップクリエイターたちの作品から公募の作品まで様々なジャンルのクリエイターが写楽にインスピレーションを受けた作品を展示。来年のミラノサローネに巡回決定とか。
網点の写楽は又木 啓子さんの作品。

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藤本壮介、手塚貴晴+手塚由比など多彩な人々の作品がところ狭しと展示されています。

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20161029_TOKYO DESIGN WEEK_08建築模型展
日本建築家協会の受賞作品など、隈研吾さんはじめ活躍中の建築家の模型作品がぎっしり。

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光嶋裕介さんが信州に計画中の「森の生活」の模型

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森のなかにひっそりと建つ家族3人のための実験住宅

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20161029_TOKYO DESIGN WEEK_13猛烈に忙しかった仕事を何とか切り上げ夕方に急遽でかけたもので、社長は少々お疲れ気味でした。

昨年(2015年)の来場者数は106,321名というから、アートフェア東京の約二倍ですね。
詳しくはサイトを見ていただきたいのですが、いまの若い人たちの志向というか、何に興味を持つのかが少しわかったような気がしました(わかったからといって、自分の何かが変わるわけではないのですが)。
もともと出不精で美術業界の動きにも鈍い亭主ですが、やはり少しは世間の風というか、流行にも触れないといけないなあと思った次第であります。

●本日のお勧め作品は、先日倉庫の中から新発掘した40年前の森義利の合羽摺り作品です。
森義利_600森義利
「紫の君」
1975年   合羽摺り
54.5×40.0cm
Ed.50  Signed

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森義利(もり よしとし 1898~1992)
いまは廃れてしまった技法合羽摺を蘇らせた森義利は職人づくし、祭礼などを題材に江戸下町の風俗を描き、晩年には「源氏物語」はじめ古典文学や歌舞伎なども主題にして躍動感あふれるフォルム、黒の輪郭をアクセントに明快な色彩を用いた画風で高い評価を得た。合羽摺とは、薄い和紙を数枚張り合わせた「合羽紙」に図柄を描き、それを彫って型紙をつくり、手摺りを行なう技法で、森は染色文様を生業とした経験を生かして独自の技法に昇華させた。